- 英
- climacteric disturbance, climacteric disturbance disorder
- 同
- 更年期症候群 menopausal syndrome
- 関
- 閉経症候群
原因
- 閉経の2年前からエストロゲンの分泌低下、FSH・LHの分泌亢進
症状
除外すべき疾患
- 甲状腺機能低下症
- 精神疾患:うつ病
- 耳鼻科:メニエール病
検査
2. 自覚的評価法
治療
治療方針
- a. ホルモン補充療法
- b. ホルモン補充療法 + 漢方薬
- c. 漢方薬:
- d. 精神安定薬
- e. 心理療法、カウンセリング、運動療法
1. 薬物療法
- 卵胞ホルモン:結合型エストロゲン、17βエストラジオール(17β-E2)、エストリオール(E3)(萎縮性膣炎)
- 黄体ホルモン:酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)
- 絶対禁忌:エスロトゲン依存性悪性腫瘍(糸球体癌、乳癌)またその疑いのあるもの、重症肝機能障害、血栓疾患
- 相対禁忌:エスロトゲン依存性良性腫瘍(子宮筋腫、子宮内膜症、良性乳腺疾患)、下垂体腫瘍、高血圧、糖尿病、不正性器出血
2. 心理療法 カウンセリング
処方
-
- 抗鬱症状に自律神経失調症状を伴う場合:SSRI, SNRI
予後
国試
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|
更年期障害 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
N95.0 |
ICD-9 |
627.2 |
DiseasesDB |
8034 |
MedlinePlus |
000894 |
eMedicine |
article/264088 |
更年期障害(こうねんきしょうがい、英: menopause, postmenopausal syndrome、PMS)とは、卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏、特にエストラジオールの欠乏に基づくホルモンバランスの崩れにより起こる症候群。
目次
- 1 概要
- 2 症状
- 3 原因
- 4 治療
- 4.1 ホルモン療法
- 4.2 プラセンタ療法
- 4.3 漢方薬
- 5 学会
- 6 出典・引用
- 7 参考文献
- 8 関連項目
- 9 外部リンク
概要
女性では、閉経(50歳前後)に女性ホルモンであるエストロゲンが低下することにより発生する。医師により「更年期障害」と診断される人は、更年期女性の2-3割とされ、心身の不調(ほてり・のぼせなどの血管運動神経症状)を呈する。
男性では、概ね40歳以降、加齢やストレスなどにより男性ホルモンであるテストステロンが低下することにより発生する。
症状
女性
- 自律神経失調症様の症状、脈が速くなる(頻脈)、動悸がする、血圧が激しく上下する、腹痛、微熱、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、多汗、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、不眠、疲労感、口の渇き、のどのつかえ、息切れ、下痢、便秘、腰痛、しびれ、知覚過敏、関節痛、筋肉痛、性交痛、生理不順など。
- 精神症状 - ヒステリー情緒不安定やイライラ、抑うつ気分など精神的な症状が現れることも多い。いずれも心身症の様相を呈することが多く、症状の強弱には精神的要素が大きくかかわってくる。
男性
- 「性機能関連症状」。性欲の低下、ED(勃起障害)など。
- 「精神・心理症状」。抑うつ感、落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など。
- 「身体症状」。発汗、ほてり、睡眠障害、関節・筋肉関連の症状など。
原因
女性は閉経期前後になると卵巣機能が低下し、卵巣から分泌される女性ホルモンの一つである卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が減少することにより起こる。
男性は、概ね40歳以降、加齢やストレスなどにより、男性ホルモンであるテストステロンの血中量が減少することにより起こる。
治療
ホルモン療法
女性に対しても男性に対しても、ホルモン療法が有効とされるが乳がんの恐れがある。その他、漢方薬やプラセンタ療法を使って治療することもある。
閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン(エストロゲン)を、飲み薬(経口剤)や貼り薬(貼付剤)として補充する「HRT(ホルモン補充療法)」が行われる。欧米ではすでに30年以上の実績があり、日本でも十数年来行われてきた療法で、更年期障害を改善しQOL(生活の質)を高め日常生活を快適に過ごすために有効かつ適切な療法として評価・活用されている[1]が、男性向けのテストステロン補充療法は日本では保険適用外である。
HRTを継続して受けている間に、運動・食事・検診などにも注意するようになるという副次効果も推察されている[1]。月経の有無や症状の種類に応じ、エストロゲン単剤あるいはエストロゲン・黄体ホルモン配合剤などが使用される[2]。
日本ではこれまで経口剤、貼付剤が使用されてきたが、2007年に国内初の「肌にぬるプッシュ式ボトルのジェル剤型」エストラジオール外用剤「ル・エストロジェル」[3]が新たに承認、発売された[4]。塗布跡が残らず皮膚刺激も少なく毎日の使用が簡便で一定量が取り出せるのが特徴である。
極めて稀ではあるが男性の発症者に対しては、ほかにクエン酸シルデナフィル[5]のようなED治療薬を使用することもあるほか、生活習慣を改めることにより症状が軽くなることもある。
プラセンタ療法
更年期障害の注射薬として、メルスモン製薬が作っているメルスモン注射薬がある。 1956年に厚生省より承認された注射薬であり、副作用がほとんどなく効果的な薬剤である。
漢方薬
漢方では加味逍遥散・桂枝茯苓丸・柴胡加竜骨牡蛎湯・女神散などが用いられる。[6]
学会
日本更年期医学会(現、日本女性医学学会)[7]は、1986年に産婦人科更年期研究会として発足したが、その後1992年に日本更年期医学会となり、現在では1,600人以上の会員からなる学術団体である。平成23年4月1日より学会名称を「日本女性医学学会(英文名:The Japan Society for Menopause and Women's Health)」に改めた。
事務局を東京都千代田区麹町5-1弘済会館ビル。
出典・引用
- ^ a b 三羽良枝ほか:『HRT(ホルモン補充療法)使用状況に関する医師・医療機関並びに患者へのアンケート調査報告』. 日本更年期医学会雑誌12:282(2004)
- ^ ホルモン補充療法に使う薬剤のいろいろ(2009年1月現在) NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会
- ^ “ル・エストロジェル0.06% 患者向医薬品ガイド (PDF)”. 医薬品医療機器総合機構 (2007年7月). 2010年1月27日閲覧。
- ^ 肌にぬるジェル状のHRT(エストロゲン製剤)が発売になりました NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会
- ^ “バイアグラ錠25mg/錠50mg 患者向医薬品ガイド (PDF)”. 医薬品医療機器総合機構 (2008年1月). 2010年1月27日閲覧。
- ^ 日本医師会 『漢方治療のABC (日本医師会生涯教育シリーズ)』 日本医師会、1992年。ISBN 978-4260175074。
- ^ 日本女性医学学会
参考文献
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明示してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2011年9月) |
- メノポーズを考える会:『更年期一人で悩まないで! - 40代からのヘルスデザイン』古川書房 2003年7月 ISBN:9784892363016
- 三羽良枝論文(国立情報学研究所収録) 国立情報学研究所.2010-05-25閲覧。
- 小山嵩夫論文(国立情報学研究所収録) 国立情報学研究所.2010-05-25閲覧。
- 三羽良枝:電話相談から見た更年期女性の実情と問題 (特集 現代の更年期) -- (更年期障害とその特徴). 公衆衛生 74(2):109(2010)
- 有馬牧子:日本女性のHT普及率の社会的現状について~勤労女性の更年期状況とQOLから見た諸外国のHT普及率との比較~. 更年期と加齢のヘルスケア8:60(2009)
- 三羽良枝:私はこうしている 更年期相談 (特集 中高年女性のヘルスケア--最近の話題). 産婦人科治療 98(6):1003(2009)
- 小山嵩夫:HRTと副作用 (特集 知っておきたい今日のホルモン療法) -- (更年期). 産婦人科治療 98(-) (増刊):724(2009)
- 三羽良枝:「新健康フロンティア戦略--健康国家への挑戦」の推進に向けて 更年期世代の女性が受けている医療の現状と提案--女性の視点から. 厚生労働 63(1):28(2008)
