- 英
- central diabetes insipidus
- 同
- 下垂体性尿崩症 pituitary diabetes insipidus
- 関
- 尿崩症
- 病因:バソプレシンの合成異常・分泌障害による。これらをきたす疾患は例えば下垂体・視床下部腫瘍、あるいは先天性下垂体・視床下部形成異常などにより生じうる、らしい。
- 病態:バソプレシン欠乏のために集合管での見ず吸収が行われず水利尿状態となる。血漿浸透圧は低下するので、これに反応して口渇・多飲を来す。しかし、口渇中枢の障害によりこれが機能しない場合には著しい高ナトリウム血症を来しうる。
検査
- 5%高張食塩水負荷:バソプレシン分泌変化なし ⇔ 正常であれば、血漿浸透圧の上昇によってバソプレシンが分泌される!!
画像検査
- T1:(中枢性尿崩症)低信号 ⇔ (健常者)高信号 ← T1で高信号になるものは脂肪、亜急性期の出血(メトヘモグロビン)、メラニン、高濃度蛋白質である。下垂体後葉が高信号を発するのは軸索中に高濃度のホルモンが存在するからなのか、軸索が集積しているためなのか、であろう。
国試
UpToDate Contents
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- 1. 中枢性尿崩症の治療 treatment of central diabetes insipidus
- 2. 中枢性尿崩症の臨床症状および原因 clinical manifestations and causes of central diabetes insipidus
- 3. 多尿および尿崩症の診断 diagnosis of polyuria and diabetes insipidus
- 4. 尿崩症における尿量 urine output in diabetes insipidus
- 5. 高ナトリウム血症の病因および評価 etiology and evaluation of hypernatremia
Japanese Journal
- 食道アカラシア手術後に著明な高ナトリウム血症を呈し顕在化した尿崩症の1例
- 木村 敬太,丹野 有道,小野 杏子,倉重 眞大,鈴木 孝秀,大城戸 一郎,早川 洋,横山 啓太郎,山本 裕康,細谷 龍男
- 日本内科学会雑誌 100(6), 1648-1650, 2011-06-10
- NAID 10029097648
- IgG4関連硬化性疾患による下垂体炎から中枢性副腎不全, 中枢性尿崩症を発症した1型糖尿病の1例
- 小寺 永章,五十川 陽洋,内田 梨沙,石本 遊,田中 基嗣,田中 真司,岸 智,三瀬 直文,杉本 徳一郎,柴 輝男
- 日本内科学会雑誌 100(4), 1044-1047, 2011-04-10
- NAID 10029096851
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- この2つの病態をバソプレッシンに当てはめると中枢性尿崩症と腎性尿崩症の2つの 病態ができあがる。 ... 中枢性尿崩症では視床下部や下垂体の腫瘍、炎症、外傷など によって発生する続発性、原因不明の特発性、遺伝性に発生する家族性の3つの原因 がある ...
- ようこそ、中枢性尿崩症(CDI)の会のホームページへ。このホームページでは、疾患 に関する情報と、当会が取り組む活動内容を発信しています。一人でも多くの皆さまに、 中枢性尿崩症に対するご理解とご関心を深めて頂ければ幸いです。
- バゾプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の診断と治療の手引き. (平成22年度改訂). A.バゾプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の診断の手引き. Ⅰ. 主症候. 1.口渇. 2. 多飲. 3.多尿. Ⅱ. 検査所見. 1.尿量は 1 日 3,000 ml 以上。 2.尿浸透圧は 300 ...
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★リンクテーブル★
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- 35歳の男性。口渇を主訴に来院した。生来健康であったが、1か月前から口が異常に渇き、お茶やジュースなどを1日約5リットル飲むようになった。尿量も多く、夜間に3回以上排尿のために覚醒するので睡眠も障害されるようになった。意識は清明。身長172cm。体温36.7℃。脈拍80/分、整。血圧120/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。尿量4,500mg/dl。血液所見:赤血球520万、Hb14.5g/dl、Ht48%、血小板25万。血液生化学所見:血糖85mg/dl、HbA1c 5.2%(基準4.3~5.8)、総蛋白7.2g/dl、アルブミン5.2g/dl、尿素窒素24.0mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、尿酸7.5mg/dl、総コレステロール215mg/dl、AST32IU/l、ALT28IU/l、LDH220IU/l(基準176~353)、Na147mEq/l、K4.2mEq/l、Cl1O5mEq/l、Ca9.2mg/dl、P4.0mg/dl、尿浸透圧:デスモプレシン(DDAVP)5μg点鼻投与前160mOsm/l、投与後460mOsm/l。
- この患者にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I055]←[国試_102]→[102I057]
[★]
- 46歳の女性。多尿を主訴に来院した。半年くらい前からトイレが近いことを徐々に自覚するようになった。最近になり就寝後にも2回程度トイレに行くようになったため受診した。排尿後は夜間であっても大量の水を飲んでしまうという。他に腹痛などの自覚症状はない。2年前から肝疾患で内服治療中である。身長 156cm、体重 54kg。脈拍 68/分、整。血圧 144/92mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。四肢に異常を認めない。尿所見:比重 1.004、蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)。血液所見:赤血球 421万、Hb 13.2g/dL、Ht 40%。血液生化学所見:アルブミン 4.2g/dL、AST 38U/L、ALT 42U/L、血糖 124mg/dL、HbA1c 6.2%(基準 4.6~6.2)、Na 143mEq/L、K 2.7mEq/L、Cl 102mEq/L、Ca 10.0mg/dL、P 3.2mg/dL。
- 多尿の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B040]←[国試_111]→[111B042]
[★]
- 疾患とその症候の組合せで正しいのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108A019]←[国試_108]→[108A021]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096G103]←[国試_096]→[096G105]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103I034]←[国試_103]→[103I036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102I006]←[国試_102]→[102I008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107B035]←[国試_107]→[107B037]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G109]←[国試_100]→[100G111]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111E032]←[国試_111]→[111E034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096B037]←[国試_096]→[096B039]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G065]←[国試_097]→[097G067]
[★]
- 英
- polyuria
- 関
- 尿量
定義
3,000 mL/dayを超える場合 ← 文献は?
