- 英
- dehydration, anhydration
- 同
- (国試)脱水
- 関
病態
- (病態によって体液の浸透圧と量に変化が生じる)→循環血液量の低下
身体所見
- 体重減少、血圧・脈拍の変化、起立性低血圧、皮膚乾燥感と緊張度の低下、口腔粘膜の乾燥、静脈虚脱。
検査所見
- 血液:中心静脈圧↓、Ht・BUN・UA↑、血液浸透圧↑
- 脱水状態では近位尿細管でNa・水と共に尿素の再吸収が亢進するため(NEL.313)
- 尿:尿比重1.020↑、尿の浸透圧↑、尿中Na排泄↓(10 mEq/l以下)
- ホルモン:ADHの上昇
- 神経系:RA系と交感神経の亢進。
脱水の分類
- 高張性脱水:喪失が Na < 水 → 血清浸透圧↑
- →細胞内から細胞外に水が移動→循環血液量わずか↓。細胞内液は著名↓
- 血清浸透圧は不変→水の移動は起こらない。
- 低張性脱水:喪失が Na > 水 → 血清浸透圧↓
- →細胞外から細胞内に水が移動→循環血液量著名↓減。細胞内液↑
|
低張性脱水
|
等張性脱水
|
高張性脱水
|
細胞外液浸透圧
|
↓↓
|
|
↑↑
|
病態
|
Na喪失
|
|
水喪失
|
水の動き
|
細胞外→細胞内
|
|
細胞内→細胞外
|
血管内のvolume
|
減少する
|
|
比較的保たれる
|
疾患
|
熱傷、 利尿薬、 アジソン病
|
|
発熱、 発汗過多、 下痢、 急性腎不全回復期
|
皮膚ツルゴール
|
↓↓
|
↓
|
↓
|
脈拍
|
↑↑
|
↑
|
↑
|
ショック
|
++
|
+
|
±
|
ヘマトクリット
|
↑
|
↑
|
↑
|
尿量
|
→↓
|
→↓
|
↓↓↓ 一次的な血漿浸透圧低下 のためにADHが分泌され 尿濃縮を来す
|
意識障害
|
+(傾眠→昏睡)
|
様々
|
+(興奮→昏睡)
|
口渇感
|
±
|
-
|
++
|
粘膜乾燥
|
+
|
++
|
++
|
深部腱反射
|
↓↓
|
様々
|
↑↑
|
嘔気・嘔吐
|
+(脳浮腫)
|
-
|
±
|
頭痛
|
+(脳浮腫)
|
-
|
-
|
体温
|
↓(循環不全)
|
↓(循環不全)
|
↑(筋痙攣、 熱中枢異常)
|
体重あたりの必要水分量
- 乳児:150 ml/kg/day
- 小児:100 ml/kg/day
- 学童: 80 ml/kg/day
- 成人: 50 ml/kg/day
乳児の脱水
|
軽症
|
中等症
|
重症
|
脱水徴候
|
体準減少
|
3-5%
|
6-9%
|
10%以上
|
皮膚ツルゴール低下
|
-
|
+
|
++
|
更新粘膜乾燥
|
±
|
+
|
++
|
大泉門陥凹
|
-
|
+
|
++
|
眼球陥凹
|
-
|
+
|
++
|
尿量
|
やや乏尿
|
乏尿
|
著明乏尿
|
末梢循環不全
|
皮膚色
|
やや蒼白
|
蒼白
|
チアノーゼ
|
脈拍減弱
|
-
|
+
|
++
|
血圧低下
|
-
|
±
|
+
|
中枢神経症状
|
意識障害
|
-
|
+
|
++
|
痙攣
|
-
|
±
|
+
|
- 体温 :脱水が重症になるにつれて四肢の体温が低下 → 循環血液量減少 → 交感神経緊張 → 末梢血管収縮
- 呼吸数:軽度~中程度の脱水では変化しない。高度の脱水では代謝性アシドーシス → 代償的な頻呼吸
乳児・年長児の脱水症状
- SPE.195改変
等級
|
体重減少
|
皮膚
|
粘膜
|
循環
|
|
尿量
|
口渇感
|
啼泣時の涙
|
大泉門
|
症状のまとめ
|
乳児
|
年長児
|
緊張度
|
色調
|
末梢体温
|
脈拍
|
血圧
|
軽度
|
<5%
|
<3%
|
良好
|
青白い
|
少しひんやり
|
乾燥
|
正常
|
正常
|
軽度低下
|
軽度
|
出る
|
平坦
|
濃縮尿
|
中等度
|
<10%
|
<6%
|
|
|
|
|
|
|
|
|
速脈を触れる
|
正常か低下
|
|
|
|
|
|
|
|
|
末梢循環不全
|
重度
|
<15%
|
<9%
|
かなり低下
|
斑点状
|
冷たい
|
カラカラに乾燥
|
速脈、わずかに触れる
|
低下
|
無尿
|
強度
|
出ない
|
明らかに陥没
|
血圧低下・ショック・意識障害
|
脱水の種類と症候・検査値
- QB.O-50
- 高張性脱水:Na ≧150 mEq/L
- 等張性脱水:Na 130~150 mEq/L
- 低張性脱水:Na ≦130 mEq/L
国試
WordNet
- dryness resulting from the removal of water (同)desiccation
- the process of extracting moisture (同)desiccation, drying up, evaporation
- depletion of bodily fluids
PrepTutorEJDIC
- 脱水,乾燥;〈体の〉脱水状態
