- 英
- erythema exsudativum multiforme, erythema multiforme exudativum, EEM
- 同
- 多形紅斑 erythema multiforme EM
- 関
- スティーブンス・ジョンソン症候群 Stevens-Johnson syndrome SJS
[show details]
特徴
- やや隆起する10mm大ほどの特徴的な環状浮腫性紅斑が手背や関節部伸側などに、左右対称性に多発
疫学
原因
参考
- http://www.healthopedia.com/pictures/erythema-multiforme.html
- http://www.skinsite.com/info_erythema_multiforme.htm
PrepTutorEJDIC
- enlisted man下士官兵
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/04/30 15:56:28」(JST)
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多形滲出性紅斑(たけいしんしゅつせいこうはん、英 erytheme exudativum multiforme)とは、赤くなる皮疹のひとつ。真皮の浅い部分での血管拡張があり、充血して赤くみえる「紅斑」がみられる。血管周囲にフィブリンを代表とする炎症性蛋白の「滲出」があり、斑の硬化がある。環状紅斑、丘疹、水疱形成など形状はさまざまである。
原因
- 膠原病
- 感染症
- マイコプラズマ
- 単純ヘルペス
- B型肝炎
- C型肝炎
- EBウイルス
- サイトメガロウイルス
- アレルギー
|
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- 1. 斑状の皮膚病変を有する患者へのアプローチapproach to the patient with macular skin lesions [show details]
… lupus erythematosus tends to present with erythema in a malar distribution, the classic "butterfly rash" of the central face , in addition to diffuse erythema in other sun-exposed locations . The additional …
- 2. 皮膚疾患の診断法approach to the clinical dermatologic diagnosis [show details]
… pigmented skin, most dermatoses induce darkening or lightening of the skin that affect our perception of the color of the lesion and overwhelm other clinical manifestations : Erythema may be particularly …
- 3. 免疫能の正常な患者における発熱および発疹fever and rash in the immunocompetent patient [show details]
… palate macules, can represent a helpful clue. Erythema infectiosum (fifth disease) – Erythema infectiosum is due to human parvovirus B19. Children, unlike adults, often develop a characteristic rash with …
- 4. 小児ばら疹(突発性発疹)roseola infantum exanthem subitum [show details]
…prominent on the cheeks The facial rash may be followed by a "lacelike" rash (reticulated blanching erythema) on the trunk and extremities , which may recur. Erythema infectiosum usually affects school-age …
- 5. 顔面紅斑が認められる患者に対するアプローチapproach to the patient with facial erythema [show details]
…longer-lasting and symptomatic or cosmetically distressing facial erythema. Examples of disorders that may present with diffuse or localized facial erythema and the evaluation of patients with this clinical finding …
Japanese Journal
- 齊藤 優子,吉田 哲也,川北 梨乃,大井 裕美子,佐々木 優,佐藤 友隆,福田 知雄
- 医療 = Japanese journal of National Medical Services : 国立医療学会誌 72(2), 61-65, 2018-02
- NAID 40021484844
- 発症早期のステロイドパルス療法で改善した重症薬疹の3例
- 中川 優生,新原 寛之,金子 栄,飛田 礼子,森田 栄伸
- 日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌 1(2), 129-136, 2018
- … 2016年に発刊された重症多形滲出性紅斑診療ガイドライン2016においてもSJS/TENに副腎皮質ステロイド薬療法が推奨されている。 …
- NAID 130007580468
- 多形滲出性紅斑が疑われ診断に苦渋した血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の1例
- 下方 美穂,西田 真紀子,若佐 卓矢,野老 翔雲,宇賀神 つかさ,並木 剛,三浦 圭子,横関 博雄
- 日本皮膚免疫アレルギー学会雑誌 1(3), 200-206, 2018
- … 薬剤やHSV感染症に伴う多形滲出性紅斑を疑い, PSL (プレドニゾロン) を全身投与し皮疹は消褪した。 … 経過中の皮膚症状や臨床所見が多形滲出性紅斑として矛盾があれば, AITLを鑑別にあげる必要がある。 …
- NAID 130007580443
Related Links
- 多形滲出性紅斑とは、丸く赤い発疹が現れる病気で、湿疹やじんましんと似ていることがあります。ただ、重症化すると、視力障害などの後遺症を残す可能性があるだけでなく、生命の危険もあります。原因や治療を含めて、専門医師 ...
