- 英
- atopic dermatitis
- ラ
- dermatitis atopica
- 同
- ベニエ痒疹 ベニエー痒疹、汎発性神経皮膚炎 neurodermatitis diffusa
- 関
- 皮膚炎
概念
- アトピー性皮膚炎は、増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ(日本皮膚学会)
病因
- 参考1
合併症
身体所見
検査
治療
参考
- 1. [charged] Epidemiology, clinical manifestations, and diagnosis of atopic dermatitis (eczema) - uptodate [1]
ガイドライン
- 1. 皮膚アレルギー(蕁麻疹):医療従事者の皆様へ:アレルギーガイドライン情報館:公益財団法人日本アレルギー協会 JAANet STATION
- http://www.jaanet.org/medical/guideline/skin
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アトピー性皮膚炎(アトピーせいひふえん、英語:atopic dermatitis)とは、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏症の一種。アトピーという名前は 「場所が不特定」 という意味のギリシャ語 「アトポス」 (atopos - a=不特定、 topos=場所) から由来し、1923年 コカ(coca) という学者が 「遺伝的素因を持った人に現れる即時型アレルギーに基づく病気」 に対して名づけた。
「アトピー性皮膚炎」 という言葉が医学用語として登場するのは、1933年である。アメリカ人のザルツバーガー皮膚科医が、皮膚炎と結びつけて 「アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis)」 という病名をはじめて使用した。医学用語としては気管支喘息、鼻炎などのほかのアレルギー疾患にも冠されるが、日本においては慣用的に「アトピー」のみで皮膚炎のことを指すことが多い。
目次
- 1 概要
- 2 皮膚炎の症状
- 3 検査
- 4 主な合併症
- 4.1 皮膚疾患
- 4.2 感染症
- 4.3 眼科疾患
- 5 医療機関の療法及び薬
- 6 差別問題
- 7 関連項目
- 8 脚注
- 9 参考文献
- 10 外部リンク
- 10.1 診断ガイドライン
- 10.2 治療ガイドライン
|
概要
日本皮膚科学会ガイドラインでは、アトピー性皮膚炎は表皮、なかでも角層の異常に起因する皮膚の乾燥とバリアー機能異常という皮膚の生理学的異常を伴い、多彩な非特異的刺激反応および特異的アレルギー反応が関与して生じる、慢性に経過する炎症と掻痒をその病態とする湿疹・皮膚炎群の一疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ。日本皮膚科学会の診断基準は、①かゆみ、②特徴的な皮疹とその分布、③慢性・反復性の経過で、3つすべて当てはまるものをいう。
アトピー素因とは
- 家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患)
- IgE 抗体を産生しやすい素因
など。
また、一般に慢性に経過するも適切な治療により症状がコントロールされた状態に維持されると、自然寛解も期待される疾患である。と明記されている。
原因
- 腸内・表皮・肺・口腔内等による細菌叢
- 体内に常在する細菌叢による、アトピーとの関連が解明されつつある(細菌叢とは様々な微生物群が存在環境下の要因(栄養など)により抑制しあうことでバランスが取れている状態)。体内に常在しているとアトピー体質になりやすい細菌、なりにくい細菌について示唆した研究がアメリカで行われていたが、はっきりした結論は出ていない[要出典]。
- 遺伝的要因
- 遺伝子の解析により、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させるレセプターや、サイトカインのうちアレルギーの炎症に関与するものの遺伝子が集中している遺伝子座がアレルギーと関連していることが明らかになっている[1]。
