- 英
- scrotum (M,Z)
- 関
- 外性器
- 平滑筋と皮膚からなる袋で2層からなる (M.127)
- 女性の外生殖器では大陰唇に相当 (KH.254,KL.482)
解剖
血管 (M.127)
動脈
静脈
神経 (M.127)
臨床関連
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陰嚢 |
英語 |
Scrotum |
動脈
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前陰嚢枝
後陰嚢枝
|
静脈
|
精巣静脈
|
神経
|
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陰嚢(陰囊、いんのう、英: Scrotum)は、哺乳類のオスにおいて皮膚と筋肉から成る器官で、睾丸(精巣)を包むコブ状の突出部。腹部の延長線、陰茎と肛門の間に位置し、主にヒトやその他の一部哺乳類の場合、付け根は思春期以降陰毛によって覆われる。女性では、陰嚢は大陰唇に相当する(大陰唇の項参照)。
一般に睾丸と混同される事があるが、睾丸が精巣すなわち性器自体を指すのに対し、陰嚢はそれを包む袋を指す。布久利(ふぐり)とも言い、俗に、袋(玉袋、皮袋)、いなり(おいなりさん)とも言われる。
概要
男性のみに存在し、陰茎の付け根にあり、体外に膨らむ。表面はメラニン、汗腺が多い。皮下脂肪はなく、表面から順に、表皮、真皮、肉様膜、コールス筋膜、4層の被膜、睾丸鞘膜の9層の薄い平滑筋で構成する。厳密に言えば皮とは違うが、人間の皮の中で一番厚いと言われる。陰嚢の真ん中の線を陰嚢縫線という。
精子の形成に適切な温度(34-35度)を維持する機能を持ち、温度によって伸展または収縮し、暑い時は広がって放熱を促進し、寒いときは縮まって放熱を抑止する。また、性行為における射精直前には縮みあがる。
色は思春期前は肌色に近く、男性器の成長のTannerの第2段階で赤みが帯びると共に思春期に入り、第4段階で黒みを帯びてくる。
疾患
関連項目
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- 陰嚢腫大 - 陰嚢の疾患のひとつ。
- 大陰唇 - 女性陰嚢とも呼ばれる。
- まつぼっくり - 漢字表記は松陰嚢。いわゆる松かさ。
- 筒井康隆 - 自らの陰嚢が風呂の排水口に吸い込まれた体験から『陰悩録』を書いた。
- 玉袋筋太郎 - 陰嚢を由来とする芸名の芸人。
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生殖器系 |
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女性器 |
尿道 - 陰核 - 陰裂 - 陰核亀頭 - 陰核亀頭冠 - 陰核包皮 - 陰核小帯 - 外陰部 - Gスポット - 処女膜 - 陰唇 - 大陰唇 - 小陰唇 - 膣 - バルトリン腺 - スキーン腺 - 子宮頸部 - 子宮 - 子宮内膜 - 卵管 - 卵巣
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男性器 |
尿道 - 陰茎 - 陰茎亀頭 - 陰茎亀頭冠 - 海綿体 - 陰茎ワナ靭帯 - 陰茎包皮 - 陰茎小帯 - 陰嚢 - 精索 - 精巣上体 - 精細管 - セルトリ細胞 - 精巣輸入管 - 輸精管 - 精嚢 - 射精管 - 前立腺 - 尿道球腺 - 精巣網 - 精巣
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 星山 文明,百瀬 均,喜馬 啓介 [他]
- 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(8), 401-403, 2014-08
- NAID 40020166183
- 星山 文明,百瀬 均,喜馬 啓介,藤本 健,小野 隆征,大山 信雄
- 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(8), 401-403, 2014-08
- A37-year-old man visited our hospital with a chief complaint of sudden onset of right scrotal pain. Because spermatic cord torsion was suspected, an exploratory incision was made. There was no spermat …
- NAID 120005468363
- 山口 絵美,一安 秀範,永野 潤二 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 3(4), 585-589, 2014-07-10
- NAID 40020168985
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- 陰嚢(いんのう)とは、哺乳類のオスにおいて皮膚と筋肉から成る器官で、睾丸(精巣) を包むコブ状の突出部。腹部の延長線、陰茎と肛門の間に位置し、主にヒトやその他の一 部哺乳類の場合、付け根は思春期以降陰毛によって覆われる。女性では、陰嚢は大陰 ...
