- 英
- salmon patch
- 同
- 正中線母斑 naevus medialis
- 関
- ウンナ母斑、新生児、単純性血管腫
[show details]
概念
- 単純性血管腫とは真皮浅層で毛細血管が拡張したも(圧迫により消退する)のであり、出生時より存在する。
- 境界はやや不鮮明で、表面平滑な淡紅色~紫紅色の紅色斑である。
- サーモンパッチとは単純血管腫が額部や眼瞼部に生じたものをいう。
- 単純性血管腫は自然消退しないし、項部に生じるウンナ母斑も自然消退しないが、サーモンパッチは2歳頃までに自然消退する。
疫学
- 新生児の20%に存在するという報告がある、らしい。
国試
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 血管腫 (特集 これが大切! 1カ月以内の新生児疾患) -- (見落としてはならない重症疾患・対応に迷う疾患)
- 血管腫 (特集 専門医にきく子どもの皮層疾患) -- (母斑(症)・血管腫・皮膚腫瘍)
Related Links
- 赤ちゃんの場合は本人よりも周囲の大人が気になって治療を急かしがち。自然消滅が 最も本人の負担にならないので、主治医とよく相談しましょう。
- 正中部母斑 a) サーモンパッチ b) ウンナ母斑 イチゴ状 ... 生まれつきある境界不鮮明な 淡紅色の紅斑で、サーモンパッチ、ウンナ母斑の2型に分類される。 真皮表層で ... 経過 :サーモンパッチに比し消失傾向がやや遅く、生後1才で50%、成人で10%残存する。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 1か月の乳児。項部の紅斑を主訴に来院した。在胎39週3日、正常頭位分娩で出生した。身長52cm、体重3,900g。紅斑は出生時から認めていた。活気があり哺乳も良好である。項部の写真(別冊No、24)を別に示す。
- a 「苺状に陸起します」
- b 「レーザー療法を行います」
- c 「ほとんどが自然に消えます」
- d 「新生児の10%にみられます」
- e 「出血しやすいので注意しましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [104A056]←[国試_104]→[104A058]
[★]
- 新生児期から乳児期にみられる皮膚所見(別冊No.5①~⑤)を別に示す。
- 日本人で最も頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G025]←[国試_105]→[105G027]
[★]
- 1歳6か月児健康診査でみられる皮膚疾患で最も頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A001]←[国試_105]→[105A003]
[★]
- 生後1か月の健康診査で経過観察として良いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G036]←[国試_110]→[110G038]
[★]
- 英
- neonate
- 同
- 新産児 newborn
- 関
- 胎児 fetus,乳児 infant
- neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant
定義
- 早期新生児期:出生後1週未満
- 後期新生児期:7日から28日未満
出生後にみとめられるもの
- 098G051
- 吸啜反射:出生時より
- 胎便:出生直後-3日頃
- 生理的黄疸:出生後2-3日に出現。出生後4-6日にピーク ← 出生時~出生後24時間内の黄疸は病的
- 生理的体重減少:出生後3-4日で最大。
- 臍帯の脱落:出生後5-7日
解剖
生理
腎機能
免疫
- 細胞性免疫>液性免疫
- 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
- 出生後5ヶ月で消失
血液
- Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
- Hb:17-19g/dL
- 白血球:9,000-30,000/mm3
- 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)
身体所見
身体の大きさ
- QB.P-329
- 前後径、肩幅:11cm
- 大横径、小斜径、殿幅:9cm
- 体重:3300g
- 頭囲:33cm
- 胸囲:33cm
呼吸器
- SPE.78
- 腹式呼吸
- 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
- 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。
経過観察できる所見
- QB.O-76改変
診察箇所と疑われる疾患
- SPE.77
出生体重による分類
- 高出生体重児 high birth weight infant
- 巨大児 giant baby : 4000g以上
- 超巨大児 exceptionally large baby : 4500g以上
- 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
- 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満
- 極低出生体重児 very low birth weight infant : 1500g未満
- 超低出生体重児 extremely low birth weight infant : 1000g未満
身長、体重による区分
- SPE.48
- 日本での定義/体重のみで評価
- light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
- apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
- heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
- 参考1
- 体重による評価
- light for date LFD
- appropriate for date AFD
- hearve for date
- 参考1
- 身長と体重による評価
- small for date SFD / small for gestational age SGA
- large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?
成熟新生児の身体所見
- 参考2 G10.M235 SPE.78 など
- 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
- 産瘤(経腟分娩による場合)
- 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
- 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
- 頭髪の長さは2cm前後
- 耳介の巻き込み
- 面疱は鼻に限局
- うぶ毛は背中、肩甲部に限局 ← 未成熟の場合、うぶ毛は多い
- 皮膚は厚く、血管は透けない
- 足底にしわを認める ← 未成熟の場合、しわは少ない
- 四肢に浮腫を認めない
- 関節屈曲部に胎脂が残る
新生児と疾患
在胎週数と疾患
参考
- 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
- http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55
国試
[★]
- ラ
- hemangioma simplex
- 同
- ポートワイン様血管腫、ポートワイン母斑 portwine stain portwine mark、火炎状母斑 焔状母斑 flame nevus naevus flammeus、成熟毛細血管腫 mature capillary angioma
- 関
- 血管腫
- 出生時より存在する表在性(真皮内)の毛細血管系異常であり、隆起しない紅斑を呈する。
病型
特殊な病型
治療
予後
臨床関連
[★]
- ラ
- naevus medialis
- 関
- サーモンパッチ、ウンナ母斑
[★]
- 英
- thermo
- 関
- 温度