- 英
- wheal、pomphus
- 関
- みみずばれ、蕁麻疹、発疹
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- (腫れてかゆい)虫さされ,(蚊の)刺し跡 / みみずばれ(=wale)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/09/10 21:04:28」(JST)
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蕁麻疹(じんましん)は、急性皮膚病の一つ。元来は全てアレルギーが関与していると考えられていたが、必ずしもそうではないものも含まれる。蕁麻疹の一種に血管浮腫(クインケ浮腫ともいう)と呼ばれる病態がある。また、アナフィラキシーショックの一症状として蕁麻疹が出現することがある。
目次
- 1 蕁麻疹
- 1.1 名前の由来
- 1.2 症状
- 1.3 病態生理
- 1.4 分類
- 1.4.1 アレルギー性蕁麻疹
- 1.4.1.1 病態生理
- 1.4.1.2 経過による分類
- 1.4.1.3 原因による分類
- 1.4.2 非アレルギー性蕁麻疹
- 1.4.2.1 病態生理
- 1.4.2.2 原因による分類
- 1.4.3 遺伝性の蕁麻疹
- 1.5 検査
- 1.5.1 蕁麻疹と診断するための検査
- 1.5.2 蕁麻疹の原因を調べるための検査
- 1.6 治療
- 1.7 頻度
- 2 血管浮腫
- 3 特異的なアレルギーをする病態
- 4 参考文献
- 5 関連項目
蕁麻疹
名前の由来
人がイラクサ(蕁麻)の葉に触れると痒みを伴う発疹が出現するためこの名前がついた。なお、尋常性乾癬の「尋」と蕁麻疹の「蕁」は混同されやすいため、間違って使われることがある。
症状
- 皮膚の灼熱感・かゆみを伴う発疹が生じる。数分〜数時間で消退するが、発作的に反復して発疹が起こる。
- 発疹の特徴として、軽度の膨らみをもった「みみず腫れ」を特徴とし、医学用語では膨疹(ぼうしん)と表現する。
- 気道内にも浮腫を生じることがあり、この場合、呼吸困難を併発し、死亡することもある。
病態生理
皮膚の血管や血管の周囲には、肥満細胞(好塩基性の細胞)が散在しており、この肥満細胞の中にヒスタミンという成分が多数含まれている。何らかの原因で、肥満細胞がヒスタミンを分泌する。それにより、ヒスタミンが血管に働いて、血管を拡張させるとともに、血管の透過性が亢進し血管外への血漿成分の漏出を起こさせる。そして、皮膚の真皮内に流出した血漿蛋白が真皮の組織間隙圧によって抑制され、限局した浮腫になるが、それが膨疹という表現形になる。さらに、ヒスタミンは皮膚の神経を直接的に刺激し掻痒を誘発させる。
分類
アレルギー性蕁麻疹
病態生理
I型アレルギーが関与していると考えられている。IgEと呼ばれる抗体が肥満細胞に付着しており、抗原がその抗体に付着すると肥満細胞が活性化し中に蓄えられていたヒスタミンを大量に放出して症状を引き起こす。抗原被曝から30分以内には症状が出る。ヒスタミンの放出は15分程度であり、通常はすぐに治まる。しかし、繰り返しの抗原被曝により肥満細胞が活発になり皮疹の出現・消腿が1ヶ月以上も続くことがあり、その場合、慢性蕁麻疹ということになる。なお、接触性皮膚炎(かぶれ)でみられる湿疹は、IV型アレルギーであり、機序が異なる。
経過による分類
発疹の出没が1ヶ月以内のものを「急性蕁麻疹」、1ヶ月以上のものを「慢性蕁麻疹」と分類することがあるが、分類する意義がないという意見もある。
原因による分類
- 食物性蕁麻疹
- 原因食物を摂取してから30分以内に起こるのが通常である。アレルギー性蕁麻疹の一つ。サバなどの生魚が多いが、古くなるとすぐ醗酵してヒスタミン性の物質を作るためとされている。また、その食物そのものに対してアレルギー反応がないが、消化器官で代謝された代謝産物に対してアレルギー反応をもっている場合も多い。食べ過ぎ・飲みすぎ・風邪による感染性胃腸炎などがあると、体にとって異物とみなされる不純物(抗原物質)が吸収され蕁麻疹が生じやすくなるということもあり、アレルギー反応だけでなく、何らかのプラスアルファの要因が加わって生じることも多いと考えられる。
- 薬剤性蕁麻疹