- 栄養要因
-
現代では高リノール酸食が蔓延している。必須脂肪酸であるω-6脂肪酸であるリノール酸から体内でアラキドン酸が生成し、この物質から炎症・アレルギー反応と関連した強い生理活性物質であるω-6プロスタグランジン、n-6ロイコトリエン等のオータコイド類が生成される[4]。高リノール酸食用油やそれを素材とする食品が、アレルギー反応と深く関わっていると指摘されている[5]。アトピー性皮膚炎患者に対してω-6脂肪酸(主としてリノール酸)の含有量の低い食事を与えたところアトピーに改善効果が認められた[6]。
- 環境要因
- 一般的にアトピー性皮膚炎では下記の生活指導が有用である[7]。
- 入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保つ。
- ナイロンタオルを中止する。
- 室内を清潔に保ち、適温・適湿の環境を作る。
- 規則正しい生活を送る。
- 刺激の少ない衣服を着用する。(物理的刺激の場合)
- 換気に気を付ける。(揮発性有機化学物質などの化学的刺激の場合)
- 爪は短く切り、掻破による皮膚障害を避ける。
- 顔面の症状が高度な例では眼科医の診察を定期的に受ける。眼囲の皮疹を掻破、叩打することによって眼病変(網膜裂孔,網膜剥離)を生じうることに留意する。
- 細菌・真菌・ウイルス性皮膚感染症を生じるリスク因子が高い場合もあり、皮膚をよい状態に保つよう留意する。
- その他の説
- アトピー性皮膚炎は血中IgE値増加によるアレルギーが一部の原因と定義されている[7]。
- 表皮バリア破綻説がある。アトピー性皮膚炎では、皮膚の保湿に関わる成分であるセラミドの減少も原因である。
皮膚炎の症状
- 乳児湿疹と混同される場合もある。その炎症は頭部に始まり、次第に顔面に及ぶ。そして体幹、手足に下降状に広がる。
- 幼児期-学童期には、関節の内側を中心に発症し、耳介の下部が裂けるような症状(耳切れ)を呈する。
- 思春期以後は、広範囲にわたり乾いた慢性湿疹の症状を呈する。
- 眉毛の外側が薄くなる(ヘルトゲ兆候)。
- 発赤した皮膚をなぞると、しばらくしてなぞったあとが白くなる(白色皮膚描記)。
- 乾燥して表面が白い粉を吹いたようになり、強い痒みを伴う
- 赤い湿疹、結節などができ、激しい痒みを伴う。痒疹を伴うこともある。
- 湿潤した局面から組織液が浸出することがある。
- 慢性化すると、鳥肌だったようにザラザラしたものができ、皮膚が次第に厚くなる。
- しこりのあるイボ状の痒疹ができることがあり、この場合難治性である。イボになることもある。
- 思春期以降は、手指に症状が表れ易くなり、爪元から第二関節あたりが特に酷く荒れやすい
- 児童期が湿潤型、思春期以降は乾燥型の皮膚炎を起こすのがアトピーの特徴である
- 湿潤型は主に首周りや肘膝関節裏、乾燥型は頭皮、額、肩、内腿、内椀に発症し易いのが特徴である。また乾燥型に切り替わるとき、湿潤型の症状は軽快する傾向がある。
- 思春期以降は、頭皮に大量のフケが出るケースが多い
検査
- 血液検査
-
- 好酸球・IgEなどの上昇がみられる。IgEは総IgEと特異的IgEがあり、特異的IgEではダニなどのアレルギーが悪化要因となっていないかが調べられる。
- TARC (Thymus and Activation-Regulated Chemokine)は、血清で測定するケモカインの一種である。病勢に比例して上昇する(健康保険適応あり)。
- VAS (visual analog scale)
- 主観的な掻痒の程度の指標。100%が最も痒みが強い時、0%がまったく痒みがない時として、何%かをみる。主観に頼るため一般的な指標になりにくいが、痒みの改善度をみるのには非常に有用である。また、掻痒だけでなく、掻痒によって生じる睡眠障害の程度もこの指標が利用される。
- SCORAD (SCORing Atopic Dermatitis)
- 発疹の範囲(熱傷 9の法則に準じる)、紅斑・苔癬化などの発疹の多様性、VAS(掻痒・睡眠障害)を数値化し点数にし、重症度を評価する。合計108点満点。アメリカ等で普及している。
