- 英
- suckling, feeding
- 関
- 摂食、乳児、吸乳
形式
- 反射的哺乳
- 自発的哺乳/随意的哺乳:生後3ヶ月には自発的哺乳に移行
哺乳量
- 参考1
- 前期新生児期:0-50 ml
- 後期新生児期:110-150 ml
- 乳児期:160-220 ml
哺乳時間と哺乳回数
- 1日10-15分は正常
- 出生後3ヶ月で6回/日(4時間毎)
参考
- http://www.den.hokudai.ac.jp/gakuko/cleft32.html
WordNet
- feeding an infant by giving suck at the breast (同)lactation
- a young mammal that has not been weaned
- the act of supplying food and nourishment (同)alimentation
PrepTutorEJDIC
- 乳児,幼獣 / 若くて未熟な / 乳離れしていない
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/20 07:54:27」(JST)
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授乳(じゅにゅう)は、乳児に乳を飲ませること。母乳を直接与える場合と人工の乳(育児用ミルク。飼育されている動物では、その種用に調整された)を与える場合がある。 哺乳ともいう。
目次
- 1 ヒトの授乳
- 2 その他の哺乳類の授乳
- 3 関連書籍
- 4 脚注
- 5 関連項目
ヒトの授乳
子どもが母親の胸に吸い付く搾乳刺激によりプロラクチンの分泌が促進されることで、母性行動を誘発し母乳が分泌される。直接乳房から飲まさなくても(搾乳して哺乳瓶から飲ませる等)、母乳を用いる場合を「母乳栄養」、母乳を用いず育児用の粉ミルク他のみを用いる場合を「人工栄養」、両者を併用する場合を「混合栄養」と称する。日本の産院では、出産直後は母親を休ませるために母子を離して新生児にミルクを与える例があり、その後母乳のみで育てても、厳密には混合栄養に分類されることになる。
日本では1歳を過ぎると母乳では成長に必要な栄養を十分摂取することが出来なくなるとされ離乳が厚生労働省の指導等により推奨される。ただし社会によっては3歳近くまで食事と並行して母乳を与えつづける文化もある。日本においても2、3歳頃まで母乳のみを与える育児法の指導が一部で実践されている。
母親は両手で赤ん坊を横抱きにし、乳首を含ませる。添い寝して与える場合もある。
母乳栄養
詳細は「母乳栄養」を参照
医学的に問題のない場合は、母乳栄養、特に母乳を直接乳房から飲ませることが最良とされている。日本でも厚生省が母乳栄養推進運動を盛んに展開した。ネスレなどの大手食品メーカが粉ミルクの宣伝を行い母乳栄養を妨げているとしてボイコット運動が展開された[1]。WHO/UNICEFの「母乳代替品のマーケティングに関する国際基準」の決議に棄権した日本でも、現在では粉ミルクのTV宣伝は禁止されている。
母乳を与えるのは必ずしも産みの親とは限らない。
「乳母」も参照
母乳の代替品
「粉ミルク」も参照
医学的な理由で母乳を与えることができない場合(母乳の出が悪い、母親が感染症を罹患している、乳汁移行性のある薬物を服用している、乳首が炎症を起こした、子の側に先天的な代謝疾患がある、等)や、母乳が不足する場合、社会的な理由で直接授乳できない場合(母親が乳児から離れて就労している場合や、職場に授乳設備がない場合)、美容的な理由(授乳によるバストラインの崩れを防ぐ)によって直接授乳することを避けたい場合などに、育児用の粉ミルクが広く用いられる。1980年代に入り、母乳の組成に近い粉ミルクが開発されるようになった。子に先天代謝異常がある場合は、特別に調整した育児用粉ミルクを用いる。
牛乳は鉄含有量が少なく、乳児期から1日400ml以上飲ませると鉄欠乏性貧血の原因になりうるので、育児用粉ミルクや母乳の代わりに飲ますのは1歳以降にすべきであるとされている[2]。欧州では牛乳を早くから乳児に飲ませていたので、フォローアップミルクが開発された。
かつて、青森県の農村では、母乳の不足をやむを得ず薄い米のとぎ汁で補ったことがあった。その結果幼児に発生したリボフラビン(ビタミンB2)欠乏症はシビ・ガッチャキ病として知られる。
その他の哺乳類の授乳
- 肉食獣:母親はゆったりと横になり、腹ばいになった仔が乳首に吸い付く形が多い(下記写真参照)。
- 草食獣:産屋や子育ての場としての巣を作る種類と作らない種類がある。巣を作らない草食獣の多くは天敵に襲われるのを警戒し、立ったまま授乳する。仔も立ったまま母親の腹の下に鼻を突っ込んで乳を飲む。
- 有袋類:仔は母親の袋(育児嚢)にもぐりこみ自力で乳首に吸い付く。
- 海生哺乳類:海に生きる哺乳類の場合、海中で授乳を行うものと陸上で行うものがある。陸にあがれないクジラ類は海中で授乳し、アシカ・アザラシ類は陸上で授乳する。
- 単孔類:乳首が無いため、仔は母親の乳腺から染み出す乳を舐めとる。
