- 英
- parietal cell (Z)
- ラ
- exocrinocytus parietalis
- 同
- 酸分泌細胞、傍細胞 oxyntic cell、塩酸分泌細胞、lining cell LC、mural cell
- 関
- 胃腺、胃酸、固有胃腺
概念
- 胃底腺が分布する胃体部に多い → see 胃腺
- 塩酸、内因子分泌(ビタミンB12の吸収に必要なタンパク質)
- 細胞内分泌細管(分泌活発な時に↑)
- 小管小胞構造(分泌時には細胞内分泌細管と融合)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/01 10:29:18」(JST)
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壁細胞(へきさいぼう、英: parietal cell)とは固有胃腺に存在する細胞の1つ。傍細胞とも呼ばれる。細胞質にはミトコンドリアや滑面小胞体に富み、酸好性を示す。核は細胞の中央に位置し、しばしば二核の細胞が存在する。壁細胞はエネルギーを消費して、小胞体上のプロトンポンプ(H+,K+ATPase)によってH+を腹腔内に汲み出す。このH+と別経路から排出されたCl-から胃酸(塩酸)が産生される。ヒスタミン、アセチルコリン、ガストリンは壁細胞に作用して胃酸分泌を促進する作用を有する。ヒスタミンは壁細胞のH2受容体を、アセチルコリンはM3受容体を、ガストリンはCCK2受容体をそれぞれ刺激して胃酸分泌を促進させる。
関連項目
参考文献
- 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4-87362-113-5
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4-87402-101-8
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 経静脈栄養離脱後4年でビタミンB_<12>欠乏性巨赤芽球性貧血を発症した短小腸の1例
- 黒岩 実,西 明,山本 英輝,大竹 紗弥香,畑中 政博,鈴木 則夫
- 日本小児外科学会雑誌 46(5), 857-861, 2010-08-20
- … の高ビリルビン血症がみられ,その後全身倦怠感や運動時の息切れが出現した.血液検査で貧血(大球性高色素性)を認め,血中葉酸は正常だがビタミンB_<12>(VB_<12>)は71pg/mlと低値で,抗内因子抗体および胃壁細胞抗体は陰性であった.以上からVB_<12>欠乏性巨赤芽球性貧血と診断した.経静脈的にVB_<12>を投与し貧血は速やかに改善した.文献上,術後のVB_<12>欠乏性巨赤芽球貧血は吸収部喪失以外の原因でも生じ …
- NAID 110007682256
- 壁細胞のSonic hedgehog(Shh)の発現喪失は高ガストリン血症と粘液上皮細胞の過増殖を来す
- 菅野 健太郎 [訳],Xiao Chang,Ogre Sally A. [他]
- Review of gastroenterology & clinical gastroenterology and hepatology 5(2), 27-31, 2010-08
- NAID 40017253398
Related Links
- 栄養・生化学辞典 - 壁細胞の用語解説 - 傍細胞,胃壁細胞ともいう.胃底部,胃体部にある胃底腺にある細胞で,塩酸や内因子を分泌する.
- 胃・十二指腸の解剖生理 a8 胃は噴門・胃底・胃体・幽門の4つの主要な部位に分けられる。 次に胃壁の構造だが、基本的には他の消化管壁と同じく4層構造だが、空腹時の胃の粘膜には大きなヒダがある。粘膜の表面には粘液細胞 ...