- 多形滲出性紅斑は丸くて隆起した紅い皮疹が、四肢に対称性に出現する皮膚病です。皮膚の狭い範囲に病変が出現する軽症型と、広範囲の皮膚、粘膜、眼、内蔵に病変が及ぶ重症型があります。軽症型は稀な病気ではありません。
- 家庭医学館 - 多形(滲出性)紅斑の用語解説 - [どんな病気か] 四肢(しし)、とくに手足に、境界が明瞭(めいりょう)で、ほぼ円形をした鮮紅色の紅斑が左右対称に多数できるものです。紅斑のふちはむくんでやや隆起しており ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 14歳の男子。発熱と顔面の皮疹とを主訴に来院した。乳児期から顔面と四肢屈曲部とに痺みのある皮疹を繰り返し、小学校に入学するころから体幹に乾燥肌を伴うようになった。来院の3日前から38℃台の発熱があり、顔面全体に多数の小水疱とびらんとを認める。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A031]←[国試_102]→[102A033]
[★]
- 68歳の男性。口腔内病変と四肢の皮疹とを主訴に来院した。3年前から両側頻粘膜に粘膜疹がある。最近、四肢に皮疹が出現してきた。頬粘膜病変の写真(別冊No.9A)と皮膚病変の写真(別冊No.9B)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G050]←[国試_105]→[105G052]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108A001]←[国試_108]→[108A003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H006]←[国試_098]→[098H008]
[★]
[★]
- 英
- Crohn disease, Crohn's disease
- 同
- Crohn病
- 限局性回腸炎 regional ileitis、回腸末端炎、終末回腸炎 terminal ileitis
- 関
- 潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患 inflammatory bowel disease
- first aid step1 2006 p.113,140,276,280,283,326,427
- see also 消化器系チュートリアルの材料.xls
まとめ
- 特定疾患治療研究事業に含まれる疾患である(特定疾患)。消化管のあらゆる部位に非連続性に起こる原因不明・全層性の慢性肉芽腫性炎症疾患である。10歳後半から20歳代の若年者に多く、また男性に多い(男女比2:1)。病因は不明であるが、炎症反応の亢進であるかもしれない。病理学的にはリンパ球、形質細胞浸潤を伴う全層性炎症像がみられる。また、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が特徴的である。症状は腹痛、下痢、発熱、体重減少などあり、肛門病変(痔瘻や裂肛)が初発することがある。血液検査では炎症所見(WBC,CRP上昇、赤沈亢進)が見られ、貧血、低栄養の所見、またα1アンチトリプシン試験で異常となる。画像検査では、非連続性の病変が認められ、またアフタ状潰瘍、腸間膜付着側の縦列潰瘍、敷石像、瘻孔形成、肛門病変が認められる。治療は内科的治療が中心である。絶食、栄養療法(成分栄養剤による経腸栄養療法、経静脈栄養。小腸ok)、薬物療法(サラゾスルファピリジン(大腸only)、メサラジン(小腸・大腸ok)。ステロイド(栄養療法・5-アミノサリチル酸不応例)、インフリキシマブ、免疫抑制薬、顆粒球吸着療法(GCAP)が行われる。外科療法は狭窄、膿瘍、肛門病変に対して行われる。(SSUR.535 YN A-62)
比較