- 薬剤によるアレルギーである。薬剤摂取後30分以内に起こるのが通常。抗生剤・NSAIDの頻度が高い。
2〜3年以上続く慢性蕁麻疹の中には、膠原病や内臓疾患を合併していることがある。
非アレルギー性蕁麻疹
病態生理
アレルギー性の反応はないが、何らかの刺激でヒスタミンが肥満細胞から分泌されたり、神経末端よりアセチルコリンなどの物質が分泌され、それより血管透過性が亢進して症状が出るものなどがある。その一方で、原因機序が確定していないため非アレルギー性と扱っているものも含まれる。なお、アレルギー性と異なりヒスタミンなどの放出が長かったりして、すぐに治まるとは限らない。
原因による分類
- 物理性蕁麻疹
- 機械刺激・温度・圧迫・汗・運動などで誘発される場合がある。寒冷により生じる寒冷蕁麻疹もこの一つで、冷たい飲み物(ビール、ジュース、水)を一気に飲むと咽頭や喉頭に浮腫を生じ呼吸困難になりやすい。みみず腫れは接触による膨疹が線上に配列し融合することで生じる。
- 日光蕁麻疹
- 日光被曝により起こる蕁麻疹。膨疹は日光の当たった皮膚に限局して現れ、日光を避けると1〜2時間くらいで痕跡を残さず消えていくのが特徴である。波長の違いで6型に分類されている。光のエネルギーにより皮膚の成分が修飾されて構造が変化し、それが抗原となって即時型アレルギー反応が成立するという意見もあり、アレルギーの関与はまだ完全には否定できていない。なお、似た症状をもつ疾患として多形日光疹があり鑑別が必要である。多形日光疹は日光照射後数時間してから発疹が現れ,発疹が数日間持続するという違いがあるので、その臨床経過で鑑別が可能である。
- コリン性蕁麻疹
- 発汗刺激により生じる場合が多いが、ストレスや不安や興奮など、生じる原因は数多くある。膨疹とその周囲に紅斑を伴うという特徴的な発疹を生じる。痒いというより痛痒さを訴える人が多く、激痛であるという人さえいる。一過性であり、汗をかくたびに生じる。発生機序はまだ確定されていないが、一つの説として、発汗刺激因子により中脳の発熱中枢が刺激され、コリン性神経を介して皮膚の神経末端でアセチルコリンが分泌され膨疹が生じるというものがある。また、心因性蕁麻疹といってストレスが原因によるものがあるが、その蕁麻疹が起こる原因の多くはアセチルコリンが関与していることが最近、分かってきた。
遺伝性の蕁麻疹
- CINCA症候群(chronic infantile neurological articular syndrome)
- 生後に発症。皮疹・中枢神経症状・関節症状を3主徴とする。
- Muckle-Wells症候群
- 蕁麻疹と腹痛が1〜2日続き、それを周期的に繰り返すのが特徴。
- 家族性寒冷蕁麻疹
- 生後〜10歳位までに発症。寒冷によって誘発され、発熱・関節痛を伴う発疹の出現がある。1日以内には消褪する。
検査
蕁麻疹と診断するための検査
- 赤色皮膚描記症という症状があり、皮膚を擦過すると赤く膨隆する。アトピー性皮膚炎では白色になる(白色皮膚描記症)ので対照的である。
- 湿疹との鑑別は経過から明らかであるが、形態学からも鑑別ができる。湿疹は湿疹の三角形で示されたとおり多様な形態をとりうるがその中に膨疹は含まれていない。よって膨疹を見つけることで湿疹を除外できる。しかし膨疹がない蕁麻疹もありえる。
蕁麻疹の原因を調べるための検査
- 血液検査で特異的IgEを調べる。RAST法とも呼ばれる(それに対して、総IgEはRIST法と呼ばれる)。
- ヒスタミン遊離試験が血液検査で調べられる。血液に原因と思われる物質を注入し、アレルギーの原因となるヒスタミンが増加するかを見る検査である。費用がかかる。
- 皮内テスト、プリックテストなどがある。原因と思われる物質を皮内・皮下等に注入してアレルギー反応が誘発するか、を調べる試験である。しかし、それが原因でショックになることもある。
- 誘発試験があるが、ショックの危険があるため慎重に行う。寒冷蕁麻疹を例にあげる。洗面器に水を入れ、片方の手を水の中に入れ、他方は外に出しておく。10分後コントロールに比べ水の中に入れた手に紅班・膨疹・掻痒が出現すれば寒冷蕁麻疹と診断できる。また、薬剤性蕁麻疹の検査では1/20の量から内服していき、徐々に内服量を上げていってアレルギー反応が生じるかをみるようなことも行う。
治療
急性期