主な合併症
皮膚疾患
- アトピー性皮膚炎体質の人は一般に皮膚が弱く、子供の頃におむつかぶれを起こしやすかったり、各種の化粧品、塗り薬、洗剤などによる接触性皮膚炎を起こしやすいことが知られている。
- アレルギー反応が強い箇所を中心に、結節を伴う痒疹(結節性痒疹)を生じることがある。慢性化、難治化することもある。
- 円形脱毛症の合併も知られている。
感染症
- 細菌に関しては、重度の湿疹病変から進入した黄色ブドウ球菌などによる伝染性膿痂疹(とびひ)をとくに幼児において多く合併することで知られている[7]。
- 伝染性軟属腫(水いぼ)などのウイルスによる皮膚疾患に感染しやすく、アトピー性皮膚炎患者が単純ヘルペスを罹患すると重症化することが知られている(カポジ水痘様発疹症)。
眼科疾患
最近では白内障や網膜剥離を合併するケースが増えてきている[7]。 網膜剥離に関しては、特に顔面の症状が酷い際の掻破、顔をたたいてかゆみを紛らわせる行動などの物理的な刺激の連続により発生すると考えられている。白内障については原因は
- 網膜剥離と同様、顔や瞼の痒みから強く擦ったり叩いたりするからではないか
- 水晶体は発生学的に皮膚細胞と同じ分類に入るため、アトピー性皮膚炎と同様な病変が起こるのではないか
といった説がある。いずれにせよ、加齢に伴って発症する通常の老人性白内障とは異なる原因で発生すると考えられており、また水晶体が皮質からではなく核から濁ってゆく事が多いという症状のパターンの違いから、「アトピー性白内障」と呼ばれることもある。ステロイド内服の副作用として白内障があげられることから、原因としてステロイド外用剤の副作用が疑われたが、外用剤との因果関係は統計がないため不明である(内服薬の副作用として発生する際は、白内障ではなく緑内障の発生率のほうが高い)。外用剤のみで治療されているアトピー性皮膚炎患者では緑内障の方が少ないということから、ステロイド外用剤は直接白内障とは関連がないとの結論に至っている。
医療機関の療法及び薬
- ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)[8]
- ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)外用剤は、免疫反応を抑制し、症状を改善する効果がある。外用剤にはランクがあり、「Weak(弱い)」「Medium(普通)」「Strong(やや強い)」「Very Strong(かなり強い)」「Strongest(最も強い)」に分けられ、症状の度合い・炎症の発生部位によって使い分ける。ステロイド外用剤の副作用には、皮膚萎縮、皮膚感染症の誘発、毛細血管拡張などがある。またステロイド外用剤によるproactive療法(アトピー性皮膚炎が寛解している際でも週に1〜2回ステロイドを外用することにより症状の増悪を予防する)は再発を予防する目的で各国で行われている使用法である。TARC試験と合わせたアトピー性皮膚炎の皮膚症状のコントロールの方法として注目されている。また、外用剤は、内服薬に比べ副作用が少ないとされている。
- タクロリムス外用薬(プロトピック軟膏)[8]
- タクロリムスという免疫抑制薬を外用剤として製剤化したものである。濃度は成人用では0.1%、小児用は0.03%である。1993年から治験として使われ始め1999年6月に認可された。ステロイドの「strong」の強さをもつ一方、正常な皮膚には作用せず(分子量が大きいため)、炎症が強く壊れた皮膚にのみ浸透していく性質があり、顔や首などステロイドによる副作用が強く現れやすい顔面や頸部に使われやすい。特にアトピー性皮膚炎で生じる頚部のさざなみ様沈着には効果が高いとされている。使用開始初期にヒリヒリとした刺激感や火照りを感じる人もいるが、徐々に治まってくる事が多い。妊娠中・授乳中は使用禁止となっている。また、胎児や新生児・乳児への影響については報告されていないが、日本では小児用は2歳以上16歳未満、成人用は16歳以上の適応となっている。外用後の強い日光浴は避けるべきとされている。また皮膚癌やリンパ腫の発生リスクの問題に関しても、タクロリムス軟膏外用を行っても自然発生率を超えるものではないとの報告がみられるようになってきた。
