- 英
- medical history
WordNet
- a piece of fiction that narrates a chain of related events; "he writes stories for the magazines"
PrepTutorEJDIC
- 〈C〉(事実に基づいた)『話』,実話 / 〈C〉(架空の,人を楽しませる)『物語』,話 / 〈U〉(小説,詩,劇,映画などの)筋,プロット / 〈C〉(新聞などの)記事,事件の報道 / 〈C〉(ある人の言う)言葉,申し立て / 〈C〉《話》《子供が,また子供に対して用いる》うそ(lie)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/21 20:25:05」(JST)
[Wiki ja表示]
病歴(びょうれき)とは、診察を実施したり医療行為を提供するのに役立つ情報を得るために、医師、または医学に明るい患者や患者の周囲の人物が、患者に詳細な質問をすることによって得られる情報のことである。
概要
患者または患者に親しい人物から報告された訴えは、医学的に妥当であるときには症状として参考にされ、対称的に医師による直接的な調査によってつきとめられたものは臨床徴候とされる。多くの医学的徴候は患者の経歴からも判断される。
病歴は患者の深刻さや現場によって異なることがある。たとえば、救急車医療においては患者の名前、徴候の現れた時期、アレルギーなどの詳細な情報を得るのには限度がある。それとは対称的に、精神障害者の病歴は、精神病の治療を行うのに適切な多くの情報を得るために、長期間で詳細にわたる。
このようにして得られた情報は、医師が診察・治療の予定を組み立てることを可能にする。もしそうした予定が組めない場合でも、暫定的な診察・治療を実行しその記録を診療録に保存することで、他の可能性を探ることもできる(鑑別診察)。この場合、病気や障害などを治癒するために更なる調査や研究などが行われることもある。
関連項目
外部リンク
Japanese Journal
- 播種性バルトネラ感染症と鑑別困難であったツツガムシ病の1例
- 山本 祐,黒木 茂広,梶井 英治
- 自治医科大学紀要 34, 103-108, 2012-03-01
- … 猫咬傷の病歴と臨床徴候およびアジスロマイシンの部分的有効性から,播種性バルトネラ感染症と鑑別が困難であった特徴的刺し口を欠くツツガムシ病の1例を報告する。 …
- NAID 110008922662
- 介護老人保健施設を利用する在日コリアン高齢者の健康状態
- 文 鐘聲
- 太成学院大学紀要 14, 141-148, 2012-03
- … 現病歴については,生活習慣病に罹患しているものが多かった。 …
- NAID 110008920753
Related Links
- デジタル大辞泉 病歴の用語解説 - 患者の既往症・現症・経過・検査所見・治療などの 記録。カルテに記載される。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 25歳の男性。意識消失発作を主訴に来院した。
- 現病歴:受診日の早朝、車を運転中に便意を自覚した。排便したかったが、我慢をして運転を続けた。ガソリンスタンドに車を止めて、車外に一歩踏み出したところで、発汗を認めた。そして頭から血が引いてゆく感じがして気が遠くなり、その場にゆっくりと倒れ込んだ。数秒後に意識は戻り、怪我はなく、歩行することができた。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:身長170cm、体重65kg。体温36.5℃。呼吸数14/分。脈拍80/分、整。血圧100/80mmHg。眼瞼結膜に貧血はない。心音と呼吸音とに異常を認めない。神経学的に異常所見を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D032]←[国試_101]→[101D034]
[★]
- a 心雑音がなければ心エコー検査は有用ではない。
- b 胸痛の有無にかかわらず 12誘導心電図を記録する。
- c 血中心筋トロポニンが陰性であれば帰宅させてよい。
- d 胸痛が消失していれば患者の予後は良好と判断できる。
- e 心電図で ST-T変化を認めなければ急性冠症候群は否定できる。
[正答]
※国試ナビ4※ [108B028]←[国試_108]→[108B030]
[★]
- a 時系列に沿って順序よく病歴聴取を行う。
- b 既往歴について患者の言葉で体系的に話してもらう。
- c 論文のエビデンスを体系的にまとめて患者に提示する。
- d 医療面接の最後に聴取した病歴について要約を述べる。
- e 主訴と関係のない症状を含め臓器系統別にくまなく病歴を聴取する.
[正答]
※国試ナビ4※ [105H014]←[国試_105]→[105H016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107D017]←[国試_107]→[107D019]
[★]
- 初診外来における医療面接について適切なのはどれか。
- a 解釈モデルは最後に聞く。
- b 身体診察中は病歴を聞かない。
- c 医師の自己紹介は省略してよい。
- d 冒頭では患者の訴えを遮らずに聞く。
- e 閉じられた質問〈closed question〉は使わない。
[正答]
※国試ナビ4※ [108F002]←[国試_108]→[108F004]
[★]
- a. 呼び込みには高音のチャイムを使う。
- b. 病歴は家族から聴取する。
- c. 大声で話しかける。
- d. 耳元で話すようにする。
- e. 筆談で行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [099D086]←[国試_099]→[099D088]
[★]
- ☆case33 頭痛と混乱
- ■glossary
- accompany
- vt.