Table 15-10. Distinctive Features of Crohn Disease and Ulcerative Colitis*
|
Feature
|
Crohn Disease (Small intestine)
|
Crohn Disease (Colon)
|
Ulcerative Colitis
|
Macroscopic
|
Bowel region
|
Ileum ± colon†
|
Colon ± ileum
|
Colon only
|
Distribution
|
Skip lesions
|
Skip lesions
|
Diffuse
|
Stricture
|
Early
|
Variable
|
Late/rare
|
Wall appearance
|
Thickened
|
Variable
|
Thin
|
Dilation
|
No
|
Yes
|
Yes
|
Microscopic
|
Pseudopolyps
|
None to slight
|
Marked
|
Marked
|
Ulcers
|
Deep, linear
|
Deep, linear
|
Superficial
|
Lymphoid reaction
|
Marked
|
Marked
|
Mild
|
Fibrosis
|
Marked
|
Moderate
|
Mild
|
Serositis
|
Marked
|
Variable
|
Mild to none
|
Granulomas
|
Yes (40% to 60%)
|
Yes (40% to 60%)
|
No
|
Fistulas/sinuses
|
Yes
|
Yes
|
No
|
Clinical
|
Fat/vitamin malabsorption
|
Yes
|
Yes, if ileum
|
No
|
Malignant potential
|
Yes
|
Yes
|
Yes
|
Response to surgery‡
|
Poor
|
Fair
|
Good
|
概念
- 原因不明の炎症性疾患
- 腸壁全層に肉芽腫形成が見られる
- 小腸や大腸に縦走潰瘍、敷石像、アフタの形成
病型
- 病変の存在部位により分類(小腸型、小腸大腸型、大腸型、特殊型など)
- 頻度:小腸大腸型>小腸型>>大腸型
病理
病因
- 遺伝的因子 + 環境因子(食餌抗原や細菌、ウイルス感染など) → 免疫異常 → 腸管に慢性炎症性変化
症状
- 主要症状:腹痛、下痢、発熱、体重減少 ← 水様性下痢が一般的で血便が見られることは少ない(QB.A-142)
- 腹痛(臍周囲部および回盲部痛)、間欠性発熱、下痢、嘔吐、肛門部病変。体重減少、貧血
合併症
- 1. 消化管合併症:狭窄、瘻孔、痔瘻、肛門周囲膿瘍
- 2. 消化管外合併症
続発症
検査
- 腹部単純X線写真:イレウスを疑う症例ではニボーの確認のために重要。クローン病の確定診断にはやくにたたない。
- 上部消化管内視鏡
- 下部消化管内視鏡
- 小腸造影:小腸病変の評価。特に回腸末端の病変、程度、潰瘍、狭窄、瘻孔
- 腹部造影CT:TNFα阻害薬やステロイドを用いる際には、腹部から触知下腫瘤が腸管の癒着か、膿瘍の合併によるものかを評価する必要がある(QB.A-144)
- 注腸造影:大腸病変の描出
[show details]
[show details]
- 左:縦走潰瘍。右:cobble stone appearance
診断
[show details]
- (1)
臨床所見
消化管病変
- (a)縦走潰瘍(注1)
- (b)敷石像(注2)
- (c)腸管の狭小,狭窄
- (d)非連続性又は区域性病変(いわゆるskip lesion)
- (e)内瘻(腸-腸瘻,腸-膀胱瘻,直腸-腟瘻など)
- (f)外瘻(腸-皮膚瘻)
- (g)不整形潰瘍
- (h)多発アフタ(注3)
- (a)難治性痔瘍
- (b)肛門周囲膿瘍
- (c)裂肛
- (d)潰瘍
- (e)肛門皮垂(skip tag)など
