- 譫妄
- 「せん妄」を使うのが普通らしいよ
- 英
- delirium, confusional state
- 同
- せん妄。急性錯乱状態 acute confusional state、急性脳症候群 acute brain syndrome
- 関
- 意識障害。アメンチア ← せん妄の軽度なものとして使われていたが、今日で使われるのは稀らしい。
定義
- 種々の意識混濁があって、時間、空間の見当識障害が見られ、情動不穏、精神運動興奮が見られる状態
概念
- 軽度ないし中等度の意識混濁が基底にあり、認知の障害、精神運動活動の変化を主徴とする急性の器質性精神症候群。
- 急性発症し日内変動を示し、数日ないし1週間くらいで消失する。
症状
- 患者は強い不安、恐怖状態にあり、体動が激しく、錯覚、幻覚も出現する。
- 見当識も障害されており、発症中の記憶はないか不完全である。
疾患との関連
- 手術後、感染症等の身体的疾患、薬物中毒、多発性脳梗塞、痴呆など脳機能が低下しているときに発生しやすい
病因
table 26-2 譫妄の主要な病因 (HIM.160)
- 処方薬:抗コリン薬、麻薬、ベンゾジアゼピン系薬
- 薬物乱用:アルコール中毒、アルコール離脱、オピオイド系薬、エクスタシ、LSD、γ-ヒドロキシ酪酸(GHB, γ-hydroxybutyrate)、フェンシクリジン(PCP, phencyclidine)
- 全身感染症:尿路感染症、肺炎、皮膚・軟部組織感染症、敗血症
- 中枢神経感染症:髄膜炎、脳炎、脳の右葉
- 全身性低灌流状態(global hypoperfusion states)
- 高血圧性脳症
- 巣状虚血性梗塞や出血:頭頂葉、視床(ただ主要な病変部位ではない)
- 非痙攣性てんかん重積状態
- intermittent seizures with prolonged post-ictal states
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/22 01:16:53」(JST)
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せん妄 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
F05 |
ICD-9 |
293.0 |
DiseasesDB |
29284 |
eMedicine |
med/3006 |
Patient UK |
せん妄 |
MeSH |
D003693 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
せん妄(せんもう、譫妄、delirium)は、意識混濁に加えて幻覚や錯覚が見られるような状態。健康な人でも寝ている人を強引に起こすと同じ症状を起こす。ICUやCCUで管理されている患者によく起こる。
急激な精神運動興奮(カテーテルを引き抜くなど)や、問診上明らかな見当識障害で気がつかれることが多い。 大手術後の患者(術後せん妄)、アルツハイマー病、脳卒中、代謝障害、アルコール依存症の患者にもみられる。
通常は対症療法が行われる。「入院した途端、急にボケて(痴呆のように見える)しまって、自分がどこにいるのか、あるいは今日が何月何日かさえもわからなくなってしまった。」というエピソードが極めて典型的である。通常はこういった障害は可逆的で退院する頃にはなくなっているので、安心してよい所見である。
こういった症状をおこすせん妄という病態の背景には意識障害、幻視を中心とした幻覚、精神運動興奮があると考えられている。
目次
- 1 診断基準
- 2 危険因子
- 3 治療
- 4 関連項目
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
診断基準
DSM-IVでも診断基準はあるが、より実践的なConfusion Assessment Methods (CAM) をここでは記す。
- 急性の発症と症状の動揺
- 注意力の欠如
- 思考の錯乱
- 意識レベルの変化
2つ目までは必須項目であり、あとひとつをみたせば診断してよい。なお、アルコールやベンゾジアゼピン系薬あるいはバルビツール酸系薬の離脱症状ではせん妄をきたすことがあるが、これは振戦せん妄といわれ区別され、治療も異なる。認知症との区別は、血管障害を除き、認知症は緩徐に進行するのに対してせん妄は急激に来ると経過が異なる点があげられる。
危険因子
認知症、高齢、男性、重症患者、うつ状態、複数薬物、聴視覚障害(難聴や白内障)、感染症、アルコール常飲、疼痛、手術後、身体抑制などがリスクファクターと言われている。
治療
せん妄に関しては予防が一番重要である。患者自身が、「自分は今どんな状況なのか」(今どこにいて、現在の日時はいつで、自分の病名・病状はどんな状態で、自分はどう対処しなければならないのか)を正しく認識できる状態を保たなくてはならないのである。しかし、発症してしまった場合はセレネース(ハロペリドール)などを用いる。ハロペリドールは錐体外路症状や悪性症候群などの副作用や、せん妄による興奮の反動としての嗜眠などが予期されるため、それらを避けるためにリスペリドンやクエチアピンを用いる場合もある。逆に嗜眠が起きても病態に影響しない場合にはベンゾジアゼピン類のジアゼパムやロラゼパム、さらに強力なものとしてはミダゾラムなどを用いる。
関連項目
参考文献
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この記事で示されている出典について、該当する記述が具体的にその文献の何ページあるいはどの章節にあるのか、特定が求められています。ご存知の方は加筆をお願いします。(2014年6月) |
- 『内科レジデントマニュアル』 聖路加国際病院内科レジデント。ISBN 4-260-00198-1。
外部リンク
せん妄 - 脳科学辞典
精神と行動の障害(ICD-F - 290-319) |