- 壁細胞(へきさいぼう、英: parietal cell )とは固有胃腺に存在する細胞の1つ。傍細胞とも呼ばれる。細胞質にはミトコンドリアや滑面小胞体に富み、酸好性を示す。核は細胞の中央に位置し、しばしば二核の細胞が存在する。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- stomach (Z)
- ラ
- gaster, ventriculus
- 関
- 消化器系#上皮の移行
解剖
- 胃は以下の間膜によって連結されている。
- 横隔膜の下面との間は胃横隔間膜
- 脾臓との間は胃脾間膜
胃の位置
- 噴門口:第7肋軟骨の胸骨付着部より約2cm左(T11の高さ) (KL.342)
- 胃底:胃底の上端は左第5肋骨の高さ (KL.342)
- 幽門:L1の高さ (KL.342)
胃の動脈
生理
胃腺の分布
2007年後期生理学授業プリント
HIS
胃腺の移動
- 胃底腺と幽門腺の境界は移動する。
- 年齢に伴って上昇する?らしく、これにともない胃酸の分泌が低下する。
胃液のホルモンによる分泌調節
生理
神経支配
-
- T6,7の側柱→大内臓神経(節前線維)→腹腔神経叢(節後線維)→内在神経叢内でシナプス前抑制、一部直接作用
- 迷走神経(節前線維)→内在神経系(アセチルコリン作動性ニューロン(興奮性)、VIP,NO作動性ニューロン(抑制性))
役割
- 1. タンパク質の消化
- 2. 食物の貯蔵
- 3. 殺菌
機能
- 受け入れ弛緩(胃近位部弛緩)
- 蠕動運動、逆移送
受け入れ弛緩
- 迷走神経反射。胃近位部伸展受容器→迷走神経→脳幹→迷走神経
臨床関連
[★]
- 英
- histamine receptor
- 関
- ヒスタミン、抗ヒスタミン薬、受容体
- H1R:平滑筋、血管内皮、神経→血管拡張、血管透過性↑、気管収縮、知覚神経刺激によるかゆみ・痛み
- H2R:胃、心臓、中枢、リンパ→胃酸分泌促進
- H3R:中枢、気道、消化管。ヒスタミン合成やNeuro transmitterの遊離抑制
- H4R:リンパ球をはじめとする免疫炭層細胞、骨髄、脾臓。機能は不明
- H1Rはα1受容体と似ている。Gαqと共役している
- H2Rはβ1受容体と似ている。Gαsと共役している
ヒスタミン受容体 (GOO.630)
[★]
- 英
- gastrin
- 関
- 消化管ホルモン
概念
- 胃粘膜に存在し胃酸分泌を刺激する消化管ホルモンの代表で、胃分泌の胃相を司る情報伝達物質。
分類
性状
産生組織
標的組織
受容体
作用
- 食道のLES:収縮 (SP.720)
- 胃の壁細胞:H+分泌↑
- 粘液産生細胞:粘液層増強 (First Aid step 1 p.269)
- 腸クロム親和性細胞からのヒスタミンの放出 (Q book p.103)
- 主細胞からのペプシノゲン分泌 (Q book p.103)
- 胃:運動性↑ (First Aid step 1 p.269)。血流↑ (Q book p.103)
- (胆汁の分泌に関して?)胆嚢を収縮させる。作用は弱い (SP.706)
分泌の調節
- YN.A-11
↑
↓
分子機構
生合成
基準値
判別
- 150-1000:鑑別試験が必要。
- 1000以上:ガストリノーマが疑わしい
臨床関連
[★]
- 英
- pernicious anemia, PA
- 同
- アジソン貧血 Addison anemia、アジソン・ビールメル貧血 Addison-Biermer anemia, Addisonian anemia
- 関
- 貧血、巨赤芽球性貧血
概念
- 巨赤芽球性貧血の中の分類の一つ
- 悪性貧血は内因子の欠如に伴うコバラミンの障害吸収による貧血と定義される
- 実際には、内因子を産生する壁細胞の喪失を伴う自己免疫疾患である。
- アジソン病患者は、悪性貧血の場合と同じような萎縮性の胃炎を示すが、内因子の分泌は続く
病因
疫学
徴候
- 毛髪:(若年の場合)白髪
- 舌 :疼痛、発赤、乳頭萎縮
- 眼 :眼球結膜の黄癬
- 皮膚:黄染、蒼白
- 循環器:蒼白、頻脈
- 消化器:食欲不振、下痢
- 神経:しびれ感、腱反射の減弱、位置覚・振動覚の減弱
神経症状
検査
- macrocytosis with hypersegmented neutrophils
- 大球性性貧血、大球性高色素性貧血
- 好中球:過分節()。好中球数減少
- 血小板数減少
参考
uptodate
- 1. [charged] ビタミンB12および葉酸欠乏症の病因および臨床症状 - uptodate [1]
- 2. [charged] ビタミンB12および葉酸欠乏症の診断および治療 - uptodate [2]
- 3. [charged] 化生(慢性)萎縮性胃炎 - uptodate [3]
[★]
- 英
- gastric glands
- 関
- 固有胃腺
- 胃腺開口部 80~100個/mm2
- 副細胞(=頚部粘液細胞) mucous neck cell
- アルカリ性の粘液を分泌。ペプシノーゲン分泌(僅か)。
- 壁細胞 parietal cell,Oxyntic cell
- 塩酸、内因子分泌(ビタミンB12の吸収に必要なタンパク質)
- 細胞内分泌細管(分泌活発な時に↑)
- 小管小胞構造(分泌時には細胞内分泌細管と融合)
- 腸クロム親和様細胞 enterochroma餌nw like cell(=ECL細胞)
- アルカリ性の粘液を分泌。ペプシノーゲン分泌(僅か)。
- ガストリン分泌→壁細胞→胃酸分泌→pH低下(pHく3)→ガストリン抑制
[★]
- 英
- sclerotic cell
- 関
- クロモミコーシス
[★]
- 英
- sclereid
- 関
- スクレレイド
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関