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/17 17:36:01」(JST)
[Wiki ja表示]
脱水 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
E86 |
ICD-9 |
276.5 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
医学における脱水(だっすい、dehydration)とは体内の水分量が不足した状態を言う。
原因
水分喪失量に対して水分摂取量が不足することによって起こる。したがって脱水の原因としては、水分の摂取が不足する状態あるいは水分の喪失が過剰となる状態の二つが考えられる。実際には、水分の摂取が不足すると同時に喪失も亢進することが珍しくない。
- 発熱
- 発熱により全身倦怠感が強くなると、水分の摂取が減少する。その一方で、発汗の亢進や呼吸数の増加などにより不感蒸泄(排尿によって意識されない水分の排泄)が亢進し、程度が強くなれば脱水となる。
- 下痢・嘔吐
- ウイルス性の腸炎や食中毒、コレラなど、急性の消化器疾患の症状としてしばしば同時にみられる。嘔吐により水分の摂取が低下するとともに、下痢により水分の喪失が増加する。下痢・嘔吐のいずれも電解質を喪失する症状(胃液にも電解質が含まれるため)であるため、水分だけでなく電解質も減少する。
- 高温の環境、重作業、激しい運動
- 発汗が亢進するため、十分な水分および電解質の摂取がなければ脱水の原因となる。これらの要因が重なり合って起こる重篤な疾患に熱中症があり、脱水は熱射病の主要な病態のひとつである。
分類
脱水は、血液(細胞外液)の電解質組成によって以下のように分類される。
- 低張性脱水
- 下痢・嘔吐などにより水分の喪失以上に電解質の喪失が著しい状態で、血漿中の電解質濃度および血漿浸透圧の低下を伴う。
- 発汗や下痢嘔吐などの体液喪失に対し水のみを補充し続けることで容易に陥ってしまう。
- 発熱や口渇感を伴いにくく、皮膚・粘膜の乾燥も少ないため、初期には自覚症状が少ないが、進行すると全身倦怠感や眠気がみられ、手足は冷たく脈拍が弱くなる。身体は体液の塩分濃度よりも体液量を保持することを優先するため塩分不足(+++)の所を水分不足だけ(++)となり踏み止まり、発症しやすいのである。主に細胞外液(循環血液量)の減少による症状である。
- 血清ナトリウム濃度140mEq/l以下、血清塩素濃度110mEq/l以下が目安となる。
- 等張性脱水
- 等張液の喪失による脱水。口渇感のため水分を摂取するのが普通のため、低張性脱水に変化しやすい。
- ネフローゼなど。
- 高張性脱水
- 発汗の亢進、水分摂取の極端な低下などにより、もっぱら水分が不足した状態である。自分で水分摂取のできない乳幼児や高齢者に多い。
- 発熱と著しい口渇感を伴い、口腔などの粘膜が乾燥する。意識は保たれるが不隠・興奮の状態となる。手足は冷たくならず、脈拍もしっかりと触れる。
- 血清ナトリウム濃度150mEq/l以上、血清塩素濃度110mEq/l以上が目安となる。
- 糖尿病など。
治療
軽症であり経口摂取が可能な全身状態であれば、電解質を含んだ水分を経口で摂取させる。ただし、スポーツドリンクは、ナトリウム濃度が低いため、特に乳幼児の脱水時にこれを与えると、低ナトリウム血症から水中毒を惹起する危険性があるので、経口補水用の食品(経口補水塩参照)を使用すべきである。味噌汁などは血液とほぼ塩分濃度同一のため、発汗による塩分減少を補うには便利である。夏ばてなど電解質不足で起こることも多く、食塩補給にスープ類、カリウムの補給には果物などを利用することでコントロールしやすい。脱水が重度の場合や、全身状態が悪く経口摂取ができない場合、電解質代謝異常が著しく厳密なコントロールが必要な場合には輸液を行う。特に重度の脱水や電解質代謝異常が見られる場合、急激に補正を行うと脳浮腫・心不全・肺水腫や重篤な中枢神経合併症が起こる危険があるため、2~3日をかけて慎重に補正しなければならない。
|
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Japanese Journal
- 下痢 (乳幼児診療AtoZ) -- (乳幼児における症状・症候--診察所見を中心とした診断へのアプローチ)
- 経口補液療法 (特集 エキスパートが教える研修医のための薬の使いかた)
- 宮園 真美,前野 有佳里,橋口 暢子,川本 利恵子,中尾 久子,中尾 富士子,木下 由美子,金岡 麻希,樗木 晶子,栃原 裕
- 人間と生活環境 17(1), 31-37, 2010-05
- … 今回の若者を対象にした実験においては、起立性低血圧などの脱水症状はなく安全に施行でき、今後高齢者や心疾患患者での検討へと繋げる事が出来ると考えられた。 …
- NAID 110008441778
