- 英
- superior laryngeal nerve (N)
- ラ
- nervus laryngeus superior
- 関
- 喉頭、迷走神経
由来
支配
- 運動性の外枝:輪状甲状筋
- 知覚性の内枝:声帯ヒダまでの喉頭の粘膜の近く
走行
- 参考:N.67(側面),71(背面)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/10 06:19:26」(JST)
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上喉頭神経(じょうこうとうしんけい)(羅名 N. laryngrus superior)は、下神経節で迷走神経から分枝し、下行して喉頭の上部に達してから内外の2枝に分かれ外枝は主として運動性なので、喉頭咽頭筋の外面に沿って下行して、喉頭咽頭筋と輪状甲状筋を支配する。内枝は知覚性なので、上喉頭動脈とともに舌骨と甲状軟骨の間に張っている膜を貫き喉頭の内部へ入って、舌根、喉頭蓋、喉頭の粘膜を支配する。
支配筋
関連項目
- 解剖学/神経解剖学/口腔解剖学
- 下喉頭神経
- 反回神経
|
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Japanese Journal
- 頸部手術時の上喉頭神経損傷 (特集 知っておくべき外科手術の神経系合併症--その診断と対策)
- 甲状腺・副甲状腺手術における反回神経・上喉頭神経外枝の同定と温存(手術のtips and pitfalls)
- 上喉頭神経刺激による2つの相反性反射の出現(川崎医療福祉学会第35回研究集会)
Related Links
- Rauber Kopsch Band2. 479 2. 上喉頭神経Nervus laryngicus cranialisl(図524, 526, 536) 上喉頭神経は節状神経節の下部で迷走神経から分れ,交感神経の上頚神経節および咽頭神経叢Plexus pharyngicusから細い枝を ...
- 上喉頭神経 ラ:N. laryngeus superior 英:Superior laryngeal nerve →下神経節から起こり甲状舌骨膜へ向かって下行する。そして数本の小枝からなる運動性の外枝と、知覚性の内枝に分かれる。 10. 外枝 ラ:R. externus 英 11. 内 ...
- 付着 作用 神経支配 備考 前筋 (輪状甲状筋) 輪状、甲状軟骨 声帯の緊張を変化 (声帯を延長) 上喉頭神経 唯一の上喉頭神経支配筋 後筋 (後輪状披裂筋) 輪状、披裂軟骨 声門を開大 反回神経 唯一の声門開大筋 側筋 (外側輪状 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- thyroid gland
- ラ
- glandula thyroidea
- 関
- 甲状腺ホルモン、副甲状腺(上皮小体)
- 喉頭
- 図:N.24(全面の筋),25(全面の筋),70(血管),71(血管)
解剖学
部位
性状
- 成人の正常重量15-25g、女性の方が少し重い。妊娠中や性周期で重量が変化する。分泌期初期(early secretary phase排卵後2-5日目)には50%も重量が増加する。
大きさ
- よくわかる甲状腺疾患のすべて 永井書店 (2004/01) ISBN 481591673X
- 単位はmm?