- 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬[8]
- 痒みが強い場合、必要に応じて抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬を使用する。アトピー性皮膚炎の患者では、発疹→痒み→掻破行為→発疹にて悪循環になっていることが多い。そのため、その悪循環を断つという意味で痒みを抑える効果のある抗アレルギー薬は有効である。効果が現れるのには数週間ほど時間がかかるという特徴がある。 その他、IPD(アイピーディー)というTh2活性阻害薬が使用されることがある。アトピー性皮膚炎では、Th2細胞の亢進・サイトカインの中のIL-4・IL-5(アレルギー症状を誘発するもの)の産生の増加がみられることがあるため、効果があるとされている。その他、痒疹タイプの皮疹に対してトラニラストも使用される。
- 保湿外用薬 [8]
- 実際の処方では、ワセリン、プラスチベース®等の油性のものや、適度に水分を含んだクリーム状の保湿剤(ヒルドイド®ソフト軟膏等)がよく処方されるが、医療機関で処方されるものだけでなく、薬局・薬店で購入できるスキンケア製品でも効果が期待できる。ただし患者の敏感な皮膚は製品によっては接触性皮膚炎を起こすこともあり、使用感がよく、かぶれを起こさない製品を選択することが重要である。いろいろ試して、自分に合う保湿剤を探索するのが良い。今後さらにの具体的な使用法やセルフケアについてのエビデンスの蓄積が期待される。
- シクロスポリン内服療法[8]
- シクロスポリン内服療法は、アトピー性皮膚炎治療の強力な選択肢として、本邦でも2008年に承認された(先発品のネオーラルのみ)。シクロスポリン内服療法にあたっては、適応、投与量、使用期間について添付文書やガイドラインを遵守すべきであり、患者またはその家族に有効性及び危険性を予めよく説明し理解を得た上で投与する必要がある。TDM(薬物血中濃度測定)が必要。
- 漢方療法[8]
- アトピー性皮膚炎に対する漢方療法も行われる。治療薬は多数の種類がある。十分に質の高い効果が得られることもある。
- 合併症[8]
- アトピー性皮膚炎(AD)には様々な病原微生物感染症が合併しやすいことが知られている。ウイルス性疾患としては、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus; HSV)や伝染性軟属腫ウイルス(molluscum contagiosum virus; MCV)による皮膚感染症がよく知られている。いずれも、健常者においても認められる感染症であるが、比すると罹患率が高く、重症化すると広範囲に小水疱が波及する状態となり、カポジ水痘様発疹症、疱疹性湿疹と呼ばれる。伝染性軟属腫は、健康な小児では自然消退も認められるが、湿疹病変や乾燥した皮膚に合併しやすく、ADの患者では広範に拡大し難治化しやすいと言われている。
オーダメイド医療
「個人の遺伝子情報に応じた医療の実現プロジェクト」(オーダメイド医療実現化プロジェクト)の対象疾患となっており、一部の大学病院において匿名で血液を提供することで間接的に参加することができる。
その他
- 痒みが強く睡眠がとれない場合、必要に応じて睡眠薬を使用することがある。
- 掻破による傷がある場合、亜鉛華軟膏を使用することがある。
差別問題
- ビートたけしが「北野ファンクラブ」(フジテレビ)でビートルズ『レット・イット・ビー』の替え歌で、サビ部分を「アトピー」と歌う等、アトピー患者をからかうような内容が問題になった。
- 「はねるのトびら」(フジテレビ)のコント「村田さなえ」においてアトピー患者を馬鹿にしたような表現があり問題になった。
関連項目
- 皮膚科学
- アレルギー性鼻炎
- 黄色ブドウ球菌
- 気管支喘息
- 円形脱毛症
- 食物アレルギー
- ステロイド皮膚症
- アトピービジネス
- 水毒
- ハウスダスト
- 水虫
- 白癬
- 真菌
- 疥癬
脚注
- ^ Ono SJ Author AND "Annu Rev Immunol" Journal 2000;18:347-66.