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器質性 / 症状性 |
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認知症
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- 軽度認知症
- アルツハイマー型認知症
- 多発性脳梗塞認知症
- ピック病
- クロイツフェルト・ヤコブ病
- ハンチントン病
- パーキンソン病
- AIDS認知症症候群
- 前頭側頭型認知症
- 日没症候群
- 認知症徘徊
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その他
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- せん妄
- 脳振盪後症候群
- 器質脳症候群
- 他の症状性を含む器質性精神障害
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精神作用物質使用、薬物乱用による障害 |
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- 薬物中毒 / オーバードース
- 身体依存
- 薬物依存症
- 反跳作用
- 二重反跳
- 離脱
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気分障害(感情障害) |
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- 躁病
- 双極性障害(I型 - II型 - 気分循環症)
- 抑うつ症状(大うつ病 - 気分変調症 - 季節性情動障害 - 非定型うつ病 - メランコリー型うつ病)
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神経症 - ストレス関連 - 身体表現性障害 |
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不安障害
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恐怖症
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- 広場恐怖症
- 社会恐怖 / 社交不安障害(対人恐怖)
- 単一恐怖(閉所恐怖症)
- 単一社会恐怖
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その他
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- パニック障害
- 全般性不安障害
- 強迫性障害
- ストレス(急性ストレス障害 - PTSD)
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適応障害
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身体表現性障害
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- 身体化障害
- 身体醜形障害
- 心気症
- 疾病恐怖
- ダ・コスタ症候群
- 疼痛性障害
- 機能性神経症状症(ガンザー症候群 - 咽喉頭異常感症)
- 神経衰弱
- Mass Psychogenic Illness
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解離性障害
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- 解離性同一性障害
- 解離性健忘
- 解離性遁走
- 離人感・現実感消失障害
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生理的・身体的 |
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摂食障害
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- 神経性無食欲症
- 神経性大食症
- 反芻性障害
- 特定不能の摂食障害
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非器質性睡眠障害
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- 過眠症
- 不眠症
- 睡眠時随伴症(レム睡眠行動障害 - 夜驚症 - 悪夢)
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性機能障害
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- 性的欲求(性欲低下障害 - 性欲亢進)
- 性的関心・興奮 (女性の性的関心・興奮障害)
- 勃起障害
- オルガスム(無快楽症 - 射精遅延 - 早漏 - 性的冷感)
- 疼痛(膣痙 - 性交疼痛)
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産後
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成人のパーソナリティと行動 |
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性と性同一性
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- 性成熟障害
- 自我異和的性的志向性
- 性的関係機能障害
- 性的倒錯(性依存症 - 窃視症 - フェティシズム)