- 哺乳類の授乳
-
肉食動物であるネコの授乳。
母ネコは横になって授乳。
-
草食動物であるウシの授乳。
母ウシは立ったままで授乳。
-
海生哺乳類であるマナティーの授乳。
海中で脇下の乳腺から授乳。
関連書籍
- ひよこクラブ編『初めてママの母乳育児安心BOOK―妊娠中から卒乳まで』ベネッセコーポレーション (2004年)ISBN 4828856765
- 桶谷式乳房管理法研鑚会編『桶谷式 母乳で育てる本』主婦の友社 (2002年)ISBN 4072327565
- 根岸正勝著『母乳で育てる元気な赤ちゃん―授乳・離乳・卒乳・アトピーアレルギー』池田書店 (2000年)ISBN 4262164187
脚注
- ^ [1]、[2]
- ^ [3])
関連項目
- 母乳栄養 - 母乳哺育の利点、禁忌、授乳の実際、歴史等。
- 粉ミルク - 母乳栄養ができない / 不足する場合の極めて有効な手段。
- 牛乳
- 離乳食
- 乳母
- 同時授乳 - 双子・三つ子などの多胎児 (2人以上) を同時に授乳するために用いられる手段。
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Japanese Journal
- 哺乳類の胚操作と畜産への応用と将来(131)???? ネコ科のARTsと胚操作
- フォーラム 故 田隅本生先生の哺乳類学ほかへの貢献
- フォーラム 環境省の行政事業レビューへの研究者の対応 : 効果的・効率的外来哺乳類対策の構築に向けて
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- 世界大百科事典 第2版 哺乳の用語解説 - 授乳ともいう。子に乳を飲ませて育てること で,哺乳類にのみみられる行動。〈哺〉という字は〈口にふくませる〉という意味で,哺乳の 成立には子の吸乳行動が不可欠である。吸乳行動は生得的で,生まれ落ちた子は ...
- 分類階級は哺乳綱(ほにゅうこう)とされる。 多くのものが胎生で、乳で子を育てるのが 特徴である。ヒトは哺乳綱の中の霊長目ヒト科ヒト属に分類される。 哺乳類に属する動物 の種の数は、研究者によって変動するが、おおむね4,300から4,600ほどであり、脊索 ...
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- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 10か月の男児。体重増加不良を主訴に来院した。
- 現病歴 1週前に受けた生後10か月の乳幼児健康診査で体重増加不良を指摘され、紹介された。
- 出生・発育歴 在胎39週、頭位経腟分娩で出生した。出生時の身長49cm、体重2,980g、頭囲34cm。Apgarスコア 7点(1分)。追視 2か月、首のすわり 4か月、寝返り 6か月、お坐り 7か月、つかまり立ち 10か月。新聞紙をつかんで破ろうとし、名前を呼ぶと振り向く。両親以外に抱かれると泣く。1日7回母乳を1回15分ほど哺乳している。離乳食は粥、イモなどを1日1回、こども茶碗に半分程度与えている。体重の推移(別冊No.5)を別図に示す。
- 既往歴 生後5か月ころから顔面、頚部および腋窩に湿疹を認め、痒みが続いている。
- 現症 身長73cm(-0.5SD)、体重7.2kg(-2SD)、頭囲 46.5cm。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。顔の表情は豊かで、診察しようとすると泣く。皮膚色は良好であるが、四肢伸側は乾燥し、顔面、頭部および肘膚に湿疹を認める。大泉門は1 x 1cmで平坦である。頚部には小豆大のリンパ節を左右に3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1 cm触知する。左鼠径部に可動性のある小指頭大、弾性硬の腫瘤を触れ、左陰嚢内は空虚である。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とに異常を認めない。
- 検査所見 血液所見: 赤血球 420万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、白血球 10,600、血小板 23万。血液生化学所見: 総蛋白 6.4g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 18IU/l、ALT 12IU/l, ALP 520IU/l(基準780以下)。RAST:卵白 +2、牛乳 +1。
- この児の体重増加不良の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
C
- 6ヶ月頃から体重増加不良が認められる → 離乳食との関連
※国試ナビ4※ [104H032]←[国試_104]→[104H034]
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- 10か月の男児。体重増加不良を主訴に来院した。