- ^ NDL/FNIC Food Composition Database Home Page
- ^ キャノーラ油、大豆油、オリーブ・オイル、ゴマ油、コーン油、ひまわり油
- ^ ω-6脂肪酸
- ^ 炎症性の病気 (PDF)
- ^ アトピー性皮膚炎患者の低n-6系列多価不飽和脂肪酸食の効果(自然科学編)
- ^ a b c d 日本皮膚科学会編「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」 (PDF)
- ^ a b c d e f g 厚生労働省研究班(よりよい治療のためのEBMとデータ集)
参考文献
- 神田奈緒子「抗真菌薬はアトピー性皮膚炎の患者T細胞のIL-4、IL-5を抑制する」、『日本医真菌学会』第45巻、2004年、 137-142頁。 PDF (PDF)
外部リンク
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- 財団法人日本アレルギー協会 -JAANet 診療ガイドラインあり
- 社団法人日本皮膚科学会 診療ガイドラインあり
- アトピー性皮膚炎についていっしょに考えましょう。 厚生労働省科学研究に基づいた一般向け情報サイト。
- 日本アトピー治療学会アトピーについての治療法など
診断ガイドライン
治療ガイドライン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- アトピー性皮膚炎に伴う慢性的な痒みと脊髄後角アストロサイト (特集 グリア研究の最先端) -- (病態モデル研究)
- 日進月歩の皮膚科学情報を発信! 皮膚科学UP To DATE(第4回)アトピー性皮膚炎の最新病態学(2)アトピー性皮膚炎とバリア機能異常
- 接触皮膚炎とアトピー性皮膚炎 (特集 整形外科診療に役立つ皮膚科の知識)
Related Links
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- 「アトピー性皮膚炎-よりよい治療のためのEvidence-Based Medicine (EBM)とデータ集;2010年改訂版」を掲載いたしました。 この内容は、厚生労働省研究班「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及 ...
- ノバルティスは世界140カ国に展開する医薬品とコンシューマーヘルスのグローバル企業です。このコンテンツでは成人のアトピー性皮膚炎について解説しています。 ... [2013.06.07] 「アトピー対談【第4回 後編】」を掲載しました。 [2013.05.23] ...
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- 10か月の男児。体重増加不良を主訴に来院した。
- 現病歴 1週前に受けた生後10か月の乳幼児健康診査で体重増加不良を指摘され、紹介された。
- 出生・発育歴 在胎39週、頭位経腟分娩で出生した。出生時の身長49cm、体重2,980g、頭囲34cm。Apgarスコア 7点(1分)。追視 2か月、首のすわり 4か月、寝返り 6か月、お坐り 7か月、つかまり立ち 10か月。新聞紙をつかんで破ろうとし、名前を呼ぶと振り向く。両親以外に抱かれると泣く。1日7回母乳を1回15分ほど哺乳している。離乳食は粥、イモなどを1日1回、こども茶碗に半分程度与えている。体重の推移(別冊No.5)を別図に示す。
- 既往歴 生後5か月ころから顔面、頚部および腋窩に湿疹を認め、痒みが続いている。
- 現症 身長73cm(-0.5SD)、体重7.2kg(-2SD)、頭囲 46.5cm。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。顔の表情は豊かで、診察しようとすると泣く。皮膚色は良好であるが、四肢伸側は乾燥し、顔面、頭部および肘膚に湿疹を認める。大泉門は1 x 1cmで平坦である。頚部には小豆大のリンパ節を左右に3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1 cm触知する。左鼠径部に可動性のある小指頭大、弾性硬の腫瘤を触れ、左陰嚢内は空虚である。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とに異常を認めない。
- 検査所見 血液所見: 赤血球 420万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、白血球 10,600、血小板 23万。血液生化学所見: 総蛋白 6.4g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 18IU/l、ALT 12IU/l, ALP 520IU/l(基準780以下)。RAST:卵白 +2、牛乳 +1。
- この児の体重増加不良の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
C
- 6ヶ月頃から体重増加不良が認められる → 離乳食との関連
※国試ナビ4※ [104H032]←[国試_104]→[104H034]
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- 51歳の男性。上腹部痛を主訴に来院した。
- 現病歴:3日前から上腹部の強い痛みと悪心とを自覚していた。これまでも時々、空腹時に上腹部膨満感が出現することがあり市販の薬を内服していた。便通は毎日あり、もともと軟らかい方である。今朝から倦怠感を少し感じたため受診した。発熱や息切れはない。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒はウイスキー60mL/日を30年間。
- 家族歴:母親が60歳時にくも膜下出血で死亡。父親がAlzheimer型認知症を発症し72歳時に胃癌で死亡。