|
n
|
峡部
|
横断厚
|
横径
|
縦経(右)
|
縦経(左)
|
男性
|
34
|
1.8±0.6
|
18±3.0
|
48±4.8
|
49±3.7
|
49±3.8
|
女性
|
16
|
1.3±0.8
|
16±2.2
|
46±3.6
|
45±6.0
|
46±3.0
|
血管
動脈
静脈
神経
- 声帯を支配する神経が甲状腺の裏側を通過 N.71
画像
- (高エコー)筋肉>甲状腺>気道(低エコー) ← 要確認
組織学
- 成人甲状腺全体の0.1%を占める
- カルシトニン産生細胞、HEでは判別困難。
- 銀染色(Glimerius)、免疫組織化学(chromogranin A、synaprophysin, carcitoninなど)により明らかとなる。
- 電顕では、electron dense な顆粒を有する(神経内分泌顆粒)。
機能
発生
神経支配
- 上頚部交感神経節、中頚部交感神経節。交感神経神経線維は濾胞近傍に終末し、分泌に影響を及ぼす。
臨床関連
診察所見と疾患
非腫瘍性疾患
- a) 無形成 Agenesis
- b) 低形成 Hypoplasia
- c) 異所性甲状腺:異残物
- mynocyclineによるblack thyroid:消耗性色素リポフスチンと他の物質(lipid-drug complexによりlysosomeに色素が沈着する)。
- a) 濾胞腺腫 follicular adenoma
- a) 乳頭癌 papillary carcinoma 88%
- b) 濾胞癌 follicular carcinoma 4.2% 甲状腺濾胞癌 thyroid follicular carcinoma
- c) 低分化癌 poorly differentiated carcinoma
- d) 未分化癌 undifferentiated carcinoma 1.5%
- e) 髄様癌(C細胞癌) medullary carcinoma, C-cell carcinoma 1.4%
- f) 悪性リンパ腫 malignant lymphoma 3.5%
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
分類
[★]
- 英
- branchial arch
- 同
- 咽頭弓 pharyngeal arch
- 関
- 鰓嚢、咽頭嚢
- first aid step1 2006 p.122
[★]
- 英
- gustatory sensation (SP), gustation, degustation, taste sense, sensation of taste
- 関
- 舌
器官
解剖
神経支配
味覚の伝導路
- 0. 味細胞
- 1. 味神経 (1次ニューロン)
- 2. 延髄孤束核(NTS) (2次ニューロン)
- 3. 中心被蓋路(TTC)
- 4. 視床腹側後内側核小細胞部(VPMpc) (3次ニューロン)
- 5. 大脳皮質第一次味覚野
- 頭頂弁蓋部と島の境界部ならびに中心溝下端付近
- 眼窩前頭皮質など
[★]
- 英
- instrinsic muscle
- 関
- 喉頭、喉頭筋、外喉頭筋
[★]
- 英
- laryngeal muscle (KL), laryngeal muscles
- ラ
- musculi laryngis
- 関
- 喉頭
-
[★]
- 英
- superior laryngeal nerve block
- 関
- 上喉頭神経
[★]
- 英
- fold of superior laryngeal nerve (Z)
[★]
- 英
- larynx (KL,K)
- 関
- 咽頭
解剖
- 第4~6頚椎の高さにある。約5cm (KL.612) <→ C3-C6椎体の高さにある(M.571)
組織
- 呼吸器の上皮の移行
- 呼吸上皮
- 重層扁平上皮:喉頭蓋、声帯遊離縁
- 声帯以外の粘膜下組織中には喉頭腺が存在。喉頭室部に多い。
リンパ
- 上喉頭動静脈に沿って舌骨甲状膜を貫通 → 上内頚静脈リンパ節、中内頚静脈リンパ節
- 喉頭粘膜のリンパ網は、仮声帯、喉頭入口部でよく発達。喉頭蓋基部の小孔を通じて喉頭蓋前間隙のリンパ組織に連絡し、さらに内深頚リンパ節につらなっている。このため声帯上部癌のリンパ節転移率は喉頭癌のうち最も高率(SOTO. 560)
- 下喉頭動静脈に沿って喉頭前リンパ節・気管リンパ節 → 下内頚静脈リンパ節
- 喉頭前リンパ節、気管周囲リンパ節につながっている(SOTO. 560)
機能
喉頭の固有筋→喉頭筋
臨床関連
- 喉頭先天性疾患
- 喉頭外傷
- 喉頭異物
- 喉頭炎症
- 喉頭非腫瘍性病変
- 喉頭ポリープ(声帯ポリープ):声帯縁にに好発する広基性、有茎性の浮腫性腫瘤。声帯前1/3に好発。一側性が多い。表面平滑、色調は声帯と異なる。種々の嗄声を示す。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- 声帯結節:声帯の前1/3に好発。両側性が多い。女性に多く、声を酷使する職業に多い。幼児・学童では男性に多い。表面の色調は声帯と変わらない。嗄声をしめし、気息性嗄声が主。保存療法(沈黙療法)で軽快しなければ手術的に切除。
- ポリープ様声帯
- 喉頭肉芽腫
- 喉頭嚢胞
- 喉頭角化症/喉頭白色病変/喉頭白色病変/喉頭白板症
- 喉頭癌
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- laryngeal nerve
- ラ
- nervus laryngeus
- 関
- 喉頭
枝