- ロタウィルス腸炎後に両側尿管結石による急性腎不全を呈した2幼児例
- 座光寺 秀典,宮本 達也,神家満 学,犬塚 秀康,土田 孝之,荒木 勇雄,武田 正之
- 日本泌尿器科學會雜誌 101(1), 29-33, 2010-01-20
- … した.尿アルカリ化を行い腎瘻カテーテルから砂状の結石の排出を認めた,結石分析の結果酸性尿酸アンモニウムであった.酸性尿酸アンモニウム結石は先進国ではまれであるが,近年ロタウィルス胃腸炎後の両側尿路結石による急性腎不全の報告が散見される.これまでロタウィルス感染後の急性腎不全の主因は持続する脱水症と考えられていたが,本例のような尿管結石による腎後性の要因も考慮すべきであると思われた. …
- NAID 110007530512
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- 種類, 高張性脱水症 (hypertonic dehydration), 低張性脱水症 ...
- 下痢・嘔吐のいずれも電解質を喪失する症状(胃液にも電解質が含まれるため)である ため、水分だけでなく電解質も減少する。 高温の環境、重作業、激しい運動: 発汗が 亢進するため、十分な水分および電解質の摂取がなければ脱水の原因となる。これらの ...
- 脱水症状の原因や予防と治療について。熱中症や便秘下痢やアルコール等との関係や 、子供や高齢者の脱水症状について詳しく説明しています。
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★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。全身の衰弱を心配した家族に伴われて来院した。
- 現病歴: 3か月前から徐々に体重が減少し、 2か月前から外出できなくなり、 1週前からは家族の介助がないと立ち上がれなくなった。患者本人は受診を嫌がっていたが、 2日前からはほとんど食事が摂れず、トイレまで歩くこともできなくなったため受診に同意した。
- 既往歴:健康診断は受けていない。
- 生活歴:喫煙は60本/日を47年間。飲酒は日本酒1-2合/日を47年間。
- 家族歴 :父親が高血圧症で、脳梗塞のため82歳で死亡。
- 現 症:意識は清明。身長165cm、体重42kg。体温37.6℃。脈拍120/分、整。血圧96/62mmHg。呼吸数16/分。 SpO2 95%(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。頸静脈の怒張を認めない。右の前胸部、背部および側胸部で呼吸音が減弱している。 coarse cracklesを聴取しない。皮膚のツルゴールが低下している。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球394万、 Hb13.1g/dL、 Ht40%、白血球11,700(好中球85%、好酸球1%、単球6%、リンパ球8%)、血小板50万。血液生化学所見:随時血糖181mg/dL、 HbA1c6.5%(基準4.3-5.8)、総蛋白7.3g/dL、アルブミン2.3g/dL、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿酸3.8mg/dL、総ビリルビン0.3mg/dL、 AST47IU/L、 ALT28IU/L、LD391IU/L(基準176-353)、ALP435IU/L(基準115-359)、 γ-GTP44IU/L(基準8-50)、 Na133mEq/L、 K5.0mEq/L、 Cl93mEq/L、 Ca9.6mg/dL。 CRP24mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 4)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [106F027]←[国試_106]→[106F029]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097G078]←[国試_097]→[097G080]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100E031]←[国試_100]→[100E033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105I005]←[国試_105]→[105I007]
[★]
- 英
- pyrexia
- 同
- 熱 fever, thermogenesis
- 関
- 熱型、≠高体温(体温調節機構の破綻による)、不明熱
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
概念
分類
- 微熱:37.5℃以上 37.0~37.9℃(YN.)