- 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬を使用するのが一般的。
- 外用剤は、抗ヒスタミン製剤のレスタミン軟膏や、ステロイド外用剤が使用される。
- 発疹が強い場合、強力ネオミノファーゲンシーが奏功することがある。一般に「キョウミノ」と略され頻繁に使われる(日本でのみ)。
- 発疹が長時間断続的に次から次に出現する場合や症状がひどい場合、ステロイド剤を使用することもある。
- 血圧低下などのショック症状があれば、アドレナリン(商品名:エピペン)の注射が奏功する。
- 呼吸困難を合併していれば、気管挿管などの気道確保が必要である。
慢性期
- 抗ヒスタミン薬(H1 blocker)・抗アレルギー薬を使用するのが一般的。
- 外用剤は、抗ヒスタミン製剤のレスタミン軟膏や、ステロイド外用剤が使用される。
- 難治性の場合、胃薬で使用されるH2ブロッカーが、抗ヒスタミン作用にも働き効果があることがある。
- レセルピン(アポプロン®)が奏効することがある(肥満細胞のセロトニンを枯渇させるためではないかといわれている)。
- 抗生剤や漢方薬などが使われることもある。医師・医療機関によって処方のされ方が異なるが、一定の効果を得ている場合もある。漢方としては、柴胡加龍骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・酸棗仁湯(さんそうにんとう)・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)がよく使われる。
- 慢性胃炎合併の場合ヘリコバクター除菌療法、慢性扁桃炎合併の場合扁桃摘手術を施行すると、蕁麻疹も治癒することがあり、行われることもある。掌蹠膿疱症と同様の機序が考えられている。
頻度
一般に人口の15%〜20%が一生のうちで一度は経験することがある。ただし、慢性蕁麻疹の頻度は非常に少ない。
血管浮腫
蕁麻疹の一種に血管浮腫(クインケ浮腫ともいう)と呼ばれる病態がある。蕁麻疹と同様に皮膚の毛細血管の拡張と透過性の亢進によりおこる。蕁麻疹との違いは蕁麻疹が皮膚の表層で起こるのに対して、血管浮腫は深在性に起こるということである。死因はおもに喉頭浮腫による窒息死である。
症状
- 真皮深層や皮下組織など深いところで炎症を起こし、一過性限局性の浮腫が生じることがあり、「血管浮腫」と言われる。特に口唇やまぶたに生じるのが典型的。蕁麻疹とは異なり、掻痒はなく、出現すると3〜4日続くのが特徴。まれに、腸管にも浮腫を生じることがあり、その場合、消化器症状を伴う。
- 気道内にも浮腫を生じることがあり、この場合、呼吸困難を併発し、死ぬこともある。
原因
降圧剤のACE阻害薬が原因のことがある。ACE阻害薬によりブラジキニンの産生が生じ、それが血管透過性の亢進を招くのが原因である。また、近年、アンギオテンシンII受容体拮抗薬でも生じる例も多く、注目されている。その他、遺伝性もあり、HANE(遺伝性血管神経浮腫)と呼ばれる。補体第一成分阻害因子(C1-INH)の先天的欠損である。この場合は補体の過剰な活性化により血中補体価の低下がおこる。
治療
- 抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬を使用するのが一般的。
- ステロイド内服薬も使用することも多い。
- 外用剤は、ステロイド外用剤が使用される。
- 血管浮腫に対しては、キニンの産生を抑制するためトラキネサム酸を使用することがある。
- 呼吸困難を合併していれば、気管挿管などの気道確保が必要である。
特異的なアレルギーをする病態
この項目では、蕁麻疹を伴うアレルギー反応のうち、特異的な病態を示すものを羅列している。
- ラテックスアレルギー(Latex allergy)
- 食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA:food-dependent exercise-induced anaphylaxis)
- 口腔アレルギー症候群(OAS:oral allergy syndrome)
参考文献
関連項目
- 皮膚科学 - 代表的疾患・検査が列記されている。
- 炎症
- 皮膚炎(湿疹)
- アナフィラキシーショック
- アレルギー
- 食物アレルギー
- サバ