|
|
その他
|
- パーソナリティ障害
- 衝動制御障害(窃盗症 - 抜毛症 - 放火癖)
- 体を対象とした反復的行動
- 虚偽性障害(ミュンヒハウゼン症候群)
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小児の精神障害 |
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精神遅滞
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精神発達(発達障害)
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感情・行動の障害
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- ADHD
- 行為障害(反抗挑戦性障害)
- 情動障害(分離不安症)
- 社会的機能(場面緘黙症 - 愛着障害 - 脱抑制性愛着障害)
- チック症(トゥレット障害)
- 言語障害(吃音症 - 早口症)
- 運動障害(常同運動症)
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未分類 |
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- 緊張病
- 想像妊娠
- 間欠性爆発性障害
- 精神運動性激越
- 常同症
- 心因性非てんかん性発作
- Kluver-Bucy症候群
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- インフルエンザ脳症および関連した神経精神症状 (ミニ特集 インフルエンザUpdate)
- PS-103-3 高齢者術後譫妄に対するRivastigmineを用いた予防・治療(PS-103 周術期管理 術後合併症・その他,ポスターセッション,第114回日本外科学会定期学術集会)
- 木暮 道夫,杉山 政則,平川 亘,草場 亮輔,池袋 賢一,佐竹 亮介
- 日本外科学会雑誌 115(臨時増刊号_2), 780, 2014-03-05
- NAID 110009870725
- OP-074-4 腹部大動脈瘤人工血管置換術後の譫妄発生予測因子の検討(OP-074 大血管 ステントグラフト-2・腹部,一般演題,第114回日本外科学会定期学術集会)
- 杉本 昌之,徳永 晴策,田畑 光紀,小山 明男,宮地 紘樹,高橋 範子,渡辺 芳雄,森前 博文,児玉 章朗,成田 裕司,山本 清人,古森 公浩
- 日本外科学会雑誌 115(臨時増刊号_2), 446, 2014-03-05
- NAID 110009868730
- 「特集 疼痛・興奮・譫妄」解説 : ガイドラインの功罪と臨床家としての態度 (特集 疼痛・興奮・譫妄)
Related Links
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- 譫妄(せん妄) 普通に暮らしていたお年寄りが. 突然、いないはずの人や動物を見たり、; 火事やドロボウを怖がったりする. 異常な行動をとることがあります。 譫妄と痴呆の 見分け方は難しいのですが、「ある日、急に異常なことを言うようになったという場合は、 譫妄 ...
- 世界大百科事典 第2版 譫妄の用語解説 - 軽度の意識混濁を背景に,活発な錯覚や 幻覚などの陽性症状を示す最も代表的な意識変容の形。外界は夢のように変容し, 周囲の人や物は鬼や怪物などに錯覚され,さらに恐怖の,ときには楽しい場面の情景的 な ...
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★リンクテーブル★
[★]
- ☆case79 混乱
- 79歳 女性
- 主訴:混乱
- 現病歴:5年前より高血圧と診断され薬物で加療中であった。混乱がひどくなってきたと訴え娘と来院。娘の話では3週間前より混乱の症状が始まっており、以前は認知機能に問題は無かった。患者は食欲の減退、頭痛、筋痙攣(muscle cramp)も訴えていた。高血圧の治療は診断時よりアテノロールを服用していたが四肢の冷感をうったえて2ヶ月前に中止、ベンドロフルメチアジド1日2.5mgに切り替え特に問題なかった。
- 生活歴:単身であり、近くに娘が住んでいる。
- 嗜好歴:飲酒、喫煙共に無し。
- 服用薬:服用薬無し。近所の薬品屋で購入したビタミン剤は飲んでいる。
- 身体所見 examination
- 皮膚のツルゴール正常。脈拍 80/分、整。血圧 146/90 mmHg。頚静脈圧:正常。異常心音認めず。末梢の浮腫無し。呼吸器系、消化器系異常なし。abbreviated mental test scoreは6/10。時間と場所の見当識無し。局所神経症状無し。眼底に銀線動脈とarteriovenous nippingを認める。乳頭浮腫は認めない。
- 検査所見 investigations
- 低ナトリウム血症、軽度の低カリウム血症、クレアチニン軽度低下、尿浸透圧低下。
- 問診(S)
- 混乱(程度は次第に重度に)
- 食欲減退
- 頭痛
- 筋痙攣
- 高血圧
- アテノロール服用(5年前より2ヶ月前まで。服用により四肢が出る)中止後、ベンドロフルメチアジド服用
- 身体所見(O)
- 高血圧(146/90mmg) → Japanの基準だとI度高血圧(YN.C-162)
- abbreviated mental test score: 6/10 → 認知症/譫妄疑い
- 眼底にsilver-wiringとarteriovenous nippingを認め乳頭浮腫を認めない (YN.C-165)
- (陰性所見)
- ツルゴールは正常 → 脱水を否定
- 高血圧以外の循環器疾患は否定的?、呼吸器、消化器系は正常らしい
- 場所にと時間に関する見当識がないのでJCSだと2
- 局所神経症状なし → 中枢神経系の疾患は考えづらい?