- 医療面接は以下のように続いた。
- 患者「・・・ということで当時は親戚中がもめており、父が亡くなったときは正直言ってホッとしたことを思い出します」
- 医師「そうでしたか。つらい思い出をお話しくださってありがとうございました」
- 患者「いえいえ。もうずいぶん前のことですから大丈夫ですよ」
- 医師「それで、今回のおなかの痛みについて何か思い当たることはありますか」
- 患者「実は、父が自分と同じように長い間胃が悪くて、検査の結果ピロリ菌陽性だったそうで、ひょっとしたら自分もそうではないかと」
- 医師「そういうご事情があったのですね」
- 現症:意識は清明。身長 174cm、体重 67kg。体温 36.5℃。脈拍 96/分、整。血圧 100/62mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)。皮疹を認めない。眼瞼結膜は貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。心窩部から右季肋部にかけて圧痛を認める。反跳痛を認めない。直腸指診で異常を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 340万、Hb 10.0g/dL、Ht 35%、白血球 7,200、血小板 16万。CRP 1.5mg/dL。腹部超音波検査で異常を認めない。
- 次に行う検査の前に再度確認しておくべきなのはどれか。
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- 32歳の女性。持続する咳嗽を主訴に来院した。
- 現病歴:2か月前から鼻汁と鼻閉とを感じていた。1か月前から咳を自覚するようになり、3週前から咳が増強し、続いている。特に夜間に咳嗽が強い。
- 既往歴:5歳時にアトピー性皮膚炎を発症。
- 生活歴:両親と3人暮らし。事務職。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。5か月前からハムスターを飼っている。
- 家族歴:父親が高血圧症で治療中。
- 現症:意識は清明。身長160cm、体重50kg。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧126/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。咽頭粘膜に発赤を認めない。両側の胸部に強制呼出でwheezesを認める。胸部エックス線写真(別冊No.9)を別に示す。
- 外来で通院治療していたが、自宅で歯痛があり市販の鎮痛薬を服用したところ、約30分後喘鳴と呼吸困難とを生じたため受診した。意識は清明。両側の胸部にwheezesを聴取する。
[正答]
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- 61歳の男性。血痰を主訴に来院した。 1か月前から全身倦怠感を自覚し、食欲が低下していた。 2日前から尿量が少なくなり、下腿に浮腫が出現した。今朝から尿が赤くなり、血痰が出るようになった。体温37.8℃。脈拍104/分、整。血圧182/108 mmHg。皮膚に出血斑を認めない。両側肺野にcoarse cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認める。尿所見:肉眼的血尿、蛋白2+、糖(-)、潜血3+。血液所見:赤血球 250万、 Hb 7.8g/dl, Ht 23%、白血球 8,500、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dl、アルブミン 4.9g/dl、尿素窒素 72mg/dl、クレアチニン 5.5mg/dl、尿酸 9.2mg/dl、Na 141mEq/l、K 5.9mEq/l、Cl 102mEq/l。免疫学所見:CRP 3.2mg/dl、抗基底膜抗体陰性。
- アレルギー反応のCoombs分類で、この疾患と同じ型に属するのはどれか。
[正答]
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[★]
- 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
- 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
- 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
- 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
- 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 診断と治療のために、患者に確認すべきことはどれか。
- a 喫煙歴
- b 水痘の既往
- c 東南アジアへの渡航歴
- d 野生動物との接触の有無
- e 長女のアトピー性皮膚炎の状況
[正答]
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- 現病歴:2か月前から鼻汁と鼻閉とを感じていた。1か月前から咳を自覚するようになり、3週前から咳が増強し、続いている。特に夜間に咳嗽が強い。
- 既往歴:5歳時にアトピー性皮膚炎を発症。
- 生活歴:両親と3人暮らし。事務職。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。5か月前からハムスターを飼っている。
- 家族歴:父親が高血圧症で治療中。
