- intermittent claudication
- 英
- intermittent claudication
- 同
- 間欠跛行, 間欠性跛行症
- 血管硬化性間欠性歩行困難症 arteriosclerotic intermittent claudication
- 関
- 歩行
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定義
- ある一定の距離を歩くと歩行困難となり、休息により回復するが、再び歩き続けると同様の現象が生じ歩行持続困難となるというエピソードを繰り返すもの。
- ある距離を歩くと下肢の筋組織に生じる痛みのために、歩行をつづけることができなくなり、しばらく休息すると疼痛が消失して歩行可能となるが、また歩行すると同様の症状が出現する病態を間欠性跛行という。
分類
- 閉塞性動脈硬化症 arteriosclerosis obliterans ASO
- バージャー病 thromboangitis oblitrans TAO
- Leriche症候群
- 腰部脊柱管狭窄症:下肢の異常感覚や疼痛の拡大・増悪と筋力低下。増悪:立位、腰椎伸展位。軽快:坐位、腰椎屈曲位
- 脊髄動静脈奇形
症状
- ある一定時間歩くと両下肢の傷み、重苦しさ、しびれなどが増強する。
- 休憩することで軽快するが、歩行によりこれらの症状が再発する。
鑑別
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ASO
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L-SCS
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発生部位
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腓腹部
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大腿後面、下腿外側
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症状変動
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あまりない
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変動有り
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改善
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急速で速やかに改善 たったままで治る
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時間がかかる 座位(前屈)で軽減
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頻度
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少
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多
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- 足背動脈の拍動、腰痛合併の有無、姿勢の症状に与える影響
- SSUR.424
WordNet
- stopping and starting at irregular intervals; "intermittent rain showers"
PrepTutorEJDIC
- 断続する,間欠的な
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/04/01 01:37:23」(JST)
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間欠跛行、間歇跛行(かんけつはこう)、間欠性跛行、間歇性跛行(かんけつせいはこう)とは、歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し、再び運動が可能となること。
原因疾患としては腰部脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓性血管炎などが多い。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 間欠性跛行 (日常診療でよくみる症状・病態--診断の指針・治療の指針) -- (筋肉・骨格系の異常)
- 鍼灸治療を行った閉塞性動脈硬化症1症例における治療経験
- 末梢動脈疾患 (特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス)
- 伊藤 圭介,花北 順哉,高橋 敏行,南 学,北浜 義博,紀 武志,尾上 信二,本多 文昭,森 正如,岩渕 聡
- 脳神経外科ジャーナル 19(4), 342-348, 2010-04-20
- … まれである.今回われわれは,外科治療を行った4例を経験した.4例の患者はすべて男性で,平均年齢は65.3歳,平均BMIは27.9kg/m^2,来院時JOAスコアは平均16.3/29点,病悩期間は平均35.0ヵ月あった.症状としては,馬尾性間欠性跛行をいずれの症例も呈していた.3例は他の腰椎変性疾患を伴っていた.MRIやCTMでのYサインは4例全例において認められ,1例においてdynamic myelographyが診断に有用であった.治療はすべて患者に椎弓切除による脂肪 …
- NAID 110007621786
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- 間欠跛行、間歇跛行(かんけつはこう)、間欠性跛行、間歇性跛行(かんけつせいはこう) とは、歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時 休息することにより症状が軽減し、再び運動が可能となること。 原因疾患としては腰部 ...
