ラタノプロスト
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 新規緑内障治療薬ラタノプロスト(キサラタン^<【○!R】>)の薬理作用
- 野村 俊治,橋本 宗弘
- 日本薬理学雑誌 115(5), 280-286, 2000-05-01
- ラタノプロストは17位にフェニル基を導入することにより,プロスタグランジンFP受容体への選択性を向上させ,プロスタグランジンF<SUB>2α</SUB>(PGF<SUB>2α</SUB>)の持つ眼圧下降作用と眼局所における副作用を分離したPGF<SUB>2α</SUB>誘導体である.ラタノプロストはPGF<SUB> …
- NAID 10008180456
Related Links
- ファイザー株式会社のキサラタン点眼液0.005%(感覚器官用薬)、一般名ラタノプロスト (Latanoprost) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
- キサラタンとは?ラタノプロストの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- プロスタグランジンF2α誘導体
- 緑内障・高眼圧症治療剤
販売名
キサラタン点眼液0.005%
組成
1mL中:
有効成分
添加物
- ベンザルコニウム塩化物、無水リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム一水和物、等張化剤
禁忌
効能または効果
- 緑内障、高眼圧症
- 1回1滴、1日1回点眼する。
- 頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので、1日1回を超えて投与しないこと。
慎重投与
- 無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼の患者[のう胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある。]
- 気管支喘息又はその既往歴のある患者[喘息発作を悪化又は誘発するおそれがある(「その他の注意」の項参照)。]
- 眼内炎(虹彩炎、ぶどう膜炎)のある患者[眼圧上昇がみられたことがある。]
- ヘルペスウイルスが潜在している可能性のある患者[角膜ヘルペスがみられたことがある。]
- 妊婦、産婦、授乳婦等[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
重大な副作用
虹彩色素沈着(2.37%)
- 虹彩色素沈着があらわれることがあるので、患者を定期的に診察し、虹彩色素沈着があらわれた場合には臨床状態に応じて投与を中止すること。[「重要な基本的注意」、「臨床成績」の項参照]
薬効薬理
眼圧下降作用5〜9)
- サルに対するラタノプロストの単回点眼では、点眼後2〜4時間より用量依存性の眼圧下降が認められ、以後6〜10時間まで作用は持続した。同じくサルに対する5ないし6日間の反復点眼では、点眼期間中安定した眼圧下降が持続し、作用の減弱は認められなかった。
- 健常人又は緑内障・高眼圧症患者にラタノプロスト点眼液を点眼した場合、瞳孔径、視力、血圧及び脈拍数に影響を及ぼすことなく眼圧を下降させた。
作用機序10)
- ラタノプロストの眼圧下降作用は、房水の流出経路のうち、ぶどう膜強膜流出経路からの流出を促進することによりもたらされると考えられている。
- サルのラタノプロスト点眼後の房水動態をconstant pressure infusion法及び125I、131I標識アルブミン灌流法により検討したところ、ぶどう膜強膜流出量は有意に増大した。
- 健常人にラタノプロスト点眼液を点眼後、フルオロフォトメトリーにより房水動態を検討したところ、ぶどう膜強膜流出量の増加が認められた。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (+)-Isopropyl(Z)-7-[(1R,2R,3R,5S)-3,5-dihydroxy-2-[(3R)-3-hydroxy-5-phenylpentyl]cyclopentyl]-5-heptenoate
分子式
分子量
性状
- 無色〜微黄色の粘稠性のある液である。
アセトニトリルに極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又は酢酸エチルに溶けやすく、ヘキサンに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。ジエチレングリコールに混和する。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- latanoprost
- 商
- キサラタン。(チモロール配合)ザラカム
- 関
- 緑内障。眼科用剤
- プロスタグランディンPGF2α誘導体。
- 緑内障・高眼圧治療薬として点眼で用いる。
- ぶどう膜強膜流出経路から房水流出を促進することで眼圧を低下させる。
- 1日1回 1回1滴を点眼。
- 室温で遮光保存する。
- 重大な副作用として虹彩色素沈着(2.4%)が報告されているので、定期的に眼科的な診察をうけるようにする。