- 現症:意識は清明。身長160cm、体重50kg。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧126/72mmHg。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。咽頭粘膜に発赤を認めない。両側の胸部に強制呼出でwheezesを認める。胸部エックス線写真(別冊No.9)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H034]←[国試_107]→[107H036]
[★]
- 61歳の男性。血痰を主訴に来院した。
- 1か月前から全身倦怠感があり、食欲が低下していた。2日前から尿量が少なくなり、下腿に浮腫が出現した。今朝から尿が赤くなり、血痰が出るようになった。体温37.8℃。脈拍104/分、整。血圧182/108mmHg。皮膚に出血斑は認めない。両肺にcoarse cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認める。
- 尿所見:肉眼的血尿、蛋白2+、糖(-)、潜血3+。
- 血液所見:赤血球250万、Hb7.8g/dl、Ht23%、白血球8,500、血小板21万。血清生化学所見:蛋白6.8g、アルブミン4.9g/dl、尿素窒素72mg/dl、クレアチニン5.5mg/dl、尿素9.2mg/dl、Na141mEq/l、K5.9mEq/l、Cl 102mEq/l、CRP3.2mg/dl(基準0.3以下)、抗基底膜抗体陽性。
[正答]
※国試ナビ4※ [098I017]←[国試_098]→[098I019]
[★]
- 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
- 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
- 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
- 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
- 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106B056]←[国試_106]→[106B058]
[★]
- 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
- 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
- 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
- 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
- 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- この病変を特徴づける皮疹の種類はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106B054]←[国試_106]→[106B056]
[★]
- 1歳の男児。体幹の紅斑と色素斑を主訴に母親に連れられて来院した。生後4か月から入浴後に頸部と体幹に掻痒を伴う紅斑と膨疹が出現するようになったため受診した。頸部と体幹に径2cm大までの色素斑と浸潤性紅斑の散在を認める。色素斑部を擦過すると数分後に膨疹を生じる。皮膚生検で真皮内にトルイジンブルー染色で赤紫色顆粒を含有する細胞の稠密な浸潤を認める。体幹の写真(別冊No. 14)を別に示す。
- 考えられる診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A040]←[国試_114]→[114A042]
[★]
- 25歳の男性。両眼の視力低下を主訴に来院した。数年前から、季節に関係なく眼の痒みが続いている。顔面皮膚はびまん性に潮紅しており、頭部皮膚に色素沈着を認める。視力は右0.9(矯正不能)、左0.8(矯正不能)。眼瞼結膜に充血と乳頭増殖とを認める。細隙灯顕微鏡検査で、角膜に異常はなく、水晶体の混濁を認める。眼底検査で、右眼眼底周辺部に限局性の網膜剥離を認める。
- 合併が疑われる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A045]←[国試_104]→[104A047]
[★]
- 33歳の男性。発熱と顔面の皮疹とを主訴に来院した。幼少期からアトピー性皮膚炎があり、治療を受けていた。2日前から38℃台の発熱、顔面の紅斑、びらん及び小水疱が出現している。顔面の写真(別冊No.8A)と水疱内容のTzanck試験のMay-Giemsa染色標本(別冊No.8B)とを別に示す。
- 原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I044]←[国試_107]→[107I046]
[★]
- 小児の鼻内写真を次に示す。この疾患で正しいのはどれか。
- (1) 成人になるとほとんど自然治癒する。
- (2) 鼻汁中に好塩基球が増加する。
- (3) ハウスダストが原因となる。
- (4) 肥満細胞からのヒスタミン遊離が関係する。
- (5) アトピー性皮膚炎を合併しやすい。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095B065]←[国試_095]→[095B067]
[★]
- 5歳の女児。急性骨髄性白血病で化学療法を受け、完全寛解に導入された。その後、兄からの骨髄移植が実施された。移植2週後、発熱、播種状紅斑および下痢・下血をきたすようになった。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095D006]←[国試_095]→[095D008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111C031]←[国試_111]→[111D002]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [[[ ]]]←[国試_114]→[114A002]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102G018]←[国試_102]→[102G020]