- 小山嵩夫:ホルモン補充療法の問題点と将来 (特集 更年期・閉経後の健康管理).産婦人科治療 96(6):1001(2008)
- 小山嵩夫:ホルモン補充の今日的意味 更年期とホルモン補充療法 (特集 スローエイジングとアンチエイジング) -- (スローエイジングとアンチエイジングの基礎知識). 臨床看護 33(10):1447(2007)
- 小山嵩夫ほか:わが国の更年期のヘルスケアと医療の現状. 更年期と加齢のヘルスケア6:282(2007)
- 小山嵩夫ほか:中高年女性のヘルスケアに関する医療政策提言の必要性について. 更年期と加齢のヘルスケア6:298(2007)
- 小山嵩夫:不妊・生殖・内分泌 57歳まで10年以上HRTを続けている. こんな時どうする? (特集 診療上のcontroversy--こんな時どうする) 産婦人科の世界. 58(11):1049(2006)
- 小山嵩夫:女性の更年期障害の症状と治療を理解する (特集1 いつから始める?どう取り組む?更年期障害対策). 食生活 100(10):16(2006)
- 小山嵩夫:Nursing Lecture(23)ホルモン補充療法(HRT)の現在とこれから月刊ナーシング. 25(14):96(2005)
- 小山嵩夫:SPECIAL REPORT 今、期待されている更年期医療とヘルスケア. 性差と医療 2(7):763(2005)
- 小山嵩夫:これからのホルモン補充療法 (特集 今,改めてホルモン補充療法を考える). 産婦人科治療 90(5):836(2005)
- 小山嵩夫:WHI後のホルモン補充療法の現況 (特集 ホルモン補充療法の新たなストラテジー). 骨粗鬆症治療 4(1):31(2005)
- 三羽良枝:更年期を迎えるということ--メノポーズを考える会の活動から (特集 更年期へのストラテジー--更年期を人生の素敵な季節にするために). 保健師ジャーナル 60(6): 518(2004)
- 三羽良枝:更年期医療の現状-より良い医療を受けるには-. 更年期と加齢のヘルスケア3:144(2004)
- 三羽良枝ほか:『HRT(ホルモン補充療法)使用状況に関する医師・医療機関並びに患者へのアンケート調査』報告. 日本更年期医学会雑誌12:282(2004)
- 矢野哲:HRTの臨床-更年期障害. Pharma Medica 22(4):33(2004)
- 陳瑞東:更年期障害. 薬局:55(5):32(2004)
- 三羽良枝ほか:電話相談からみた更年期外来の現状-更年期外来の実情と受診者はどのように考え、何を求めているか. 日本更年期医学会雑誌11:78(2003)
- 小山嵩夫:不定愁訴と更年期指数. 産婦人科治療 87(3):266(2003)
- 小山嵩夫:更年期障害の漢方薬の選び方. 薬局 54(7):81(2003)
- 矢野哲ほか:HRTの更年期障害に対する効果. 治療学 37(10):26(2003)
- 水沼英樹:更年期障害とHRT. 日医雑誌 130 :746(2003)
- 大蔵健義:HRTに対する実施法と注意点. 治療学 37(10):21(2003)
- 野崎雅裕:選択的エストロゲン受容体調整剤とその位置づけ. 治療学 37(10):90(2003)
- 三羽良枝:ボランティアで見つけた新たな生きがい (特集 女が社会に戻るとき--夢も仕事もあきらめない). 婦人公論 87(8):48(2002)
- 井上聡:女性ホルモンの作用と作用機序. 日医雑誌.128:1199(2002)
- 篠崎百合子:更年期に関すること. 薬局 53(3):65(2002)
- NPO法人メノポーズを考える会:『東京都生活文化局助成アンケート』(2002)
- 三羽良枝ほか:更年期医療における、一般女性からみた健康保険の問題点-充分にコミュニケーションの取れる医療、並びに予防医療への健康保険不適応の問題について. 日本更年期医学会雑誌9:104(2001)
- 小山嵩夫:更年期の精神症状はどのように治療されているか:医療の現場から. 日本更年期医学会雑誌 9(1):53(2001)
- 太田・牧田:閉経期への対応とHRT. medicina 38:2061(2001)
- 小山嵩夫:医学からみた更年期女性. 日本更年期医学会雑誌 8(1):52(2000)
- 三羽良枝ほか:更年期医療へ望む事. 日本更年期医学会雑誌7:46(1999)
- 小山嵩夫:更年期クリニックの Know-How. 日本更年期医学会雑誌 7(1):184(1999)
- 小山嵩夫:更年期から快適に (特集 新しい健康観). 教育と医学 47(2):1440(1999)
