- 2か月の乳児。顔色不良を主訴に来院した。呼吸数36/分、脈拍132/分、整。血圧80/50mmHg。経皮的動脈血酸素飽和度<SpO2>85%。心雑音はないが、II音は単一である。胸部エックス線写真で心胸郭比0.5、肺血管陰影は減弱している。心電図と心エコー図とを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 在胎30週0日。帝王切開で出生の新生児。出生1分後の自発呼吸は不規則で、心拍数92/分、整。鼻腔内吸引で顔をしかめるが、咳、くしゃみなどは出現しない。四肢の動きは認められるが筋緊張は低い。全身にチアノーゼを認める。
- a. 0点
- b. 1点
- c. 2点
- d. 3点
- e. 4点
[正答]
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[★]
[正答]
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[★]
- 英
- tricuspid atresia TA
- 同
- 三尖弁閉鎖
- 関
- 先天性心疾患、三尖弁、単心室
まとめ
- 先天的に三尖弁が閉鎖している疾患であり、大血管転位の有無、肺動脈狭窄/閉塞などのバリエーションがあるが、共通して言えることは肺循環、体循環の血流が左心室のみから駆出されることにより、左室肥大、チアノーゼを呈する疾患ということである。治療は肺動脈血流量のコントロール(BAS/Blalock-Hanlon手術, PA banding)をした後に、根治的にFontan手術を行う。(YN.C-126 SSUR.372)
概念
- 心房心室中隔の整列異常により、三尖弁口が心室中隔により閉鎖されている先天性心疾患
病型
- a:VSD(-)、肺動脈閉鎖。RA→ASD→LA→LV→A.Aorta→arterial canal→PA。動静脈血混合。
- b:VSD(小)、肺動脈狭窄。RA→ASD→LA→LV→小さいVSD→狭窄したPA。動静脈血混合。肺動脈血流量が少ない。
- c:VSD(大)、肺動脈正常。
病態
- 肺血流減少群(肺動脈閉鎖あるいは狭窄合併例。Ia型、Ib型):生下時より高度チアノーゼ、体重増加不良、低酸素発作。
- 肺血流増加群(心室中隔欠損孔が大きく、肺動脈狭窄の合併はない。Ic型):軽度チアノーゼ。うっ血性心不全。
症状
検査
胸部単純X線写真
治療
- 心房間短絡狭小例:balloon atrio-septostomy(BAS)
予後
国試