[★]
- 1歳6か月児健康診査でみられる皮膚疾患で最も頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A001]←[国試_105]→[105A003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110E019]←[国試_110]→[110E021]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108A001]←[国試_108]→[108A003]
[★]
- 英
- allergy
- 同
- アレルギー反応 allergic reaction
- 関
- 過敏症 hypersensitivity
クームス分類
クームス分類
診療ガイドライン
- http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/index.html
検査
[★]
- 英
- type IV allergic reaction
- 同
- IV型アレルギー反応、type IV hypersensitivity、遅延型アレルギー反応 delayed allergic reaction delayed type allergic reaction、遅延型過敏症 delayed-type hypersensitivity delayed type hypersensitivity DTH、遅延型過敏症アレルギー、遅延型アレルギー、遅延型過敏性免疫反応、遅延型過敏反応
- 関
- アレルギー
概念
関与する細胞・物質
- 1) 抗原提示細胞:マクロファージ、樹状細胞
- 2) 抗原に感作されたT細胞(IV型アレルギーの原因となっているT細胞 = TDTH)
- 2. T細胞が放出するサイトカイン(昔の言葉でリンホカイン)
- 3. 2.によって動員される細胞:T細胞、マクロファージ
アレルギー反応発現までの時間
病態生理
- 体内に侵入した抗原は樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞に貪食され分解されて、MHC class IIに抗原をのせてT細胞に提示する。T細胞は感作され、再び抗原刺激を受けるとINF-γやTNF-αなどのサイトカインを産生し炎症を惹起する。この反応は抗原進入後48時間程度でピークとなる。(SPE.291)
- ここで活性化されるT細胞がTh2細胞優位である場合、I型アレルギー反応の遅延型反応のような反応を呈する。
主な疾患
- アレルゲン:うるし、銀杏など、装飾品(めがね、イヤリング、時計など)、下着、外用薬、化粧品
- アレルゲンテスト:パッチテスト(皮膚貼付試験: アレルゲン貼付後24-48時間後に判定)
- 3. 慢性肉芽種症 chronic granuloma
- アレルゲン:結核、癩(らい)、サルコドーシスの原因となる病原体
IV型アレルギーを利用した検査
[★]
- 英
- erythroderma
- 同
- 剥脱性皮膚炎 exfoliative dermatitis
定義
- (1)全身(体表の80%以上)の持続性の炎症性発赤(潮紅)し、健常部皮膚を殆ど残さず、(2)粃糠様・落葉状の落屑が持続する病態
原因
起こしやすい疾患 (2009 CBT QB2 p.116)
- (%)は紅皮症に占める割合
起こしうる疾患 (NDE.122)
[★]
- 英
- anhidrosis、anhydrosis, anidrosis, adiaphoresis
- 同
- 無発汗症
- 関
- 発汗低下、乏汗症 oligohidrosis、減汗症 hypohidrosis
- 発汗刺激があっても発汗がまったくない状態である
- 全身性のものと局所性のもの、原因により先天性、後天性(続発性)のものがある。
- 皮膚は乾燥して粗造化し、鱗屑を付着する。掻痒感を呈することもある。
- これらは汗腺の機能的変化あるいは汗腺およびその周囲組織の器質的変化によって起こる。
- 病態からの分類
[★]
- 英
- type I allergic reaction, type I hypersensitivity
- 同
- I型アレルギー反応、即時型アレルギー反応 immediate allergic reaction、IgE依存型アレルギー反応 IgE-dependent allergic reaction、即時型過敏反応 immediate-type hypersensitivity immediate type hypersensitivity
- 関
- アレルギー
概念
免疫反応の主体
抗原
エフェクター機構
アレルギー疾患の例
アレルゲン
検査方法
immediate reaction and late-phase reaction (IMM.571)
- 30分
- 肥満細胞からのヒスタミン・プロスタグランジンの放出、血管透過性を亢進させる物質の素早い合成による
- 8-12時間
- 肥満細胞が放出したchemokineにより白血球細胞が遊走してくることによる
[★]
- 英
- pseudoatopic dermatitis
[★]
- 英
- skin
- ラ
- cutis
- 関
- 皮膚の構造
[★]
- 英
- atopy、atopic
- ラ
- atopia
- 関
- アトピー性、アトピー型
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- dermatitis
- 関
- 皮膚、皮膚炎症、湿疹