- 英
- Addison disease
- ラ
- morbus Addisonii
- 関
- 原発性慢性副腎皮質機能低下症 primary chronic adrenocortical insufficiency、難病
副腎皮質からのステロイド分泌が低下
⇔ クッシング症候群
概念
部分症
症状
検査
- ACTH連続刺激試験:血中コルチゾール・尿中17-OHCS →
- アンジオテンシンII負荷試験:血中アルドステロン →
参考
- 1. 副腎低形成(アジソン病) - 難病情報センター
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/206
- http://www.pediatric-world.com/asahikawa/fukujin/p06.html
uptodate
- . [charged] 患者情報:副腎不全(アジソン病) (患者向け詳細版) - uptodate [1]
- . [charged] 原発性副腎不全(アジソン病)の原因 - uptodate [2]
- . [charged] 成人における二次性および三次性副腎不全の原因 - uptodate [3]
- . [charged] 副腎不全におけるACTHに対する反応の評価 - uptodate [4]
- . [charged] 小児における原発性副腎不全の原因および臨床症状 - uptodate [5]
- . [charged] 小児における副腎不全の診断 - uptodate [6]
- . [charged] 小児における副腎不全の治療 - uptodate [7]
- . [charged] 成人における副腎不全の臨床症状 - uptodate [8]
- . [charged] 成人における副腎不全の診断 - uptodate [9]
- . [charged] 成人における副腎不全の治療 - uptodate [10]
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/03/06 09:32:35」(JST)
[Wiki ja表示]
慢性原発性副腎皮質機能低下症(まんせいげんぱつせいふくじんひしつきのうていかしょう)とは、副腎における副腎皮質ステロイドの産生低下を示す症候群。アジソン病(アジソンびょう、英: Addison's disease)とも呼ばれる。
歴史
1855年に、英国の内科医トーマス・アジソン(w:Thomas Addison)によって報告された。
原因
後天性の原因としては結核、自己免疫による副腎萎縮、悪性腫瘍の副腎転移、出血、感染症などによる病変がある。 先天性副腎低形成(先天性アジソン病)は極めて稀で、これまでに数十例の報告があるにすぎない。原因としては先天性副腎低形成、副腎ホルモン合成酵素欠損、家族性グルココルチコイド欠損などがある。
臨床像
副腎皮質ステロイドの低下によって以下の症状が引き起こされてくる。
- 副腎皮質の90%以上が破壊されると、慢性的な脱力、易疲労、全身倦怠感、筋肉の脆弱化、吐き気、嘔吐、便秘、下痢、体重減少、低血糖、高カリウム血症、低ナトリウム血症、腹痛などの症状が出る。
- 皮膚の色素沈着。特に日光の当たる部位や摩擦が加わる部位に多く見られる。
- 副腎皮質におけるアンドロゲンの生成も行われなくなり、特に女性で腋毛、陰毛の消失がみられる(男性は精巣でアンドロゲンが生成されるため、起こることはまれである)。
- ジョン・F・ケネディがこの病気であったとされる。
- 体内のナトリウムイオンとカリウムイオンのバランスが崩れるので重症の場合、心停止を起こして死ぬこともある。
治療
副腎皮質ステロイドの補充を行う。筋力の低下や全身消耗の強い場合、副腎性アンドロゲンを補充することもある。
- 糖質コルチコイド:ヒドロコルチゾン15-20mg/日を標準とする。
- 鉱質コルチコイド:アルドステロン分泌障害がある場合にフルドロコルチゾン0.05-0.1mg/日を用いる。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 遺伝性疾患によるアジソン病 (特集 副腎不全とステロイド補充療法)
- 原発性副腎不全(アジソン病)の診断 (特集 副腎不全とステロイド補充療法)
Related Links
- アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)。アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)とは どんな病気か 副腎皮質ホルモンは生命の維持に必要なホルモンで、健康な人では体の 状態に合わせて適切に分泌されています。このホルモンが、何らかの原因で体が必要と ...