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 初回摂取時に症状が発現したローヤルゼリーアレルギーの2例
- 原田 晋,森山 達哉,田中 昭
- アレルギー 60(6), 708-713, 2011-06-30
- … 紅潮・気分不良・腹痛・下痢が出現.症例2,21歳女性.ローヤルゼリーグミを初めて食べた数時間後より鼻閉・両側眼周囲の腫脹が,さらに10日後に同じグミを摂取した4時間後より鼻閉・呼吸困難・全身の紅潮〜膨疹が出現.プリックテストで両者共にローヤルゼリー自体で陽性であったため,ローヤルゼリーアレルギーと診断した.初回摂取時に発症した理由としては,過去に知らず知らずの間にローヤルゼリーに対して既感 …
- NAID 110008673093
- アスピリン1.5gの組み合わせ負荷試験により診断し得た,イカによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例
- 中村 和子,猪又 直子,大川 智子,前田 修子,桐野 実緒,塩見 一雄,池澤 善郎
- アレルギー 59(12), 1634-1641, 2010-12-30
- … したことがあり,以降魚介類摂取時に蕁麻疹が出現することがあった.29歳時7月,腰痛に対してロキソプロフェンを内服後,夕食にバーベキューをしてイカを含む魚介類を摂取した.食後約1時間後の散歩中に全身に膨疹が出現し,口唇腫脹,腹痛,嘔吐,呼吸困難が認められ,他院へ救急搬送された.食物アレルギー精査目的で当科紹介受診となった.イカについての検査結果は,Immuno CAPは陰性,市販抗原液によるプリックテストは陰性, …
- NAID 110008440528
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★リンクテーブル★
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- 55歳の女性。背部の痛みを主訴に来院した。
- 現病歴:5日前から左の背部に痛みを自覚していた。痛みは、左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚表面がピリピリする感じであった。昨日鏡で患部を見たところ、皮膚病変が出現していたため受診した。
- 既往歴: 51歳時に胃癌で手術を受けた。サバを食べた後、全身に蕁麻疹を生じたことがある。
- 生活歴:夫と長女との3人暮らし。ネコを6匹飼っている。
- 家族歴:長女がアトピー性皮膚炎である。
- 現 症:身長152cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧120/72mmHg。呼吸数14/分。左の肩甲下角から側胸部にかけて皮膚病変を認める。背部の写真(別冊No. 5)を別に示す。
- この病変を特徴づける皮疹の種類はどれか。
[正答]
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- 11歳の男児。呼吸困難のため搬入された。学校給食で食パンとシチューを食べた後、昼休みに校庭でサッカーをしていたときに皮膚掻痒感と蕁麻疹とが出現した。養護教諭が保健室で休ませて様子をみていたところ、患児が呼吸困難と気分不快とを訴えたため、救急車を要請した。意識は清明。体温36.8℃。脈拍92/分、整。血圧86/48mmHg。呼吸数32/分。 SpO2 90%(room air)。ぐったりとしている。顔面と四肢とに膨疹が散在している。胸部で喘鳴を聴取する。 1か月前にも同様のエピソードがあったという。
- 病態として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D035]←[国試_106]→[106D037]
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- 42歳の男性。呼吸困難のため搬入された。庭で木の伐採をしていたところ、蜂に刺された。大丈夫と思い様子をみていたが、数分後に呼吸困難が出現し、救急車で搬送された。意識レベルは JCSI-2。脈拍 84/分、整。血圧 80/58 mmHg。呼吸数32/分。 SpO2 93% (リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。顔面は蒼白で口唇に浮腫を認める。頸静脈の怒張を認めない。心音に異常を認めない。吸気時に喘鳴を聴取する。胸腹部、背部および四肢の皮膚に膨疹が多発している。
