ピロカルピン
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- サンピロとは。効果、副作用、使用上の注意。副交感神経のはたらきを活発にして、瞳孔(どうこう)を縮小させる薬です。瞳孔が小さくなると、房水(ぼうすい)(眼圧を保っている目の中の水)の流れがよくなって、眼圧が下がります。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
**サンピロ点眼液0.5%
組成
*有効成分
含量(1mL中)
*添加物
- クロロブタノール、酢酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、ホウ酸、ホウ砂、pH調節剤
禁忌
- 虹彩炎の患者[縮瞳により虹彩の癒着を起こす可能性があり、また炎症を悪化させるおそれがある]
効能または効果
- 緑内障、診断または治療を目的とする縮瞳
- *ピロカルピン塩酸塩として、通常0.5〜4%液を1日3〜5回、1回1〜2滴宛点眼する。
慎重投与
- 気管支喘息の患者[気管支収縮作用により喘息発作を強めるおそれがある]
- 網膜剥離の危険のある患者[縮瞳により網膜剥離を起こすおそれがある]
重大な副作用
眼類天疱瘡
(まれに:0.1%未満、ときに:0.1〜5%未満、副詞なし:5%以上又は頻度不明)
- 眼類天疱瘡(結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序3)
- ピロカルピンは点眼により速やかに眼内に移行し、副交感神経支配の瞳孔括約筋に直接作用してこれを収縮させ、縮瞳する。また、毛様体筋を収縮させることにより線維柱帯が広がり、房水流出が促進され、眼圧が下降する。ピロカルピンのこの作用は副交感神経遮断薬(アトロピン等)により拮抗される。
縮瞳作用
- 緑内障患者にピロカルピンを点眼すると、約8分後より縮瞳が始まり、おおむね1時間で瞳孔径は最小となり、この状態は数時間続いた4)。
また、健康成人(外国人)に1%ピロカルピン塩酸塩を1滴点眼すると、おおむね10分後より縮瞳が始まり、30分以内に瞳孔径は最小となり、点眼前の状態に戻るまで6時間以上を要した5)。
眼圧下降作用
- 緑内障患者にピロカルピンを点眼すると、眼圧は30分以内に軽度の一過性上昇を示した後、下降し、3時間前後で最低となった。眼圧下降度は、眼圧の高いものほど大きかった。また、ピロカルピン点眼後に房水流出率の有意な増加が認められた4)。
健康人もしくは緑内障患者(外国人)にピロカルピンを1日4回、数日間点眼すると、全症例に眼圧の低下が認められ、眼圧下降率は正常眼で平均21%(範囲:8〜38%)、緑内障眼で平均24%(範囲:12〜40%)であり、いずれも点眼前の眼圧が高いほど、眼圧下降度は大きかった。また、ほとんどの症例において、ピロカルピン点眼後に眼圧日内変動幅の減少と房水流出率の増加が認められた6)。
有効成分に関する理化学的知見
*一般名
- ピロカルピン塩酸塩(Pilocarpine Hydrochloride)
化学名
- (3S,4R)-3-Ethyl-4-(1-methyl-1H-imidazol-5-ylmethyl)-4,5-dihydrofuran-2(3H)-one monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 本品は無色の結晶又は白色の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
本品は酢酸(100)に極めて溶けやすく、水、メタノール又はエタノール(95)に溶けやすく、無水酢酸にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.5〜4.5である。
本品は吸湿性である。
本品は光によって変化する。
融点
★リンクテーブル★
[★]
商品
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- 英
- pilocarpine
- 化
- 塩酸ピロカルピン pilocarpine hydrochloride
- 商
- アドソルボカルピン、サラジェン、サンピロ、ピロリナ
- 関
- ムスカリン受容体