- 間欠性跛行症, =血管硬化性間欠性歩行困難症。 ⇒歩行中に患部側の下肢に異常 感覚と激痛・緊張感を覚え、歩きはじめると、歩行困難となるが、すこし休息すれば、 痛みは止まり、歩行可能となる。
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★リンクテーブル★
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- 17歳の男子。殿部の痛みを主訴に来院した。2日前運動後、左殿部に痛みを自覚し、その後同部に腫れも出現した。意識は清明。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧116/72mmHg。左殿部は硬く腫脹し、圧痛を認める。血液所見:赤血球375万、Hb11.2g/dl、Ht35%、網赤血球42‰、白血球6,800、血小板38万、プロトロンビン時間11.0秒(基準対照11.3)、APTT 56.0秒(基準対照32.2)、フィブリノゲン220mg/dl(基準200~400)、血清FDP 12μg/l(基準10以下)。血清生化学所見:総蛋白7.6g/dl、尿素窒素12mg/dl、総コレステロール160mg/dl、トリグリセライド110mg/dl、総ビリルビン1.8mg/dl、ALT28単位。CRP0.3mg/dl。
- この患者で最も考えられる症候はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100I008]←[国試_100]→[100I010]
[★]
- 糖尿病の患者で毎日のウォーキングを積極的に勧めてよいのはどれか。
- a 肥満で、膝関節痛を伴う。
- b 体重減少があり、尿ケトン体が陽性である。
- c 視力低下を訴え、増殖糖尿病網膜症を認める。
- d 両下腿に浮腫が著明で、蛋白尿(3.5g/日)を認める。
- e 間欠性跛行を主訴とし、右足背動脈の触知が不良である。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I025]←[国試_109]→[109I027]
[★]
- 脊椎疾患とその症状の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I031]←[国試_110]→[110I033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E053]←[国試_099]→[099E055]
[★]
- a 椎間板変性は胸椎に多い。
- b 後縦靱帯骨化は頸椎に多い。
- c 骨粗鬆症の頻度に性差はない。
- d 最も多い症状は間欠性跛行である。
- e 脊椎圧迫骨折が多いのは第5腰椎である。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B015]←[国試_111]→[111B017]
[★]
- 血管性と神経性の間欠性跛行の鑑別に有用なのはどれか。
- a 過去の転倒回数
- b 連続歩行可能な距離
- c 朝のこわばりの有無
- d 階段昇降時の手すりの要否
- e 症状を解消するための休息姿勢
[正答]
※国試ナビ4※ [104F007]←[国試_104]→[104F009]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104E021]←[国試_104]→[104E023]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
[★]
- 英
- gait, walking
- 関
- 股関節の運動に関与する筋、歩行運動
幼児の歩行
- 12ヶ月:上肢の挙上(high guard)
- 15ヶ月:上肢の中等度の挙上(medium guard)
- 18ヶ月:上肢が下がっている(no guard) → 腕ふりの出現
異常な歩行と疾患 手技みえ.188改変
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- 英
- lumbar spinal canal stenosis LSCS, lumbar spinal stenosis, LSS
- 関
- 腰部脊柱管狭窄(←狭窄した状態)
概念
- 神経組織を入れる腰部脊柱管あるいは椎間孔部がさまざまな原因によって狭窄を来し、馬尾あるいは脊髄神経根が圧迫されることにより生じる病態
原因
症状
- 神経性間欠性跛行:最も頻度が高い症状。前屈により症状が寛解する(脊柱管は腰部で前弯している、すなわち、前屈により脊柱管広くなる?ことと関係しているのだと思われる。)。
間欠性跛行の鑑別
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ASO
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L-SCS
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発生部位
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腓腹部
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大腿後面、下腿外側
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症状変動
|
あまりない
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変動有り
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改善
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急速で速やかに改善 たったままで治る
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時間がかかる 座位(前屈)で軽減
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頻度
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少
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多
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治療
- 神経根障害は自然寛解傾向があるが馬尾障害にはこれがないため治療方針が異なる。つまり前者では保存的治療が第一選択となるが後者では保存的治療が有効であることは少ない。
- 手術は保存的治療の無効であったり、神経学的症状が悪化傾向にあり、また日常生活に支障を来す場合に適応となる。
-
- 薬物療法:(疼痛除去)消炎鎮痛剤、(神経損傷治癒促進?)ビタミンB12
- ブロック療法:神経ブロック(硬膜外神経ブロック、神経根ブロック)。
- 装具療法:コルセットによる腰部の伸展制限
[★]
- 英
- spinal intermittent claudication, intermittent claudication of spinal cord
- 関
- 間欠性跛行
BET.61
- 病態:下部胸髄・腰髄(腰膨大部)の血流不全
- 原因:頸椎後縦靭帯骨化症、変形性頸椎症、脊髄動脈硬化症、フォア-アラジュアニーヌ病、脊髄血管形成異常(動静脈奇形)、大動脈病変、椎間板ヘルニア、黄色靭帯肥厚、脊柱管狭窄
- 安静時には無症状
- 歩行負荷により一過性に症状が出現する:下肢脱力、痙直、腱反射亢進、足間代、バビンスキー徴候
- 足背動脈触知可能、感覚は正常。
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[★]
- 英
- cauda equina intermittent claudication
- 同
- 馬尾間欠性跛行
[★]
- 関
- 馬尾性間欠性跛行
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- 英
- claudication
- ラ
- claudicatio
- 同
- limp, limping、ひきずり足歩行
- 関
- 歩行
概念
- 易疲労感、息切れによる歩行の困難さとは異なる。このような患者では休めばまた歩けるようになると訴えることがある。随伴症状を聞くことが大切。
PHD.357
- exertional limb fatigue and pain
分類
[★]
- 日
- 間歇
- 一定の時間をおいて、物事が起こったりやんだりすること
- 英
- intermission
[★]
- 英
- intermittence、intermittent
- 関
- 間欠、間欠的、断続性、断続的