- 小山嵩夫:更年期障害の診断 (特別企画 更年期). からだの科学 (204):52(1999)
- 小山嵩夫:簡略更年期指数の背景とその解釈. 日本更年期医学会雑誌 6(1):93(1998)
- 小山嵩夫:閉経外来の実際. 母性衛生 38(3):114(1997)
- 小山嵩夫:更年期に差がつく35歳からのヘルシ-・ボディ (特集 年を味方にするからだの装い). 婦人公論 82(5):90(1997)
- 小山嵩夫:更年期・老年期におけるホルモン補充療法. 日本更年期医学会雑誌 4(1):145(1996)
- 小山嵩夫:40代女性よ、ダイエットなんかやめなさい. 婦人公論 81(11):188(1996)
- 小山嵩夫:更年期外来アンケートの集計結果について. 日本更年期医学会雑誌 4(2):297(1996)
- 小山嵩夫:更年期障害. medicina 32:622(1995)
- 熊坂・大谷:更年期障害ホルモン補充療法. 産婦人科治療 70:792(1995)
- 金子均:更年期障害と漢方療法. 産婦人科治療 70:798(1995)
- 大川玲子:更年期障害. medicina 32:1113(1995)
- 小山嵩夫:更年期障害. 産科と婦人科 61 Suppl. 220-221(1994)
- 本庄滋一郎:更年期障害になる素因. 薬局 44(8):5(1993)
- 木村好秀:更年期障害と自律神経調整剤・向精神剤の用い方. 治療 74(6):92(1992)
関連項目
外部リンク
- 更年期障害を漢方のポータルサイト 漢方ビューが解説
- メルクマニュアル第17版日本語版
- NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会
- NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア
- 更年期度チェック - NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会(2010.04.07閲覧)
- 骨の健康と女性ホルモン(元気な屋台骨を一生守るために) - NPO法人 女性の健康とメノポーズを考える会(2010.04.09閲覧)
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Japanese Journal
- 知って得する! (新)名医の最新治療(Vol.319)ホルモン補充療法と漢方薬を組み合わせて改善 更年期障害
- 生理活性脂質合成系をターゲットとした自然薯粉含有食の食品機能性の解析
- 山本(鈴木) 登志子(登志子),田中 小百合,津嘉山 泉,大本 安梨紗,吉尾 壯兒,川上 祐生,木本 真順美,高橋 吉孝,Toshiko Yamamoto,Sayuri Tanaka,Izumi Tsukayama,Arisa Oomoto,Soji Yoshio,Yuki Kawakami,Masumi Kimoto,Yoshitaka Takahashi
- 岡山県立大学保健福祉学部紀要 = Bulletin of Faculty of Health and Welfare Science, Okayama Prefectural University 20, 37-43, 2014-03-12
- … また、滋養強壮、老化防止、更年期障害の予防や神経保護作用などを有することが期待されてきたが、これらの機能性については科学的な根拠が十分ではない。 …
- NAID 120005397778
- 今月の患者 治療のポイントを症例とともに考える(第14回)更年期障害による不定愁訴
- 津田 昌樹
- 医道の日本 = The Japanese journal of acupuncture & manual therapies 73(2), 113-115, 2014-02
- NAID 40019970427
Related Links
- 更年期障害(こうねんきしょうがい、英: menopause, postmenopausal syndrome, PMS)とは、卵巣機能の低下によるエストロゲン欠乏、特にエストラジオールの欠乏に 基づくホルモンバランスの崩れにより起こる症候群で、その症状がひどく、仕事や家事 など ...
- 更年期障害とはどんな病気か. 更年期は、まさに性成熟期から生殖不能期への移行期( 45〜55歳)にあたり、平均51歳で訪れる閉経以降の30年余の生活をいかに健康に 過ごすかを考える、人生の節目といってもよいでしょう。更年期障害は、この時期に 生じる ...