- (人)と同行する、(人)に随行する。(もの)に付随する。~と同時に起こる。~に加える(添える、同封する)(with)
- slurred n. 不明瞭
- 強直間代痙攣 tonic-clonic convulsion
- 意識消失とともに全身の随意筋に強直痙攣が生じ(強直痙攣期tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直と弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣期clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連の発作。
- ■症例
- 28歳、女性 黒人 南アフリカ 手術室看護師 ロンドン住在
- 主訴:頭痛と混乱
- 現病歴:過去3週間で頭痛が続いており、ひどくなってきた。現在も頭痛が持続しており、頭全体が痛い。友人曰く「過去六ヶ月で体重が10kg減っていて、最近、混乱してきたようだ」。発話は不明瞭。救急室にいる間に強直間代痙攣を起こした。
- ・診察 examination
- やせている。55kg。38.5℃。口腔カンジダ症(oral candidiasis)。リンパ節腫脹無し。心血管、呼吸器系、消化器系正常。痙攣前における神経検査では時間、場所、人の見当識無し。神経局所症状無し(no focal neurological sign)。眼底両側に乳頭浮腫有り。
- ・検査 investigation
- 血算:白血球増多
- 血液生化学:ナトリウム低下
- CT:供覧
- ■キーワード&着目するポイント
- ・口腔カンジダ症(oral candidiasis)
- ・頭痛、精神症状、強直間代痙攣
- ・眼底両側に乳頭浮腫
- ・CT所見
- ・低ナトリウム血症は二次的なもの
- ■アプローチ
- ・口腔カンジダ症(oral candidiasis) → 細胞免疫低下状態(DM、免疫抑制、AIDSなど) or 常在細菌叢の攪乱(長期の抗菌薬の使用)
- ・The occurrence of thrush in a young, otherwise healthy-appearing person should prompt an investigation for underlying HIV infection.(HIM.1254)
- ・More commonly, thrush is seen as a nonspecific manifestation of severe debilitating illness.(HIM.1254)
- ・精神症状、強直間代痙攣 → 一次的、あるいは二次的な脳の疾患がありそう
- ・頭痛 → 漠然としていて絞れないが、他の症状からして機能性頭痛ではなく症候性頭痛っぽい。
- ・眼底両側に乳頭浮腫 → 脳圧亢進の徴候 → 原因は・・・脳腫瘍、ことにテント下腫瘍と側頭葉の腫瘍、クモ膜下出血、脳水腫など、そのほか、眼窩内病変、低眼圧などの局所的要因、悪性高血圧、血液疾患、大量出血、肺気腫などの全身的要因 (vindicate本のp342も参考になる)
- ・頭痛と脳圧亢進 → 頭蓋内圧占拠性病変、脳炎(IMD.274)
- ・CT所見 → ringformの病変、脳浮腫、脳圧亢進
- ・低ナトリウム血症 → 脳ヘルニアに続発して起こることがあるらしい。実際には下垂体にトキソプラズマによる病変が形成されることにより起こりうる。
- ・そのほか出身地、体重減少もHIVを疑わせる点
- パターン認識でHIV + 精神症状 + てんかん発作(強直間代痙攣) + 脳圧亢進 + CT所見 = 一番ありそうなのはToxoplasma gondiiによるトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis (トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis)
- ■Toxoplasma gondii
- 原虫 胞子原虫類
- (感染予防学 080521のプリント、CASES p,92、HIM p.1305-)
- ・疫学:西洋では30-80%の成人がトキソプラズマの感染の既往がある・・・うぇ(CASES)。日本では10%前後(Wikipedia)。
- ・生活環
- ・終宿主:ネコ:ネコの小腸上皮細胞で有性・無性生殖 糞便にオーシストの排泄
- ・中間宿主:ヒト.ブタを含むほ乳類と鳥類:無性生殖で増殖、シストの形成
- 急性期の増殖盛んな急増虫体tachyzoiteとシスト内の緩増虫体bradyzoite
- ・病原、病因 phathogenesis
- ・緩増虫体(bradyzoite)、接合子嚢(oocyst)
- ・感染経路
- 1. オーシストの経口摂取
- 2. 中間宿主の生肉中のシストの経口摂取
- 3. 初感染妊婦からの経胎盤感染。既感染なら胎盤感染しないらしい(HIM.1306)
- (4)移植臓器、輸血。確率は低い(at low rate)(HIM.1306)
- ・病態
- 1. 先天性トキソプラズマ症 congenital toxoplasmosis
- ①網脈絡膜炎、 ②水頭症、 ③脳内石灰化、 ④精神・運動障害
- 2. 後天性トキソプラズマ症 acquired toxoplasmosis
- (1) 健常者
- ・多くは不顕性感染。発熱、リンパ節腫脹、皮疹(rash)
- ・(少数例)筋肉痛、暈疼痛、腹痛、斑状丘疹状皮疹(maculopapular rash)、脳脊髄炎、混乱(HIM.1308)
- ・(まれ)肺炎、心筋炎、脳症、心膜炎、多発筋炎
- ・網膜、脈絡叢に瘢痕や、脳に小さい炎症性の病変を残すことあり(CASES)。
- ・急性感染の症状は数週間で消失 筋肉や中枢神経系に緩増虫体が残存
- (2)HIV感染者、臓器移植例、がん化学療法例
- シスト内緩増虫体→急増虫体→播種性の多臓器感染
- AIDSでは、トキソプラズマ性脳炎が指標疾患 AIDS-defineing illness(CASES)
- ・治療
- (日本)アセチルスピラマイシン、ファンシダール(感染予防学 080521)
- ■トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis、トキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis
- ・症状
- 発熱、頭痛、混乱m、痙攣、認知の障害、局所神経徴候(不全片麻痺、歯垢、脳神経損傷、視野欠損、感覚喪失)(CASES)
- ・画像検査
- (CT,MRI)多発性、両側性、ring-enhancing lesion、特に灰白質-白質境界、大脳基底核、脳幹、小脳が冒されやすい(CASES)
- ・鑑別診断(臨床症状・画像診断の所見で)
- リンパ腫、結核、転移性脳腫瘍(CASES)
- ・病歴と画像所見からの鑑別診断
- リンパ腫、結核、転移性腫瘍
- ?