- (a)多発アフタ
- (b)潰瘍
- (c)狭窄など
- (d)敷石像など
消化管外病変
- 血液:貧血,低蛋白血症
- 関節:腸性関節炎,強直性脊椎炎
- 皮膚:口内アフタ,結節性紅斑,壊死性膿皮症,多形滲出性紅斑など
- 眼:虹彩炎,ぶどう膜炎など
- 栄養代謝: 成長障害,微量元素欠乏,ビタミン欠乏(ビタミンB12,葉酸など),アミロイ ドーシスなど
- 悪性腫瘍:腸癌など
- その他:原発性硬化性胆管炎
病理学的所見
切除標本肉眼所見
- 縦走潰瘍(注1)
- 敷石像(注2)
切除標本組織所見
- 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫(局所リンパ節にもみられることがある)(注4)
- 全層性炎症(注5)
- 裂溝
- 潰瘍
生検組織所見
- 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫(注4)
- --------------------------------------------------------------------------------
- (注1)腸管の腸軸方向に4~5cm以上の長さを有する潰瘍で活動期潰瘍では,近傍に炎症性ポリープや敷石像を伴うことが多い。虚血性大腸炎で縦走潰瘍を認めることがあるが,炎症性ポリポーシスや敷石像を伴うことは稀である。潰瘍性大腸炎で縦走潰瘍を認めることがあるが,その周辺粘膜は潰瘍性大腸炎に特徴的な所見を呈する。
- (注2)縦走潰瘍とその周辺小潰瘍間の大小不同の密集した粘膜隆起であり,密在した炎症性ポリポーシスもこれに含める。虚血性大腸炎の場合,肉眼標本上で浮腫や残存粘膜等が敷石 像類似の所見を呈することがあるが,その高さは低く,発赤調が強い。
- (注3)クローン病では縦列することがある。
- (注4)非乾酪性類上皮細胞肉芽腫は腸結核でも認められることがある。
- (注5)主にリンパ球からなる集簇巣が消化管壁全層にみられるもの。
- --------------------------------------------------------------------------------
診断の基準
(1)主要所見
- A. 縦走潰瘍
- B. 敷石像
- C. 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫
(2)副所見
- a. 縦列する不整形潰瘍又はアフタ
- b. 上部消化管と下部消化管の両者に認められる不整形潰瘍又はアフタ
-
- 確診例 1 主要所見のA又はBを有するもの(注6,7)。
- 2 主要所見のCと副所見のいずれか1つを有するもの。
-
- 疑診例 1 副所見のいずれかを有するもの(注8)。
- 2 主要所見のCのみを有するもの(注9)。
- 3 主要所見のA又はBを有するが虚血性大腸炎,潰瘍性大腸炎と鑑別ができないもの。
- --------------------------------------------------------------------------------
- (注6)縦走潰瘍のみの場合,虚血性大腸炎や潰瘍性大腸炎を除外することが必要である。
- (注7)敷石像のみの場合,虚血性大腸炎を除外することが必要である。
- (注8)副所見bのみで疑診とした場合は同所見が3カ月恒存することが必要である。
- (注9)腸結核などの肉芽腫などを有する炎症性疾患を除外することが必要である。
- --------------------------------------------------------------------------------
鑑別診断
- IMD
治療
YN.A-66
外科療法
- 狭窄、瘻孔形成、痔瘻の場合に適応となる。
- 腸切除の後遺症:吸収障害(脂肪>蛋白>糖)、[回盲部切除]胆汁酸・ビタミンB12の吸収不良、小腸内細菌異常増殖(結腸からの侵入?)
