- 65歳の女性。尿意切迫感、切迫性尿失禁および夜間頻尿を主訴に来院した。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈査に赤血球 0~2/1視野、白血球 1~3/1視野。尿量1,000~1,300ml/日、排尿量80~200ml、残尿量10~20ml。昼間排尿回数 8~10回、夜間排尿回数 2、3回。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I057]←[国試_103]→[103I059]
★リンクテーブル★
[★]
- 53歳の女性。のぼせ、著明な発汗および不眠を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。52歳で閉経して以来、のぼせと著明な発汗とが出現し、1か月前からこの症状に加えて、イライラ、不眠および全身倦怠感が強くなり、仕事をするのも嫌になっている。近医を受診し、漢方薬や向精神薬を処方されたが改善していない。
- ホルモン療法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I056]←[国試_103]→[103I058]
[★]
- 67歳の男性。1年前からの夜間頻尿と尿意切迫感とを主訴に来院した。直腸診で表面滑らかで腫大した前立腺を触知する。弾性硬で圧痛はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球2~4/1視野、白血球1/数視野。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I058]←[国試_103]→[103I060]
[★]
[★]
- 英
- overactive bladder, OAB
- 同
- 過活動膀胱
- 関
- 神経因性膀胱、尿失禁、蓄尿症状
概念
- 蓄尿障害の一種。蓄尿期における排尿筋の過活動により生じる諸症状を呈する病態を表現したもの。
- 症状としては尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁がある。
- 病因としては神経因性膀胱、非神経因性膀胱に大別される。
定義
- ただし、上記症状を示す明らかな疾患は除外する
- 下部尿路の炎症・感染(例えば、細菌性膀胱炎、間質性膀胱炎、尿道炎、前立腺炎)、下部尿路の新生物(例えば、膀胱癌、前立腺癌)、尿路結石(例えば、膀胱結石、尿道結石)、腹圧性尿失禁、多尿など
病因
- 参考1
- 過活動膀胱の病態は排尿筋の不随意な収縮、すなわち排尿筋過活動
- 神経因性過活動膀胱:下部尿路の支配神経の障害による
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害(脳血管障害、パーキンソン病など)
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害(脊髄損傷、多発性硬化症など)、
- 非神経因性過活動膀胱:臨床的に明らかな神経障害がないもの
- 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症)、加齢、骨盤底筋障害など。
- 大部分は病因が特定できない(特発性過活動膀胱)
治療
- SURO.168
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害:抗コリン薬
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害:抗コリン薬服用/カプサイシンの膀注+間欠導尿
- 前立腺肥大症:α1受容体遮断薬 ×抗コリン薬(尿閉)
- 混合性尿失禁を伴うOAB:抗コリン薬
- 特発性:抗コリン薬
ガイドライン?
- http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000005859
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