- ヒトの精巣は、長径4 - 5cm程度の卵型をしており、下腹部にある陰嚢(いんのう)と 呼ばれる皮 ...
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[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 10か月の男児。体重増加不良を主訴に来院した。
- 現病歴 1週前に受けた生後10か月の乳幼児健康診査で体重増加不良を指摘され、紹介された。
- 出生・発育歴 在胎39週、頭位経腟分娩で出生した。出生時の身長49cm、体重2,980g、頭囲34cm。Apgarスコア 7点(1分)。追視 2か月、首のすわり 4か月、寝返り 6か月、お坐り 7か月、つかまり立ち 10か月。新聞紙をつかんで破ろうとし、名前を呼ぶと振り向く。両親以外に抱かれると泣く。1日7回母乳を1回15分ほど哺乳している。離乳食は粥、イモなどを1日1回、こども茶碗に半分程度与えている。体重の推移(別冊No.5)を別図に示す。
- 既往歴 生後5か月ころから顔面、頚部および腋窩に湿疹を認め、痒みが続いている。
- 現症 身長73cm(-0.5SD)、体重7.2kg(-2SD)、頭囲 46.5cm。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。顔の表情は豊かで、診察しようとすると泣く。皮膚色は良好であるが、四肢伸側は乾燥し、顔面、頭部および肘膚に湿疹を認める。大泉門は1 x 1cmで平坦である。頚部には小豆大のリンパ節を左右に3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1 cm触知する。左鼠径部に可動性のある小指頭大、弾性硬の腫瘤を触れ、左陰嚢内は空虚である。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とに異常を認めない。
- 検査所見 血液所見: 赤血球 420万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、白血球 10,600、血小板 23万。血液生化学所見: 総蛋白 6.4g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 18IU/l、ALT 12IU/l, ALP 520IU/l(基準780以下)。RAST:卵白 +2、牛乳 +1。
- この児の体重増加不良の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
C
- 6ヶ月頃から体重増加不良が認められる → 離乳食との関連
※国試ナビ4※ [104H032]←[国試_104]→[104H034]
[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 10か月の男児。体重増加不良を主訴に来院した。
- 現病歴 1週前に受けた生後10か月の乳幼児健康診査で体重増加不良を指摘され、紹介された。
- 出生・発育歴 在胎39週、頭位経腟分娩で出生した。出生時の身長49cm、体重2,980g、頭囲34cm。Apgarスコア 7点(1分)。追視 2か月、首のすわり 4か月、寝返り 6か月、お坐り 7か月、つかまり立ち 10か月。新聞紙をつかんで破ろうとし、名前を呼ぶと振り向く。両親以外に抱かれると泣く。1日7回母乳を1回15分ほど哺乳している。離乳食は粥、イモなどを1日1回、こども茶碗に半分程度与えている。体重の推移(別冊No.5)を別図に示す。
- 既往歴 生後5か月ころから顔面、頚部および腋窩に湿疹を認め、痒みが続いている。
- 現症 身長73cm(-0.5SD)、体重7.2kg(-2SD)、頭囲 46.5cm。体温 37.2℃。脈拍 96/分、整。顔の表情は豊かで、診察しようとすると泣く。皮膚色は良好であるが、四肢伸側は乾燥し、顔面、頭部および肘膚に湿疹を認める。大泉門は1 x 1cmで平坦である。頚部には小豆大のリンパ節を左右に3個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1 cm触知する。左鼠径部に可動性のある小指頭大、弾性硬の腫瘤を触れ、左陰嚢内は空虚である。膝蓋腱反射とアキレス腱反射とに異常を認めない。