- 後天性の原因としては結核、自己免疫による副腎萎縮、悪性腫瘍の副腎転移、出血、 感染症などによる病変がある。 先天性副腎低形成(先天性アジソン病)は極めて稀で、 これまでに数十例の報告があるにすぎない。原因としては先天性副腎低形成、副腎 ...
- 犬のアジソン病(副腎皮質機能低下症)について解説しています。犬の病気と健康大辞典 は愛犬家のための犬の病気に関する情報サイトです。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Cushing syndrome, Cushing's syndrome
- 同
- (国試)Cushing症候群
- 関
- アジソン病、糖質コルチコイド、発症前クッシング症候群
- first aid step1 2006 p.253,259,296
糖質ステロイドの分泌過剰 ⇔ アジソン病
概念
- 糖質コルチコイドの分泌が過剰であるために引き起こされる症候群
- 副腎皮質の腺腫・癌、原発性副腎皮質結節性過形成、異所性ACTH産生腫瘍、下垂体過形成、下垂体腺腫(クッシング病)に分類される。
疫学
- 成人女性に多い(男:女=1:3-4。30-50歳代)
- 平成9年度の全国調査では年間発生数は 100-160例程度
- 副腎皮質腺腫: 47.1%
- 異所性ACTH産生腫瘍:3.6%
病因
鑑別診断
LAB.713改変
IMD.956
病態生理
- 1. 満月様顔貌、中心性肥満、buffalo hump、体重増加
- 線維芽細胞が抑制され、間質組織が脆弱になり、皮膚が菲薄化。また、急激な肥満により皮膚の成長が追いつかず皮膚が引き延ばされるため?
- 3. 浮腫
- 4. 皮膚の菲薄化 、創傷治癒の遅延、皮膚の易感染性
- 線維芽細胞が抑制され、間質組織が脆弱になり、皮膚が菲薄化
- グルココルチコイドのミネラルコルチコイド作用や血管への直接作用
- 肝臓における蛋白の異化亢進→アミノ酸からの糖新生亢進→血糖上昇。末梢組織でのインスリン抵抗性が上昇。
- コルチゾールの過剰による骨形成の抑制・骨吸収の促進・腸管からのCa吸収抑制、尿中Ca排泄促進(尿路結石の原因になることがあるらしい)
- 11. 精神症状
- 12. 成長障害(成長遅延)
- 13. 免疫抑制
症状
- 1. 満月様顔貌、中心性肥満、buffalo hump、体重増加
- 2. 皮膚線条、皮下出血、ざ瘡、多毛、浮腫、皮膚の菲薄化
- 3. 高血圧
- 4. 耐糖能低下、糖尿病
- 5. (近位筋の)筋力低下
- 6. 月経異常(無月経)
- 7. 骨折や骨粗鬆症
- 8. 精神症状:うつ、lethargy
- 9. 成長障害
- 10. 免疫抑制
- 11. 成長遅延
- 12. 多毛、挫創
鑑別に有用な小児におけるクッシング症候群の症状
診断
検査
血液検査
白血球
|
↑
|
白血球増多症
|
好中球
|
↑
|
|
好酸球
|
↓
|
|
リンパ球
|
↓
|
|
Na
|
↑
|
|
K
|
↓
|
3.5mEq/L以下 ← 低カリウム血症
|
血糖
|
高値
|
← 耐糖能異常
|
血漿ACTH
|
高値
|
(Cushing病、異所性ACTH産生腫瘍)、それ以外は低値
|
血清コルチゾール
|
増加
|
日中の変動無し
|
総コレステロール
|
↑
|
高コレステロール血症
|
- 電解質異常:低カリウム血症 → アルカローシス (低カリウム血症により尿細管からのH+が増加(QB.D-357)???)
尿検査
治療
- 下垂体腺腫:腺腫:摘除
- 副腎腺腫・癌:
- 異所性ACTH産生腫瘍:腫瘍摘除
- 手術不能例・俯瞰全摘出例・再発例では放射線療法,薬物療法
択する.