- 検査(O)
- 低ナトリウム血症、軽度の低カリウム血症、クレアチニン軽度低下、尿浸透圧低下。
- ----------------
- ■チアジド系利尿薬
- ・副作用は?
- 低カリウム血症、耐糖能低下、高尿酸血症、高カリウム血症、アルカローシス、GFR↓。(YN.C-62)
- ・禁忌は?
- 無尿、腎不全、糖尿病、高脂血症。(YN.C-62)
- ・特徴(医学用語辞典より)
- ・降圧利尿薬として本態性高血圧症に対する第一選択薬の1つとして用いられる。
- ・有効率が高いこと、至適用量の個人差が少ないこと、効果の発現が緩徐で過度の降圧を来さないことなどの利点を有している。
- ・ベンドロフルメチアジド bendroflumethiazide
- チアジド系利尿薬の一種
- ■アテノロール(YN.C-64)
- ・β1選択性β遮断薬。
- ・心臓のβ1受容体に選択的に作用し、本態性高血圧症、狭心症、頻脈性不整脈に対して有用性が認められている。
- ■学習事項
- ・混乱(confusion)をきたす疾患を鑑別してみよう
- ■abbreviated mental test score (en wikipediaより)
- ・1972年にHodkinsonが老人の認知症の可能性について、迅速に評価できる手法として紹介。
- ・認知症以外にも、混乱や認知機能障害の評価にも使われている。
- ・10の項目があって、答えられると1点。6点以下でdelirium(譫妄)やdementia(認知症)が疑われる。
- ・年齢、今何時、住所を覚えてもらい最後に聞く、今何年、病院名/家の住所、二人の人の認知、誕生日、世界大戦が始まった年、現在の王?の名前、20から1までカウントダウン
- ■診断
- 利尿薬による低ナトリウム血症
- 利尿剤による低ナトリウム血症は治療開始後2,3週間以内に起こりやすい。
- NSAIDも服用している老年女性に多い(NSAIDは水の排泄を抑制)
- メカニズム?:NSAIDはプロスタグランジンの生成を阻害 → レニン分泌↓ → 輸出細動脈は拡張したまま → GFR低下 → 水の排泄がうまくいかないのだろうか。
- ■血漿浸透圧を計算してみよう
- 2 x ([Na+] + [K+]) + [urea] + [glucose] [単位:mOsmol/kg]
- ■低ナトリウム血症(YN.D-138)
[★]
- 英
- hypomagnesemia
- 関
- マグネシウム、高マグネシウム血症、電解質異常
定義
- 血清中のマグネシウム値低下による症状。
- 正常範囲以下(1.5mg/dl以下)となった病態 正常範囲は 1.5-2.3 mg/dl
病因
- 食事摂取量不足
- 消化管(腸管)からの吸収障害:飢餓状態、嘔吐、長期の胃腸液吸引、吸収不良症候群*、急性膵炎*、肝硬変
- 腎からの排泄増加
病態生理
症状
- 神経筋機能の異常:テタニー、振戦、てんかん発作、筋脱力、運動失行、眼振、めまい、感情鈍麻、うつ、易刺激性、譫妄(delirium)、精神症状 (HIM.2373)
- 心血管系:不整脈(洞性頻脈、上室性頻拍、心室性不整脈)、PR/QT延長、T波平坦化/陰性T波、ST straightening (HIM.2373)
- 電解質:低カルシウム血症、低カリウム血症 ← 個別に治療しても無駄。マグネシウムを補正する必要がある。1,25(OH)2Dの産生を阻害、細胞にPTHへの耐性をもたせ、さらに<1mg/dLではPTHの分泌を阻害する。 (HIM.2373) また、低マグネシウム血症では尿細管でのカリウム再吸収が低下するらしい。
- その他:ジギタリス毒性上昇(MgはATPaseの補酵素だからね)
低マグネシウム血症と高マグネシウム血症の比較
検査
心電図
- HIM.2373
合併症
[★]
- 英
- REM sleep behavior disorder, RBD
- 同
- レム睡眠行動異常症
- 関
- 睡眠障害、睡眠時随伴症
[show details]
概念
- 主に男性に見られる慢性かつ進行性の疾患であり、レム睡眠における筋弛緩の欠如と粗暴な行動の出現が特徴的である。
疫学
病因
- 出典無し
症状
- 日中には問題はない。
- レム睡眠中に筋弛緩を欠いており、夢の内容をそのまま行動に移す結果、殴る、蹴る、跳ねる、ベッドから飛び出すなどの粗暴な行動が起き、自分自身あるいは家族を傷害することがある。
- 声をかけると覚醒し、目覚めたときの意識と見当識は正常で、異常行動を呈した場面を想起できることが多い。 ⇔ 譫妄、夜驚
診断基準
- 睡眠障害国際分類第2版(ICSD-2)
-
- けがをしてしまうか,あるいはけがをしてもおかしくないような睡眠時の荒々しい行動.
