オキシグルタチオン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ビーエスエスプラス250眼灌流液0.0184%
組成
有効成分
含量(1mL中)
- オキシグルタチオン溶液1mL中4.6mg(7.5mmol/L)
含量(1mL中)
- 希釈後の液1mL中0.184mg(0.3mmol/L)
添加物
- 塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、ブドウ糖、リン酸水素ナトリウム水和物、pH調節剤
効能または効果
- 眼科手術(白内障、硝子体、緑内障)時の眼灌流及び洗浄
- 用時、オキシグルタチオン溶液を希釈液で希釈し、眼科手術時に眼内及び眼外の灌流及び洗浄を目的とし、通常、下記の量を目安として適量を使用する。なお、術式及び手術時間等により適宜増減する。
白内障手術
硝子体手術
緑内障手術
薬効薬理
角膜保護作用
- 眼内レンズ挿入術を伴う白内障手術患者に対し基本溶液のみの灌流液、基本溶液にオキシグルタチオン0.03mmol/Lを加えた灌流液、オキシグルタチオン0.3mmol/L(ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%)を加えた灌流液、オキシグルタチオン3.0mmol/Lを加えた灌流液の4種類に分けて手術した結果、オキシグルタチオン0.3mmol/L含有(ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%)の灌流液が最も角膜内皮障害防止効果が認められた2)。
(ウサギ・ヒト〈in vitro〉)
ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%はウサギ及びヒト摘出角膜を用いた実験において、角膜内皮バリアー機能保護作用及び角膜膨潤抑制作用を示した8)〜11)。
(ネコ、ウサギ)
ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%をネコ及びウサギの前房内に灌流し、その角膜内皮の形態及び角膜厚への影響を検討した結果、角膜内皮保護作用及び角膜膨潤抑制作用を示した12),13)。
血液房水柵破壊抑制作用14)
- (ウサギ)
ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%をウサギの前房内に灌流し、前房内への蛋白質の漏出量を測定した結果、血液房水柵破壊抑制作用を示した。
水晶体透明性維持作用15)
- (ラット〈in vitro〉)
ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%の水晶体の透明性に及ぼす影響をラット摘出水晶体を使用したin vitro実験により検討した結果、オキシグルタチオンは水晶体内の透明性に重要な役割を果たしているグルタチオン量を増加させる働きがあり、水晶体の透明性と膜機能を正常に維持することが示された。
網膜機能維持作用16)
- (ウサギ〈in vitro〉)
ビーエスエスプラス眼灌流液0.0184%の網膜機能への影響をウサギERGを指標として検討した結果、硝子体の灌流において網膜機能への影響が少なく、網膜機能維持作用に優れていた。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- N-(N-γ-glutamyl-cysteinyl)glycine-(2→2′)-disulfide
略号
分子式
分子量
性状
- 本品は白色の粉末で、においはなく、味はわずかに酸味がある。
本品は水に極めて溶けやすく、メタノール、エタノール又はエーテルにほとんど溶けない。
本品は吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- calcium chloride hydrate
- 商
- AK-ソリタ透析剤・DL、AK-ソリタ透析剤・DP、AK-ソリタ透析剤・FL、AK-ソリタ透析剤・FP、Dドライ透析剤2.5S、Dドライ透析剤3.0S、HF-ソリタ血液ろ過用補充液・BWキット、HF-ソリタ血液ろ過用補充液・L、アートセレブ、アクメイン、アルスロマチック、エクストラニール、エルネオパ1号、オペガードMA、オペガードネオキット、カーボスター透析剤・L、カーボスター透析剤・M、カーボスター透析剤・P、キドライム 