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[正答]
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- 56歳の女性。 2年前から再生不良性貧血で治療中である。本日、赤血球輸血を行ったところ、輸血開始から約15分後に、全身の搔痒感と呼吸困難とを訴えた。これまでにも輸血を受けているが、同様の症状は経験していない。脈拍116/分、整。血圧72/50mmHg。呼吸数24/分。 SpO2 90%(room air)。全身の皮膚は発赤し、膨疹が広がっている。両側の胸部にwheezesを聴取する。直ちに輸血を中止した。
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[正答]
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- この病変を特徴づける皮疹の種類はどれか。
[正答]
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- 直ちに行う治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D017]←[国試_113]→[113D019]
[★]
- 24歳の男性。皮疹と口腔内の違和感とを主訴に来院した。2か日前からバナナやメロンを摂取後10分位で口腔内に違和感が生じ、時々息苦しくなっていた。昨日、バナナを摂取後、同様の症状に加えて体幹と四肢とに多数の膨疹が生じた。検査手技と関連した写真(別冊No.16①-⑤)を別に示す。
- 診断に有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D044]←[国試_104]→[104D046]
[★]
- 45歳の男性。2か月前から生じた右腋窩の皮疹を主訴に来院した。被覆皮膚と癒着し波動を触れる径20mmの皮疹が存在する。腋窩の写真(別冊No. 11A)と皮疹部の超音波像(別冊No. 11B)とを別に示す。
- この皮疹の種類はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111E051]←[国試_111]→[111E053]
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- 32歳の女性。痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。昨日夕食後に皮疹が背部に出現し、消退した後に下肢に同様の皮疹が出現した。下肢の写真(別冊No. 2)を別に示す。この皮疹の種類はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C024]←[国試_112]→[112C026]
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- 色素斑を擦過した際、擦過部に線状の膨疹を生じ周囲に発赤がみられた。このときの写真(別冊No.3)を別に示す。
- 陽性を示したのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105E025]←[国試_105]→[105E027]
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- (1) 強いかゆみを伴う。
- (2) 皮膚に膨疹を起こす。
- (3) 腹痛や下痢を起こす。
- (4) 喉頭浮腫を起こす。
- (5) フロセマイドが有効である。
[正答]
※国試ナビ4※ [096H061]←[国試_096]→[096H063]
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[正答]