- 1日の尿量が2500mlを越える病態 (YN.E-5)
- 24時間尿量が40ml/kg以上 (参考1)
病因
- OLM.17 YN.E-5
-
-
標準的な尿量
- 男性:1500 mL/day
- 女性:1200 mL/day
参考
- 夜間多尿、夜間頻尿についての講演内容
- http://www.kanazawa-med.ac.jp/~urol/lecture.pdf
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- 英
- neurohypophyseal diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症、下垂体性尿崩症
[★]
- 英
- neurogenic diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症、神経原性尿崩症
[★]
- 英
- neurogenic diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症、神経性尿崩症
[★]
- 英
- 関
- 英
- pituitary diabetes insipidus
- 関
- 中枢性尿崩症
[★]
- 英
- idiopathic central diabetes insipidus
[★]
- 英
- partial central diabetes insipidus
[★]
- 英
- diabetes insipidus DI
- 関
概念
- バソプレシンの不足または作用障害により腎集合管からの水分再吸収が低下し、多尿、口渇、多飲を来す疾患。
病型
障害部位
病因
-
- ニューロフィジンIIの遺伝子異常
- ADHレセプター異常症:V2受容体(伴性劣性遺伝)、アクアポリン2の異常(ほとんどが常染色体劣性遺伝)
- 頭蓋内占拠性病変:脳腫瘍
- 腎疾患:慢性腎不全、慢性腎盂腎炎、間質性腎炎、多発性嚢胞腎、閉塞性尿路疾患
- 電解質異常:低K血症や高Ca血症
- 薬物
- 続発性尿崩症の原因:脳腫瘍(50%)、外傷・ヒスチオサイトーシスX
疫学
- 日本の発症頻度は16人/人口10万人
- 病型:家族性2%、特発性43%、症候性55%/家族性1.6%、特発性42%、続発性56.4%(IMD)
- 性差:
- やや男子に多い。
- 家族性は女性に多く、他の型では男女比はほぼ等しい(平成5年厚生省特定疾患調査研究班報告書)
診断基準
- 参考1
症状
- 口渇
- 多飲 → 飲水量が十分でないと高ナトリウム血症、高浸透圧血症の引き金となる。
検査
- 血清ナトリウム濃度:正常高値~軽度高値
- 血清レニン濃度:正常高値~軽度高値
- 血漿浸透圧:高値
- 低張尿
負荷試験
画像検査
- [中枢性尿崩症]T1:(DI)低信号 ⇔ (健常者)高信号 ← T1で高信号になるものは脂肪、亜急性期の出血(メトヘモグロビン)、メラニン、高濃度蛋白質である。下垂体後葉が高信号を発するのは軸索中に高濃度のホルモンが存在するからなのか、軸索が集積しているためなのか、であろう。
診断(YN)
多尿 3000ml/day
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↓
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尿浸透圧
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→
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→ 290 mOsm/kg以上
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→
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浸透圧利尿
|
↓
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|
↓水利尿
|
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↓
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|
血清ナトリウム濃度 血清レニン濃度
|
→
|
→ 低値
|
→
|
心因性多飲
|
↓
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|
↓正常上限~軽度上昇
|
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|
|
↓
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水制限テスト バソプレシンテスト
|
→
|
→ 尿量不変、尿浸透圧不変
|
→
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腎性尿崩症
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↓
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↓尿量減少、尿浸透圧上昇
|
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↓
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バソプレシン濃度(高張食塩水負荷時) MRIで基礎疾患の描出・T1で下垂体後葉の高信号の消失
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↓
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中枢性尿崩症
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|
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|
治療
参考
- http://square.umin.ac.jp/kasuitai/doctor/guidance.htm
- 2. MRI left:normal right:DI
- http://www.endotext.org/neuroendo/neuroendo2/figures/figure11.jpg
-diabetes insipidus
[★]
- 英
- center、central
- 関
- センター、中央、中心、中心性、中心的、中枢神経性、中枢性、中枢的、中央に置く。末梢
[★]
- 英
- central、centrally acting
- 関
- 中心、中心性、中心的、中枢神経性、中枢的、中枢
[★]
- 英
- sis, pathy