- 検査所見 血液所見: 赤血球 420万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、白血球 10,600、血小板 23万。血液生化学所見: 総蛋白 6.4g/dl、アルブミン 3.4g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.4mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 18IU/l、ALT 12IU/l, ALP 520IU/l(基準780以下)。RAST:卵白 +2、牛乳 +1。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H033]←[国試_104]→[104H035]
[★]
- 14歳の男子。陰嚢の疼痛を主訴に来院した。午前0時に右陰嚢の疼痛が出現した。陰嚢の疼痛は増悪し、悪心と嘔吐がみられるようになったため、午前時に受診した。体温 37.1℃。脈拍 92/分、整。血圧 120/58mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右陰嚢が発赤、腫脹し、触知すると激痛を訴える。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)、沈渣に赤血球を認めず、白血球 1~4/HPF。血液所見:赤血球 462万、Hb 13.6g/dL、Ht 39%、白血球 7,100、血小板 20万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 4.0g/dL、AST 27U/L、ALT 14U/L、尿素窒素 9mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL。CRP 0.3mg/dL。陰嚢部の超音波像(別冊No. 12)を別に示す。
- 行うべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D036]←[国試_113]→[113D038]
[★]
- 3か月の男児。陰嚢の大きさに左右差があることに気付いた母親に連れられて来院した。母親の妊娠中には異常はなかった。在胎 38週2日、2,600gで出生。1か月健康診査では異常を指摘されていない。母乳栄養で嘔吐はない。1週前にオムツの交換の際に右陰嚢が大きいことに気付かれた。意識は清明。体重 5,300g。体温 36.5℃。脈拍 124/分、整。SpO2 97%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。陰茎は包皮に覆われているが尿道口は確認できる。陰嚢は皮膚色に左右差はないが、右側は左側の約2倍の大きさで軟である。肛門に異常を認めない。
- 診断に有用な診察器具はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E048]←[国試_109]→[109E050]
[★]
- 55歳の男性。突然の右下腹部痛を主訴に来院した。今朝、右下腹部に、痛みを伴う膨隆があることに気付いた。体温36.8℃。恥骨結節の5cm右外側に径4cmの膨隆があり、圧痛を認める。陰嚢に圧痛を認めない。右下肢の腫脹と発赤とを認めない。血液所見:赤血球435万、 Hb16.1g/dL、 Ht44%、白血球8,400、血小板21万。血液生化学所見:総ビリルビン0.6mg/dL、 LD305IU/L(基準176-353)、アミラーゼ113 IU/L(基準37-160)、 CK 134IU/L(基準30-140)。 CRP0.2mg/dL。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I043]←[国試_106]→[106I045]
[★]
- 2歳の男児。入浴中に左右の陰嚢の大きさが違うのに気付いた母親に連れられて来院した。痛がることはないという。外陰部の外観と右陰嚢にペンライトを当てたときの写真(別冊No. 12)を別に示す。
- 母親に対する説明で正しいのはどれか。
- a 「陰嚢の左右差は多くは自然になくなります」
- b 「陰嚢に針を刺して内容物を確認しましょう」
- c 「腫瘍が疑われるので詳しく調べます」
- d 「陰嚢内に腸管が出ています」
- e 「緊急手術が必要です」
[正答]
※国試ナビ4※ [112A033]←[国試_112]→[112A035]
[★]
- 7歳の男児。右陰嚢の腫れを主訴に来院した。ペンライトを用いての診察所見の写真(別冊No.19)を別に示す。
- 保護者に対する説明で適切なのはどれか。
- a 「陰嚢の中に腸が入り込んでいます」
- b 「自然に治るので心配はありません」
- c 「バンドで鼠径部を圧迫しましょう」
- d 「精巣から戻る血液がうっ滞しています」