- 発熱:38.0℃以上
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
- 37.1~38.0℃:微熱
- 38.1~38.5℃:軽度発熱
- 38.6~39.0℃:中等度発熱
- 39.1℃~:高熱
小児
病態生理
- 発熱サイトカイン(IL-1, TNF)が視床下部に作用してPGE2の産生を亢進し、PGE2により体温調節中枢を司る細胞内のcAMP濃度が上昇することでの体温セットポイントがあがる。
熱源の精査
- 咽頭、肺、胆道系、泌尿器系、皮膚・軟部組織(蜂窩織炎、褥瘡)
疾患と発熱
膠原病と発熱
発熱40℃(PMID 8107744)
発熱の後に関節炎(PMID 8107744)
原因不明の熱の鑑別
- 感染症
- 腫瘍
- 膠原病
- 薬剤熱 → 比較的元気、比較的徐脈、比較的CRP
- 体温1℃上昇に付き心拍数20上がる。これ以上の上昇が見られる場合、敗血症を疑う。 ← 1℃に付き10上がるという資料もあり(比較的徐脈)
発熱を伴う内科的緊急疾患
- 内科レジデントの鉄則 第2版 p.6
院内における発熱の鑑別疾患
- 感染性 :肺、泌尿器、褥瘡、クロストリジウム・ディフィシル感染症、カテーテル関連感染症
- 非感染性:薬剤熱、偽痛風、深部静脈血栓症
小児科における発熱の原因
年齢
|
原因
|
乳児(生後3ヶ月未満)
|
敗血症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、肺炎、B群溶連菌感染、グラム陰性桿菌
|
乳児(生後3ヶ月以降)
|
ウィルス感染(突発性発疹などの発疹性疾患)、中耳炎、尿路感染症、消化器・呼吸器疾患、川崎病
|
幼児、学童期
|
溶連菌感染症、伝染性単核球症、膠原病、factitious fever(詐病)、学校での感染症の流行
|
- 乳児における中耳炎、尿路感染症は症状が発熱であることが多く原因が追及しづらい。鼓膜を観察したり、尿の培養をすることが重要かもしれない。
小児における発熱
- SPE.63
新生児・乳児における発熱
see also step beyond resident 2 救急で必ず出会う疾患編 p.20
- 3ヶ月未満は免疫力が弱く重症細菌感染症にかかりやすい。
- 生後 :対処
- 0-1ヶ月 :入院。血液検査・各種培養検査を。
- 2-3ヶ月 :外来で小児科医が診察し、血液検査で細菌感染が疑われれば入院
- 4-6ヶ月 :外来で小児科医が診察し、発熱以外に所見がなければ、十分な水分摂取を指示し、翌日再診を。
- 6ヶ月以降:食欲・機嫌がよければ、翌日再診を。
漢方医学
[show details]
- 臨床医の漢方治療指針より
|
実熱
|
虚熱
|
発病
|
急速に発病
|
緩徐に発病
|
症状
|
悪寒、高熱 顔面紅潮 苦痛あり、四肢運動多 声大きく明瞭 口渇強い 便秘 色調濃い尿
|
軽度悪寒、熱覚 顔面蒼白 苦痛少なく、静かに臥床 声小さい 口渇少ない 軟便、下痢 薄い色調の尿
|
脈
|
早く大きく、緊張
|
小さく早く、緊張なし
|
舌苔
|
厚くて乾燥、白~黄~褐色
|
薄くて白い、無苔、鏡面舌
|
その他
|
頭痛、関節痛、無汗~発汗
|
倦怠感、眩暈感、盗汗
|
実熱
|
麻黄湯
|
悪寒、発熱、頭痛、関節痛
|
葛根湯
|
悪寒、発熱、頭痛、肩背部のこり
|
小柴胡湯
|
午後からの発熱、食欲不振、口の苦み
|
柴胡桂枝湯
|
詳細孤島の症状、関節痛、腹痛
|
大柴胡湯
|
胆嚢炎、便秘
|
柴陥湯
|
詳細孤島の症状、咳嗽、胸痛
|
黄芩湯
|
発熱、腹痛、下痢
|
虚熱
|
桂枝湯
|
発熱、軽度の頭痛、発汗
|
桂麻各半湯
|
発熱、発疹
|
参蘇飲
|
発熱、食欲不振、咳嗽、あつがる
|
柴胡桂枝乾姜湯
|
微熱、上半身の自汗、盗汗、食欲不振、背部の冷汗
|
竹じょ温胆湯
|
発熱、咳嗽、不眠
|
補中益気湯
|
微熱、倦怠感、食欲不振、盗汗