USMLE
参考
- http://jsp.umin.ac.jp/corepictures2007/09/c01/index.html
- http://www.jimro.co.jp/ibd/index_ibd.htm
- http://mimibukuro.org/cd/medical-guideline08/2/
- アフタ病変
- http://www.ajronline.org/content/179/4/1029/F14.expansion
- 縦走潰瘍
- http://www.ajronline.org/content/179/4/1029/F12.expansion
- 偽ポリープ
- http://rfs.acr.org/gamuts/data/images/ID1143.htm
国試
[★]
- 英
- Kawasaki disease, Kawasaki's disease
- 同
- Kawasaki病。皮膚粘膜リンパ節症候群, 粘膜皮膚リンパ節症候群, mucocutaneous lymph node syndrome, mucocutaneous lymphnode syndrome, MCLS, 急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群, acute febrile MCLS,(小児)急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群, acute febrile mucocutaneous lymphnode syndrome
- HIM.2130
概念
- 乳児~幼児(0-4歳、0歳半~1歳が最多)に後発する熱性疾患(全身性の心血管炎)
- 原因不明の急性熱性発疹性疾患。リンパ節腫脹と粘膜病変が特徴(SPE.370)
検査
[show details]
診断基準
- 参考1より引用
- 本症は、主として4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の疾患で、その症候は以下の主要症状と参考条項とに分けられる。
A 主要症状
- 1.5日以上続く発熱(ただし、治療により5日未満で解熱した場合も含む)
- 2.両側眼球結膜の充血
- 3.口唇、口腔所見:口唇の紅潮、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
- 4.不定形発疹
- 5.四肢末端の変化:
- (急性期)手足の硬性浮腫、掌蹠ないしは指趾先端の紅斑
- (回復期)指先からの膜様落屑
- 6つの主要症状のうち5つ以上の症状を伴うものを本症とする。
- ただし、上記6主要症状のうち、4つの症状しか認められなくても、経過中に断層心エコー法もしくは、
- 心血管造影法で、冠動脈瘤(いわゆる拡大を含む)が確認され、他の疾患が除外されれば本症とする。
B参考条項
- 以下の症候および所見は、本症の臨床上、留意すべきものである。
- 1. 心血管:聴診所見(心雑音、奔馬調律、微弱心音)、心電図の変化(PR・QTの延長、異常Q波、低電位差、ST-Tの変化、不整脈)、胸部X線所見(心陰影拡大)、断層心エコー図所見(心膜液貯留、*冠動脈瘤)、狭心症状、末梢動脈瘤(腋窩など)
- 2. 消化器:下痢、嘔吐、腹痛、胆嚢腫大、麻痺性イレウス、軽度の黄疸、血清トランスアミナーゼ値上昇
- 3. 血液:核左方移動を伴う白血球増多、血小板増多、赤沈値の促進、CRP陽性、低アルブミン血症、α2グロブリンの増加、軽度の貧血
- 4. 尿:蛋白尿、沈査の白血球増多
- 5. 皮膚:BCG接種部位の発赤・痂皮形成、小膿疱、爪の横溝
- 6. 呼吸器:咳嗽、鼻汁、肺野の異常陰影
- 7. 関節:疼痛、腫脹
- 8. 神経:髄液の単核球増多、けいれん、意識障害、顔面神経麻痺、四肢麻痺
備考
- 1. 主要症状Aの5は、回復期所見が重要視される。
- 2. 急性期における非化膿性頸部リンパ節腫脹は他の主要症状に比べて発現頻度が低い(約65%)
- 3. 本症の性比は、1.3~1.5:1で男児に多く、年齢分布は4歳以下が80~85%を占め、致命率は0.1%前後である。
- 4. 再発例は2~3%に、同胞例は1~2%にみられる。
- 5. 主要症状を満たさなくても、他の疾患が否定され、本症が疑われる容疑例が約10%存在する。この中には冠動脈瘤(いわゆる拡大を含む)が確認される例がある。
鑑別診断
- IMD
参考
- 診断の手引き、治療ガイドラインなど
- http://www.kawasaki-disease.org/tebiki/index.html
uptodate
- 1. [charged] 川崎病:臨床的特徴および診断 - uptodate [1]
- 2. [charged] 川崎病:初期治療および予後 - uptodate [2]