- e 「学校の休みに合わせて手術をしましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [107I060]←[国試_107]→[107I062]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106F001]←[国試_106]→[106F003]
[★]
- a 毛孔からは経皮吸収は起きない。
- b 角層が厚いほど経皮吸収は高まる。
- c 陰嚢の経皮吸収は掌蹠に比べて低い。
- d 分子量が小さい物質は経皮吸収が低い。
- e 閉鎖密封法(ODT)は経皮吸収を高める。
[正答]
※国試ナビ4※ [111B014]←[国試_111]→[111B016]
[★]
- a. 腎臓の触診は膝伸展位で行う。
- b. 吸気時に腎臓を触知しやすい。
- c. 尿管結石を疑うときには背部叩打痛をみる。
- d. 前立腺の直腸診は示指で行う。
- e. 陰嚢内腫瘤では透光性をしらべる。
[正答]
※国試ナビ4※ [095E021]←[国試_095]→[095E023]
[★]
- 乳房の腫大を認める15歳の男子でみられるのはどれか。2つ選べ。
- a. 低身長
- b. 陰毛脱落
- c. 血性乳頭分泌
- d. 腫大部の疼痛
- e. 陰嚢の色素沈着
[正答]
※国試ナビ4※ [101B079]←[国試_101]→[101B081]
[★]
- 英
- testicular torsion
- 同
- 精巣回転症、睾丸回転症、精索捻転症, spermatic cord torsion, torsion of the spermatic cord、精巣捻転症、睾丸捻転症
- 関
- 急性陰嚢症
[show details]
概念
- 精巣の捻転による血行障害で精巣が壊死する緊急手術を要する疾患
疫学
リスク要因
病態
- 左の精巣に多く発症する。
- 右の精巣は時計回りに捻転。左の精巣は反時計回りに捻転。すなわち、前面から内側に巻き込むような向きに捻転する。
=症状
身体所見
- 陰嚢の浮腫性腫脹、暗赤色変化。
- プレーン徴候:陽性 → 精巣や精巣上体を少し持ち上げたとき、疼痛が増強すること。 逆に陰性であれば、精巣炎、精巣上体炎
鑑別疾患
治療
- 緊急手術が必要である。用手的整復や観血的整復の後に精巣固定術。
予後
- 6時間以内に整復すれば、精巣は保存されるが、24時間以上では保存されない可能性が高い。
参考
- http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/s6/s6432.htm
[★]
- 英
- external genitalia, edea
- 関
- 外陰部
- 同
- 外生殖器
[show details]
発生(みえ9.47)
外性器の性の決定
- Y染色体、このなかでもSRY遺伝子が性の決定に関わっている?????
[★]
- 英
- genitofemoral nerve (N)
- ラ
- nervus genitofemoralis
- 関
- 腰神経叢
由来
- 腰神経叢
- T12,L1,L2 (KL.208)
- L1,L2 (N.480)
支配
走行
- 大腰筋の貫いてその表面に出て、大腰筋に沿って下行 (M.181)
- 外腸骨動脈の外側で分岐 (M.181)
- 腸骨鼡径神経と共に陰部に分布するが、N.249によれば、比較的上部or内側に分布している、らしい。
- 大腰筋の中で2つに分岐 (KL.208) ← ???
枝
[★]
- 英
- ilioinguinal nerve (B)
- 関
- 腰神経叢
- 図:N.478-480,M.179 KL.339(前腹壁での分布) N.249(前腹壁での分布)
- 以下はB.108による
由来
支配(運動)
支配(感覚)
走行
カテゴリ
腰神経叢>:腰神経叢
[★]
- 英
- acute scrotum
- 研修医当直御法度 第5版 p.83
原因
症状
- 外傷、捻転:精巣の激痛、精索に沿う放散痛。悪心、嘔吐。
[★]
- 英
- painless intrascrotal mass, painless scrotal mass, painless mass in the scrotum
- 関
- painless swelling in the scrotum
[★]
- 英
- scrotal perineal hypospadias
- 関
- 尿道下裂
[★]
- 英
- labial scrotal swelling (Z)
- 関
- 生殖隆起
[★]
- 関
- 滑液包、ブルサ、包、ポーチ