- 更年期障害の症状は、「めまい」や「ほてり」などで、閉経に伴う女性ホルモンの減少が 主な原因です。同様に男性にもにも起こりますので、しっかりと情報収集をして、生活 習慣の改善や病院での医師の治療を行って下さい。
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★リンクテーブル★
[★]
- 51歳の女性。不眠と緊張感とを主訴に来院した。2か目前、自転車で横断歩道の中ほどまで来たとき車にはねられた。同時にはねられた人が意識を失い頭から血を流しているのを見た。1週間入院したが、打撲だけで幸運だったと言われた。退院後3週ほどして、横断歩道を渡りかけたとき、急に恐怖感がよみがえった。それ以来、物音にビクッとし、何かの拍子に事故の場面が思い浮かぶようになった。
- なかなか寝付けず、事故の夢で目が覚めることがある。日中も緊張感が続き、時々動悸がしたり、体が汗ばんだりする。体調がすぐれない。なんとなくやる気がない。横断歩道が怖くて渡れなくなり困っている。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G003]←[国試_101]→[101G005]
[★]
- 49歳の女性。体調不良を主訴に来院した。10歳代に気管支喘息の既往がある。パート事務員として働いているオフィスの内部が、2か月前改装された。その直後から出勤日に限って頭痛、眼の充血、鼻閉感、全身倦怠感および皮膚そう痒が出現するようになり、集中力の低下と食欲不振とを自覚した。意識は清明。表情はさえない。体温、呼吸および血圧に異常はない。皮膚、頭頸部および胸腹部に異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 抗うつ薬を処方する。
- b. 室内換気の徹底を助言する。
- c. 更年期障害として治療を勧める。
- d. 経口副腎皮質ステロイド薬を処方する。
- e. 揮発性有機化合物室内濃度の測定を助言する。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A059]←[国試_101]→[101B001]
[★]
- 53歳の女性。のぼせ、著明な発汗および不眠を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。52歳で閉経して以来、のぼせと著明な発汗とが出現し、1か月前からこの症状に加えて、イライラ、不眠および全身倦怠感が強くなり、仕事をするのも嫌になっている。近医を受診し、漢方薬や向精神薬を処方されたが改善していない。
- ホルモン療法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I056]←[国試_103]→[103I058]
[★]
- 更年期のエストロゲン欠乏によって起こる症状・疾患の中で、最も早期に出現するのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I033]←[国試_104]→[104I035]
[★]
- 更年期障害に対するホルモン補充療法の禁忌はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I038]←[国試_109]→[109I040]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106C013]←[国試_106]→[106C015]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105A011]←[国試_105]→[105A013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095E012]←[国試_095]→[095E014]
[★]
- 英
- vomiting, emesis
- ラ
- vomitus
- 関
- 悪心、嘔気 nausea、悪心・嘔吐 nausea and vomiting
概念
- 胃の内容物をはき出す現象。
- 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。
嘔吐中枢
嘔吐中枢の近傍に存在するもの
- 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核
随伴症状
- 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど
症状の出現形式と原因の所在
噴水状、噴射状嘔吐
- projectile vomiting is where stomach contents 'shoot out' (like a fountain) to a distance sometimes many feet away.
嘔吐に関わる経路
- IMD.351
- 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
- 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
- 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
- 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.
原因
小児科で遭遇する嘔吐の原因
[★]
- 英
- hormone replacement therapy, HRT
- 関
- エストロゲン補充療法、更年期障害
概念
- 閉経や卵巣摘出後のエストロゲン欠乏を補う目的で外因性にエストロゲンとプロゲストーゲンを投与する療法のことで、子宮のある女性が対象となる(参考1)。 (⇔ エストロゲン補充療法 ERT)
薬剤
エストロゲンの臨床的作用
- 参考1
- 更年期症状緩和作用
