- 54歳の女性。右手指のしびれを主訴に来院した。5か月前から右母指、示指および中指にビリビリした感じがあり、特に朝、目を覚ました時に強かった。1年前から縫製の内職をしているが、3か月前から針を持つ時に指に力が入らない。みられるのはどれか。2つ選べ。
- a. 母指球筋の萎縮
- b. 示指伸展筋力の低下
- c. 母指背側の感覚障害
- d. 肘管部でのTinel徴候
- e. 手関節掌屈による感覚異常の増強
[正答]
※国試ナビ4※ [103I055]←[国試_103]→[103I057]
★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の男性。四肢の脱力のため搬入された。10日前から37℃台の発熱を3日間認めその後回復した。一昨日から下肢の動きが悪くなり、昨日朝にはトイレで立ち上がれなくなった。午後になると上肢も力が入らなくなり、本日朝には手足を動かすのが困難となった。意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.2℃。脈拍88/分、整。血圧 138/82mmHg。両側の末梢性顔面神経麻痺、四肢の筋力低下および腱反射消失を認めるが、感覚系の異常を認めない。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 血漿交換
- b. 抗菌薬投与
- c. 免疫抑制薬投与
- d. ビタミンB1投与
- e. 免疫グロブリン大量投与
[正答]
※国試ナビ4※ [103I054]←[国試_103]→[103I056]
[★]
- 53歳の女性。のぼせ、著明な発汗および不眠を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。52歳で閉経して以来、のぼせと著明な発汗とが出現し、1か月前からこの症状に加えて、イライラ、不眠および全身倦怠感が強くなり、仕事をするのも嫌になっている。近医を受診し、漢方薬や向精神薬を処方されたが改善していない。
- ホルモン療法として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I056]←[国試_103]→[103I058]
[★]
[★]
- 英
- carpal tunnel syndrome, CTS
- 関
- 正中神経麻痺、手根管
概念
病因
- REU.354
- 反復性外傷(仕事、手の過度使用)
- 手首骨折後
- 良性腫瘍
- 痛風
診断
- 橈側3本半(母指・示指・中指・環指橈側)の知覚障害、
- 母指球橈側の筋萎縮
- ティネル徴候:(手根管症候群を診る場合には)手関節屈側で正中神経をハンマーでたたくと指先に痛みが放散する(BET.406)
- ファレン徴候:手関節を強く屈曲位にして1-2分保つと、指のしびれが増強し、正常にすると戻る。
- 逆ファレン徴候
- 電気診断 ← 確定診断
治療
- 参考3
- 手関節の装具固定(wrist splinting):軽度の例であれば装具固定でよい。糖質コルチコイド注射と組み合わせると症状の出現期間を短縮できる。
- 糖質コルチコイド注射
- 経口コルチコイド
- ヨガ ← really???
- 手根骨の移動(carpal bone mobilization)
- 神経の移動(nerve gliding)
- 超音波療法
- NSAIDsやその他の経口薬物
- 電気、磁気、およびレーザー療法
- 保存的治療
- 手術:重症例では屈筋支帯を切除し手根管の開放を行う。
参考
- 1. [charged] 手根管症候群の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 手根管症候群の臨床症状および診断 - uptodate [2]
- 3. [charged] 手根管症候群の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 手根管症候群に対する外科手術 - uptodate [4]
国試