- このCTがcerebral toxoplasmosisに特徴的かは不明
- □最後に残る疑問
- AIDSでWBC(leukocyte)の数はどうなるんだろう???AIDSの初診患者ではWBCが低い人が多いらしいし()、HIVはCD4+ T cellとmacrophageに感染して殺すから、これによってB cellは減るだろうし、CD8+ T cellも若干減少するだろうからWBCは減るんじゃないか?!好中球はAIDSとは関係ない?好中球は他の感染症に反応性に増加している?ちなみに、好酸球は寄生虫(原虫)の感染のために増える傾向にあるらしい(HIMのどこか)。
- スルファジアジン
- sulfadiazine
- ピリメタミン
- pyrimethamine
- 葉酸拮抗剤である。
- サルファ剤と併用され、抗トキソプラズマ薬、抗ニューモシチス・カリニ薬として相乗的に働く。
- ST合剤
- SMX-TMP
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤 sulfamethoxazole and trimethoprim mixture
- □AIDSの定義(http://en.wikipedia.org/wiki/CDC_Classification_System_for_HIV_Infection_in_Adults_and_Adolescents)
- A CD4+ T-cell count below 200 cells/μl (or a CD4+ T-cell percentage of total lymphocytes of less than 14%).
- or he/she has one of the following defining illnesses:
-
- 01. Candidiasis of bronchi, trachea, or lungs
- 02. Candidiasis esophageal
- 03. Cervical cancer (invasive)
- 04. Coccidioidomycosis, disseminated or extrapulmonary
- 05. Cryptococcosis, extrapulmonary
- 06. Cryptosporidiosis, chronic intestinal for longer than 1 month
- 07. Cytomegalovirus disease (other than liver, spleen or lymph nodes)
- 08. Encephalopathy (HIV-related)
- 09. Herpes simplex: chronic ulcer(s) (for more than 1 month); or bronchitis, pneumonitis, or esophagitis
- 10. Histoplasmosis, disseminated or extrapulmonary
- 11. Isosporiasis, chronic intestinal (for more than 1 month)
- 12. Kaposi's sarcoma
- 13. Lymphoma Burkitt's, immunoblastic or primary brain
- 14. Mycobacterium avium complex
- 15. Mycobacterium, other species, disseminated or extrapulmonary
- 16. Pneumocystis carinii pneumonia
- 17. Pneumonia (recurrent)
- 18. Progressive multifocal leukoencephalopathy
- 19. Salmonella septicemia (recurrent)
- 20. Toxoplasmosis of the brain
- 21. Tuberculosis
- 22. Wasting syndrome due to HIV
- People who are not infected with HIV may also develop these conditions; this does not mean they have AIDS. However, when an individual presents laboratory evidence against HIV infection, a diagnosis of AIDS is ruled out unless the patient has not:
-
- AND
- □AIDSのステージング
- ■参考文献
- HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
- CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
- IMD = 内科診断学第2版
[★]
- 関
- anamnesis、case history、clinical history、history、medical history、medical record、narrative
[★]
- 英
- past history PH, anamnesis
- 関
- 既往症、病歴、現病歴
- 現在続いている疾患を併存症として区別して記載することもある。
[★]
- 関
- case history、clinical history、history、medical history、medical record、past history、story
[★]
- 関
- anamnesis、case report、case study、clinical history、history、medical history、medical record、story
[★]
- 英
- history of present illness HPI, present illness
- 関
- 既往歴
注意
- 患者の症状の程度、疾患の程度を客観的に表現する指標も記載すると良い。少なくとも3点で。(ex. Hugh-Jonesの分類、NYHA心機能分類)
[★]
- 英
- history taking
- 関
- 問診