- 骨吸収抑制作用
- 抗動脈硬化作用
- 脂質代謝改善作用
- 凝固・線溶亢進作用
- 認知機能改善作用
- 皮膚萎縮予防作用
- 泌尿生殖器障害改善作用
適応
- 参考1
最もよい適応疾患
- 更年期症状(顔面紅潮、発汗、睡眠障害および一部の精神神経症状)
- 骨粗鬆症および骨量減少症
- 泌尿生殖器系の障害
条件付きで適応となる疾患
現時点では適応とならない疾患
禁忌
参考1
- (1) 乳癌
- (2) 原因不明の子宮出血
- (3) 急性期の血栓性静脈炎,血栓症
- (4) 重症肝機能障害
- (1) 血栓性静脈炎の既往,静脈血栓症の既往
- (2) 子宮内膜癌の既往
- (3) 子宮筋腫の既往,子宮内膜症の既往
- (4) 重症高血圧 → エストロゲンの水、電解質貯留作用に基づく。
- (5) 糖尿病
- (1) 胆石症
- (2) 片頭痛
- (3) 高度の肥満
- (4) ヘビースモーカー
G9M.101
絶対禁忌
- エストロゲン依存性の悪性腫瘍
- 原因不明の不正性器出血 → 子宮内膜癌に対して投与することを防ぐ
- 血栓性静脈炎、血栓炎
- 重症肝機能障害 → 性ホルモンは肝臓で代謝されるため
- 妊娠疑い
- 冠動脈疾患、脳卒中既往
相対禁忌
- 血栓症の既往
- 子宮体癌の既往
- 子宮筋腫の既往
- 子宮内膜症の既往
- 重症高血圧
- 重症糖尿病
- 卵巣癌の既往
- 肥満
- 高齢者
治療方法
- G9M.101
- 子宮を有する場合にはエストロゲンとプロゲステロンを併用する。
- 周期的併用投与:閉経前、月経が不規則で機能性出血を繰り返す場合に適応。カウフマン療法と呼ばれる。
- 持続併用投与:エストロゲンとプロゲステロンを持続的に同時投与すると、最初、破綻出血がみられるが、次第に子宮内膜が萎縮し、破綻出血がみられなくなる。
投与経路について
- 参考2
- 経口結合型エストロゲン:CEEの投与量に依存して心筋梗塞や脳血管疾患のリスクが上昇する。また静脈血栓症、静脈塞栓症のリスクも上昇する
- 経皮結合型エストロゲン:CEEの投与量を減らすことなく静脈血栓症、静脈塞栓症、胆嚢疾患、乳癌リスクを低減させうる。
参考
- http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5607-158.pdf
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6107-242.pdf
[★]
- 英
- hyperphidrosis, hyperhidrosis, hyperidrosis, polyhidrosis, polyidrosis, hidrosis
- 同
- 発汗過多症
- 関
- 発汗過多、多汗症、(国試)多汗。特発性掌蹠多汗症
概念
- 通常では必要と考えられない環境・条件のもとでエクリン発汗が亢進し汗がでること。
- 多汗症の汗は、コリン作動性交感神経節後遠心遷移の支配を受けているエクリン腺から分泌される。
有病率
分類
部位
除外診断
治療
外用薬
内服薬
交感神経節ブロック
手術療法
- 胸腔鏡下胸部交感神経切除術:手掌多汗症に対して。代償性発汗として体幹から下肢にかけて発汗が多く減少する問題が生じることがある。
ボツリヌス毒素
- 腋窩多汗に対して有効であり、数ヶ月の効果が期待できる。
[★]
- 英
- menopause
- 同
- メノポーズ
- 関
- 更年期、更年期障害、月経、閉経期
概念
- 更年期に至り卵巣の活動性が徐々に低下、やがて消失し、永久に月経が停止すること (医学事典)
- 卵巣卵胞機能の喪失による月経の永久的な停止。診断はレトロスペクティブであり、無月経が12ヶ月継続した後に診断される。USでは平均51歳である (HIM.2334)
分類
閉経年齢
- 時代、人種、地域的環境にあまり影響されず、個人的な要因によりばらつく。
- 世界的に平均49-50歳。
- およそ45-55歳が平均
- 約1/2は45-50歳、約1/4がそれぞれ45未満、50歳を超えて閉経
臨床関連
- 早発閉経:43歳未満で閉経すること。閉経後の症状が強い(泌尿器、生殖器の萎縮、骨粗鬆症)。
- 遅発閉経:55歳以上で閉経すること。子宮体癌と乳癌のリスク上昇。
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- 英
- muscle stiffness of the shoulder, stiff neck and shoulder
- 関
- 項部硬直、頸部硬直、頚部硬直, neck stiffness, stiffed neck
原因
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- 英
- partial androgen deficiency of aging male, PADAM
- 関
- aging males' symptoms score、LOH症候群、加齢性腺機能低下症候群
- 中高年男性に認められる症状。以下のような症状が見られる。
- 性機能障害(性欲低下、勃起障害、射精障害)
- 精神・心理症状(うつ、不安、疲労感、記憶力・集中力の低下など)
- 身体症状(筋肉痛、関節痛、ほてり・発汗、睡眠障害、頻尿など)
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- 英
- menopause-like symptoms
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- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
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harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する