透析剤、キンダリー透析剤2D、キンダリー透析剤2E、キンダリー透析剤3D、キンダリー透析剤3E、キンダリー透析剤4D、キンダリー透析剤4E、キンダリー透析剤AF1P号、キンダリー透析剤AF1号、キンダリー透析剤AF2P号、キンダリー透析剤AF2号、キンダリー透析剤AF3P号、キンダリー透析剤AF3号、キンダリー透析剤AF4P号、キンダリー透析剤AF4号、サヴィオゾール、サブパック血液ろ過用補充液-Bi、サブラッド血液ろ過用補充液BSG、サリベート、ステイセーフバランス、ソリタックス、ソリューゲンF、ソリューゲンG、ソルアセトD、ソルアセトF、ソルラクト、ソルラクトD、ソルラクトS、ソルラクトTMR、ダイアニール-NPD-21.5、ダイアニール-NPD-41.5、ダイアニールPD-24.25、ダイアニールPD-44.25、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トリフリード、ネオパレン1号、バイフィル、ハルトマンD液、ハルトマン液、ビーエスエスプラス、ビーフリード、ビカーボン、ビカネイト、フィジオ70、ヘスパンダー、ペリセート360N、ペリセート360NL、ペリセート460、ベリプラストP、ポタコールR、ボルヒール組織接着用、マイピリン、ミオテクター、ミッドペリック135、ミッドペリックL135、ラクテック、ラクテックD、ラクテックG、ラクトリンゲルM、ラクトリンゲルS、ラクトリンゲル液、ラコールNF配合、ラコール配合、リンゲル液、リンパック透析剤1号、リンパック透析剤3号、リンパック透析剤TA1、リンパック透析剤TA3、レプチラーゼ、塩化Ca補正液、塩化カルシウム、塩化カルシウム水和物、大塚塩カル、低分子デキストランL
- 関
- 塩化カルシウム
[★]
- 英
- glutathione, GSH
- 同
- γ-グルタミルシステイニルグリシン γ-glutamylcysteinylglycine、5-L-グルタミルL-システイニルグリシン
- 商
- オペガードネオキット、タチオン、ビーエスエスプラス、ランデールチオン
概念
- 細菌からヒトに至るまで広く存在するチオール含有ペプチドである。
- グルタチオンは細胞内の主要な抗酸化成分であり、また、毒物などを細胞外に排出することで、細胞を内的・外的な環境の変化から守る役割を果たしている。
- グルタチオンは、細胞内に 0.5-10 mMという比較的高濃度で存在する。一方細胞外の濃度はその1/100から1/1000程度である。グルタチオンには還元型 (GSH) と酸化型 (glutathione disulfide, GSSG)が存在する。酸化型は、二分子の還元型グルタチオンがジスルフィド結合によってつながった分子である。細胞内のグルタチオンは、通常、ほとんど(98%以上)が還元型であり、この状態はグルタチオン還元酵素によって維持されている。
構造
- グルタチオンは'グルタミン酸、システイン、グリシンが、この順番でペプチド結合したトリペプチドである (L-γ-glutamyl-L-cysteinyl-glycine)。ただし、グルタミン酸とシステインの結合は通常のペプチド結合とは異なり、グルタミン酸側鎖のγ-カルボキシ基とシステイン主鎖のα-アミノ基からなる(γ-グルタミル結合)。このためグルタチオンは、ペプチドでありながら、ほとんどのプロテアーゼに対して耐性であり、分解されない。グルタチオンを直接分解できる酵素はγ-グルタミルトランスペプチターゼや、その近縁のごく限られた酵素のみである。
参考
- タチオン注射用100mg/*タチオン注射用200mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3922400D1060_1_01/3922400D1060_1_01?view=body
[★]
- 英
- glutathione disulfide, GSSG
- 同
- 酸化型グルタチオン、オキシグルタチオン oxiglutatione
- 商
- ビーエスエスプラス
- 関
- グルタチオン
[show details]
- っていうか、オキシグルタチオンなんていう名称は正しくない気がする。ただのGSSGじゃん。どういう使い分けがされているの?
酸化型グルタチオン : 約 3,990 件
グルタチオンジスルフィド : 約 902 件
オキシグルタチオン : 約 1,210 件
- 酸化型グルタチオン。
- グルタチオン(GSH)の酸化型(GSSG)である。酸化型グルタチオン、あるいはグルタチオンジスルフィドと呼ばれる。眼内に投与されたオキシグルタチオンは組織に取り込まれグルタチオン還元酵素によりグルタチオンとなり、組織のH2O2の除去などをおこなう。眼内灌流液にオキシグルタチオンを添加することで、角膜保護作用、血液房水柵破壊抑制作用、水晶体透明性維持作用、網膜機能維持作用の効果が期待できる。
[★]
- 商
- オペガードネオキット、ビーエスエスプラス
- →グルタチオンジスルフィド
[★]
- 英
- id
- 独
- Es
- 同
- イド
- 関
- リビドー
- フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)
参考