- 現病歴 1週前に受けた生後10か月の乳幼児健康診査で体重増加不良を指摘され、紹介された。
- 出生・発育歴 在胎39週、頭位経腟分娩で出生した。出生時の身長49cm、体重2,980g、頭囲34cm。Apgarスコア 7点(1分)。追視 2か月、首のすわり 4か月、寝返り 6か月、お坐り 7か月、つかまり立ち 10か月。新聞紙をつかんで破ろうとし、名前を呼ぶと振り向く。両親以外に抱かれると泣く。1日7回母乳を1回15分ほど哺乳している。離乳食は粥、イモなどを1日1回、こども茶碗に半分程度与えている。体重の推移(別冊No.5)を別図に示す。
- 既往歴 生後5か月ころから顔面、頚部および腋窩に湿疹を認め、痒みが続いている。
- 現症 身長73cm(-0.5SD)、体重7.2kg(-2SD)、頭囲 46.5cm。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。顔の表情は豊かで、診察しようとすると泣く。皮膚色は良好であるが、四肢伸側は乾燥し、顔面、頭部および肘膚に湿疹を認める。大泉門は1 x 1cmで平坦である。頚部には小豆大のリンパ節を左右に3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1 cm触知する。左鼠径部に可動性のある小指頭大、弾性硬の腫瘤を触れ、左陰嚢内は空虚である。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とに異常を認めない。
- 検査所見 血液所見: 赤血球 420万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、白血球 10,600、血小板 23万。血液生化学所見: 総蛋白 6.4g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 18IU/l、ALT 12IU/l, ALP 520IU/l(基準780以下)。RAST:卵白 +2、牛乳 +1。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H033]←[国試_104]→[104H035]
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- 4か月の乳児。予防接種を受けた部位の変化を心配して来院した。 3日前に左上腕にBCG接種を受けた。昨日から接種部位の発赤を認め、接種痕が膿疱様になってきたという。体温36.8℃。身体診察所見に異常を認めない。哺乳力や機嫌に変化はない。接種部位の写真(別冊No.21)を別に示す。
- 説明として適切なのはどれか。
- a 「通常の反応であり、検査や処置は不要です」
- b 「1週後にまた受診してください」
- c 「黄色い膿を採取して顕微鏡で検査しましょう」
- d 「黄色い膿を採取して培養検査をしましょう」
- e 「ツベルクリン反応の検査をしましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [105D048]←[国試_105]→[105D050]
[★]
- 1か月の乳児。項部の紅斑を主訴に来院した。在胎39週3日、正常頭位分娩で出生した。身長52cm、体重3,900g。紅斑は出生時から認めていた。活気があり哺乳も良好である。項部の写真(別冊No、24)を別に示す。
- a 「苺状に陸起します」
- b 「レーザー療法を行います」
- c 「ほとんどが自然に消えます」
- d 「新生児の10%にみられます」
- e 「出血しやすいので注意しましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [104A056]←[国試_104]→[104A058]
[★]
- 英
- infant、infantile
- 関
- 新生児、小児
- 小児型、小児性、新生仔、新生児、乳児期、哺乳、幼児期、乳児性、幼児、吸乳、赤ん坊、仔、乳幼児期、乳幼児
[★]
- 関
- baby、feeding、infant、infantile、newborn infant、suck、sucklings
[★]
- 英
- feeding、eating、feed
- 関
- 与える、食事、フィード、哺乳、餌、養う
[★]
- 英
- breast-feeding, lactation
- 関
- 哺乳
[★]
- 関
- eating、feed、suckling
[★]
- 英
- mammalian homolog
- 関
- 哺乳動物相同遺伝子、哺乳類相同分子、哺乳類相同遺伝子
[★]
- 英
- mammalian homolog
- 関
- 哺乳動物相同遺伝子、哺乳類ホモログ、哺乳類相同遺伝子
[★]
- 英
- mammalian homolog
- 関
- 哺乳動物相同遺伝子、哺乳類ホモログ、哺乳類相同分子
[★]
- 英
- mammal、mammalian
- 関
- 哺乳動物
[★]
- 英
- milk, (pref)lacto
- 関
- ラクト、乳汁、ミルク