※国試ナビ4※ [109H011]←[国試_109]→[109H013]
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[正答]
※国試ナビ4※ [105I027]←[国試_105]→[105I029]
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[正答]
※国試ナビ4※ [103B009]←[国試_103]→[103B011]
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※国試ナビ4※ [101C013]←[国試_101]→[101C015]
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[正答]
※国試ナビ4※ [099D075]←[国試_099]→[099D077]
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蕁麻疹
- 英
- urticaria, wheal
- 同
- 膨疹 hives,じんま疹、じん麻疹、蕁麻疹様
- 関
- アナフィラキシー
定義
- ガイドライン1
- 蕁麻疹は、紅斑を伴う一過性、限局性の皮膚の浮腫が病的に出没する疾患であり、多くは痒みを伴う。
- 皮膚ないし粘膜の深部に限局性存腫を生じる場合は特に血管性浮腫と呼ぶ。
- 通常、個々の皮疹は24時間以内に消退し、色素沈着、落屑などを伴わない。
皮膚所見
- →膨疹(蕁麻疹に特徴的な皮疹)
蕁麻疹の発症・増悪に関与する因子
- ガイドライン1
- 1 感染(細菌、ウイルス、寄生虫など)
- 2 疲労
- 3 時刻(日内変動:夕方から明け方にかけて増悪)
- 4 ストレス
- 5 IgEまたは高親和性IgE受容体に対する自己抗体(慢性蕁麻疹)
- 6 アトピー性皮膚炎(コリン性草麻疹に対して)
- 7 食物中の防腐剤、人工色素、サリチル酸(不耐症に対して)
- 8 食物中のヒスタミン(サバ、マグロなど)
- 9 仮性アレルゲンを含む食品(豚肉、タケノコ、もち、香辛料など)
- 10 薬剤性 NSAIDs、防腐剤、コハク酸エステルなど→不耐症
- 11 膠原病および類縁疾患(SLE、シェーグレン症候群など)
- 12 寒冷凝集素(寒冷蕁麻疹に対して)
- 13 蕁麻疹を伴う症候群
- 14 その他の内臓病変
病型
- 日常診療で見られるじんま疹のほとんどが特発性と刺激誘発型の蕁麻疹
- 医療機関を訪れる蕁麻疹患者の中では特発性の蕁麻疹が最も多く、I型アレルギーによるものは数%以下に留まる。
- → つまり次のI,IIを念頭に診察
- (3) アレルギー性の蕁麻疹
- (4) 食物依存性運動誘発アナフイラキシー
- (5) 非アレルギー性の蕁麻疹
- (6) アスピリン蕁麻疹
- (7) 物理性蕁麻疹(機械性蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、日光蕁麻疹、温熱蕁麻疹、遅延性圧蕁麻疹、水蕁麻疹、振動蕁麻疹(振動血管性浮腫))
- (8) コリン性蕁麻疹
- (9) 接触蕁麻疹
- (10) 特発性の血管性浮腫、(11) 外来物質起因性の血管性浮腫、
- (12) C1エステラーゼ阻害因子(C1-INH)の低下による血管性浮腫
- → 遺伝性血管性浮腫(HAE)、自己免疫性血管性浮腫 etc.
ガイドライン
- 1. 皮膚アレルギー(蕁麻疹):医療従事者の皆様へ:アレルギーガイドライン情報館:公益財団法人日本アレルギー協会 JAANet STATION
- http://www.jaanet.org/medical/guideline/skin
[★]
- 英
- primary eruption
- 関
- 発疹、続発疹
- 紅斑, 紫斑, 色素斑, 白斑, 丘疹, 結節, 腫瘤, 水疱, 膿疱, 嚢腫, 膨疹
[★]
- 英
- wheal and flare response
- 同
- ルイスの三重反応 triple response of Lewis
- 関
- 蕁麻疹、膨疹、紅斑
[★]
- 英
- wheal-and-flare
- 関
- 蕁麻疹 urticaria
[★]
- 英
- wheal-and-flare reaction