予後
予防
[★]
- 英
- adrenocortical hormone
- 同
- 副腎皮質ステロイド adrenocorticoids
- 関
- 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン
- ステロイド
- 関
- 副腎、副腎皮質、ステロイド、コルチコステロイド、ステロイドホルモン、コルチコイド。副腎皮質ホルモン剤
種類(主要なもののみ)
- 球状層から分泌される。アルドステロン
- 索状層から分泌される。コルチゾール
- 網状層から分泌される。アンドロステンジオン
臨床関連
- 21-hydroxylaseが正常に機能しないことにより生じる (L.320)
薬理学
副腎皮質から分泌されるホルモン (SP.895)
[★]
- 英
- metabolic acidosis
- 関
- アシドーシス、酸塩基平衡異常
酸塩基平衡異常とその代償 SP.660
原因
a. アニオンギャップの開大するアシドーシス 有機酸の蓄積
- 代謝アシドーシスをきたしているとき、HCO3-によりH+を滴定するため、HCO3-が減少する。HCO3-の減少を、Cl-ではない陰イオンが増加することで生体内の電気的中性を保つような病態ではアニオンギャップが開大する。
- (病態の形成機序としては不揮発酸が増大した結果としてHCO3-が減少しているのだが)
- (1)腎不全時のリン酸、硫酸の増加、(2)低酸素血症時の乳酸の増加[ 乳酸アシドーシス ]、(3)ケトン体増加[ 糖尿病性ケトアシドーシス ]
b. アニオンギャップの開大しない代謝性アシドーシス プロトン過剰 or HCO3-喪失
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版
- メカニズム:代謝アシドーシスでは、HCO3-によりH+を滴定されておりHCO3-が減少する。代償的にCl-が増加してアニオンジャップが正常になっている(Cl-の値に注意する)。
- (不揮発性酸の過剰産生ではなく、代謝的にHCO3-の過剰喪失、H+の過剰産生、H+の排泄障害が考えられる)
-
症状
検査
- 血液ガス:pH↓
- 尿検査:カルシウム排泄増加 ← 遠位尿細管でのカルシウム再吸収が抑制されるため。
治療
- 重炭酸ナトリウム投与:volume overload、イオン化カルシウムの減少によりテタニーに注意
- 後者は、急激にpHを上げると、アルブミンが負に帯電、イオン化カルシウムが急激に減少することでテタニーを生じる。このような場合にはグルコン酸カルシウムの投与を行う。(QB.D-354)
その他
- 代謝性アシドーシスでは、呼吸性代償が機能していれば、PaCO2=pHの小数点以下2桁、となる。pH 7.34の代謝性アシドーシスではPaCO2 34Torrが期待されるが、34を大きく上回る場合、呼吸性代償が機能していないと判断される。(出典不明)
[★]
- 英
- secondary osteoporosis
- 関
- 骨粗鬆症
診断基準
- 骨粗鬆症のガイドライン2006年より
- ステロイド性骨粗鬆症:骨折閾値の上昇がエビデンスとして示されたている。
- 糖尿病性骨粗鬆症:骨折閾値が上がったとの報告はあるが、エビデンスレベルでの報告はない。 → 原発性骨粗鬆症の診断基準に従う。
- 関節リウマチでの傍関節性骨粗鬆症:末梢性QCTによる海綿骨部の骨量低下
病因
- 骨粗鬆症のガイドライン2006年より
ガイドライン
[★]
- 英
- eosinophilia
- 同
- 好酸球増加症、好酸球増加、好酸球増多症、好酸球性白血球増加症 eosinophilic leukocytosis
- 関
- 好酸球
[show details]
定義
- 好酸球増加症
好酸球増多をきたす疾患
QB.G-240
医学辞書
pocket medicine
誰も教えてくれなかった 血算の読み方・考え方
寄生虫疾患:旋毛虫症、条虫症、回虫症、日本住血吸虫症、肺吸虫症、ジストマ症、アニサキス症、フィラリア症
参考
- http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/030828html/index_2.html
[★]
- 英
- idiopathic Addison disease
- 同
- 自己免疫性アジソン病 autoimmune Addison disease
[show details]
[★]
- 英
- autoimmune Addison disease
- 関
- 特発性アジソン病
[★]
- 英
- partial Addison disease
- 関
- アジソン病
[★]
- 英
- disease、sickness
- 関
- 疾病、不調、病害、病気、疾患