- 3. [charged] 川崎病:疫学および病因 - uptodate [3]
- 4. [charged] 不完全(非定型)川崎病 - uptodate [4]
- 5. [charged] 川崎病:合併症 - uptodate [5]
- 6. [charged] 難治性川崎病の治療 - uptodate [6]
- 7. [charged] 川崎病の心血管後遺症 - uptodate [7]
国試
[★]
- 英
- Stevens-Johnson syndrome, SJS
- 同
- スティーヴンス-ジョンソン症候群 Stevens-Johnson症候群 スティーヴンス・ジョンソン症候群 スチーブンス・ジョンソン症候群、皮膚粘膜眼症候群、粘膜・皮膚・眼症候群
- 関
- 多形滲出性紅斑(多形紅斑)、中毒性表皮壊死症(TEN)
概念
- 多形紅斑 + 粘膜(口腔粘膜、外陰部、鼻粘膜、肛門周囲)・眼(眼球、眼瞼結膜)の病変(びらん、水疱、出血性水疱) + 全身症状(発熱、全身倦怠、関節痛、筋痛、胸痛、胃腸障害)
- 中毒性表皮壊死症(TEN)に進展しうる。
スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症
- スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症は独立した概念か、あるいは重症度の違いによる区分かについては統一見解がない、と思う。(文献ではぼかして書いてあるためにいまいちわかりにくい)
- 資料1では重症度の違いによるという立場に基づき以下のように定義している。
- スティーブンス・ジョンソン症候群:体表面積の10%以下の表皮が剥脱する。90%以上の患者で2箇所以上の粘膜(眼、口腔、会陰)に病変を有する。
- 中毒性表皮壊死症:体表面積の30%以上の表皮が剥脱する。粘膜は全例で冒される。
- SJS/TEN overlap syndrome:体表面積の10~30%の表皮が剥脱する。
症状
[show details]
[show details]
- 皮疹:四肢伸側~顔面~体幹。浮腫が強い多形紅斑。水疱や出血を伴う。
- 粘膜症状:(口腔粘膜、外陰部、鼻粘膜、肛門周囲):びらん、水疱、出血性水疱
- 眼症状:(眼球、眼瞼結膜):びらん、水疱、出血性水疱
- 全身症状:発熱、全身倦怠、関節痛、筋痛、胸痛、胃腸障害
- 重症:上気道粘膜・消化管粘膜
検査
- 参考2(中毒性表皮壊死症の場合)
- 貧血所見(赤血球・Hb減少?)
- リンパ球:減少
- 好酸球:正常。増多はまれ
- 好中球:減少(1/3の患者で見られ、予後不良と関連がある)
- 血清アミノトランスフェラーぜ:(値は2-3倍を示す。1/2の患者で見られる。肝炎は10%の患者で見られる)
原因
- 感染症:ウイルス、マイコプラズマ、溶血性レンサ球菌などの細菌、真菌などの感染
参考
- 1. [charged] スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死融解症:管理、予後、および長期の後遺症 - uptodate [8]
- 2. [charged] スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死融解症:臨床症状、病因;および診断 - uptodate [9]
国試
[★]
- 英
- blister, bulla
- 関
- 小水疱、弛緩性水疱、緊満性水疱、水疱症、発疹
- 表皮内・表皮下に滲出液を入れた空隙を生じた状態
- 直径5mm以上
水疱を生じる疾患
[★]
- 関
- 発疹
SPE.63
[★]
- 英
- severe erythema exudativum multiforme
- 関
- 難病。中毒性表皮壊死症、スティーブンス・ジョンソン症候群、薬剤性過敏症症候群
参考
- 1. 重症多形滲出性紅斑(急性期)(公費対象) - 難病情報センター
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/273
[★]
- 英
- erythema exsudativum multiforme syndrome
[★]
- 英
- erythema
- 関
- 発赤、発疹
分類
-
-
[★]
- 英
- exudate, exudation
- 関
- 漏出、滲出液
- 血管内皮の間隙を通って、組織に血漿タンパク質が出ること
[★]
- 英
- polymorph、pleomorphic、(l.,adj.)multiforme
- 関
- 多形性、複数単形性
[★]
- 英
- exudative
- 関
- 浸出性
[★]
- 英
- macula
- 関
- 発疹