|
滋陰降火湯
|
微熱、下半身の脱力感、盗汗、咳嗽
|
滋陰至宝湯
|
微熱、倦怠感、食欲不振、精神不安定状態
|
真武湯
|
陰病、微熱、食欲不振、倦怠感、いつも寝ている
|
麻黄細辛附子湯
|
陰病、微熱、寒がる
|
[★]
- 英
- fractional excretion rate of sodium FENa
- 同
- ナトリウム分画排泄率、Na分画排泄率、Na排泄率、尿中ナトリウム排泄率 urinary sodium excretion rate
[show details]
概念
- 糸球体で濾過されたNaのうち実際に尿中に排泄されるNaの割合
定義
- 尿量(ml/hr)をVとすると
- FENa = CNa / CCr x 100 = (UNa x V ) / SNa / ( (UCr x V ) / SCr )
- = UNa / SNa / ( UCr / SCr )
計算フォーム
判断
[★]
- 英
- anhidrosis、anhydrosis, anidrosis, adiaphoresis
- 同
- 無発汗症
- 関
- 発汗低下、乏汗症 oligohidrosis、減汗症 hypohidrosis
- 発汗刺激があっても発汗がまったくない状態である
- 全身性のものと局所性のもの、原因により先天性、後天性(続発性)のものがある。
- 皮膚は乾燥して粗造化し、鱗屑を付着する。掻痒感を呈することもある。
- これらは汗腺の機能的変化あるいは汗腺およびその周囲組織の器質的変化によって起こる。
- 病態からの分類
[★]
- 関
- 血液尿素窒素、クレアチニン
解釈
1
-
- 1. 過剰蛋白摂取
- 2. 消化管への出血
- 3. 熱傷、高熱、大量ステロイド投与、手術、消耗性疾患(癌)などの蛋白異化亢進
- 4. 尿路不完全閉塞
- 5. 尿管直腸吻合
- 6. 脱水症(長時間の激しい運動、発汗、下痢、嘔吐、熱傷、アジソン病、腸閉塞、腹膜炎、出血(胃腸、内臓)、肺炎、重症心不全、大量出血で急に腎血流が低下したとき
2 診療の基本 p.126
BUN/Cr比≦25:下部消化管出血??????????????
BUN/Cr比≧25:上部消化管出血??????????????
3 めざせ外来診療の達人 第3版 p.31
注意
- 消化管出血といっても、大腸出血の場合はBUNは上昇しない。 (消化器疾患ビジュアルブック p.12)
[★]
- 英
- handkerchief sign
- 関
- 脱水症
- 5本の指で皮膚をつまんで離すと、皮膚のしわがしばらく戻らずにハンカチのように見える。
- 5:10:15の法則では、5%脱水はハンカチ徴候をきたす
- 5%:ハンカチ徴候 ← こんな単語は初耳ですな。言い出しっぺは誰?
- 10%:明らかな脱水 ← 身体所見でか?
- 15%:循環不全を伴う脱水
- 20%:致命的
[★]
- 英
- hypertonic dehydration, hyperosmotic dehydration
- 同
- 高張性脱水
- 関
- 脱水症、純水分欠乏性脱水症
[show details]
[★]
- 英
- pure water dehydration
- 同
- 高張性脱水症 hypertonic dehydration、高ナトリウム血症性脱水 hypernatremic dehydration
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- hypoosmotic dehydration, hypotonic dehydration
- 同
- 低張性脱水
- 関
- 脱水症、塩欠乏性脱水
[★]
- 英
- isoosmotic dehydration
- 関
- 脱水症
[★]
- 英
- hydrops、dropsy、hydropic、hydropical
- 関
- 水腫、浮腫
[★]
- 英
- sis, pathy