- 睡眠ポリグラフ検査中に記録されたREM睡眠時の異常行動.
- 筋抑制を欠いたREM睡眠(REM sleep without atonia)が存在する:持続的または間欠的な頤筋活動
の亢進や,頤筋または四肢の相動的な収縮(phasic EMG twitching).
- REM 睡眠中に,てんかん性脳波活動がみられない(RBDと他のREM 睡眠関連性けいれんの併発とを,明瞭に区別
できる場合を除く).
- 他の睡眠異常症では十分説明できない睡眠障害である(内科疾患や神経疾患,精神疾患,薬剤性や薬物乱用による疾患)
治療
[★]
- 英
- narcotic analgesic, narcotic analgesics
- 同
- オピオイド鎮痛薬、モルフィン鎮痛薬???
- 関
- オピオイド
モルフィン鎮痛薬
内因性オピオイド
外因性オピオイド
合成
麻酔薬として
- 心臓手術やハイリスク患者の麻酔に用いる。
- 使用される薬にはクエン酸ファンタネルやモルヒネがある。
- 脳神経に存在する麻酔特有の受容体(オピオイド受容体)をしげきする
- 鎮痛作用は協力
- 麻酔薬なので常習性がある。
- 副作用:呼吸抑制、精神神経作用、消化器症状がある。
- 注意:患者さんの状態に合わせて、睡眠作用のある薬を使用。すなわち、これ単独では眠らない(記憶を失わない)
- ○強力な鎮痛・鎮静。血圧安定
- ×術中覚醒。呼吸抑制。筋硬直。徐脈。術中高血圧
- パンクロニウム(長時間使用で頻脈になる)を併せて使うことがある。
依存性
副作用
[★]
- 英
- cerebrovascular dementia、CVD
- 同
- 脳血管性痴呆 、血管性痴呆、血管性認知症 vascular dementia VD
- 関
- 認知症、ハチンスキー虚血スコア
[show details]
血管性認知症 : 約 334,000 件
脳血管性認知症 : 約 271,000 件
血管型認知症 : 約 5,680 件
脳血管型認知症 : 約 5,290 件
概念
リスク因子
分類
- NINDS-AIREN診断基準による分類(認知症疾患診療ガイドライン2017 - 日本神経学会)
症候
- アルツハイマーと比較して抑うつ、自発性低下、夜間興奮、歩行障害(小刻み歩行)、尿失禁、運動麻痺などが早期から出現、変動しやすい(YN.J-106)
- 急激発症、階段状悪化、経過の動揺、夜間譫妄、人格の比較的保持、高血圧、脳卒中の既往、動脈硬化の存在。 → アルツハイマー型認知症との鑑別点 ハチンスキー虚血スコア
- 夜間興奮、幻聴:譫妄状態でみられる。譫妄は多発性脳梗塞などで脳の機能が低下しているときにみられるが、代謝異常、感染症、内分泌などで起こりうる。このため、これらを鑑別するために血清電解質や血液ガス検査を行う。
[★]
- 日
- 振戦譫妄
- 英
- delirium tremens
- 同
- アルコールせん妄 alcoholic delirium、酒客せん妄
- 関
- [[]]
[★]
- ラ
- delirium tremens
- 関
- 振戦譫妄、アルコール離脱譫妄、振戦せん妄、酒客せん妄
[★]
- 英
- alcohol withdrawal delirium
- 関
- 酒客譫妄、アルコール離脱せん妄