- 53歳の男性。建設作業に従事している。朝から意味不明なことを言い、暴れるようになったため搬入された。日本酒で晩酌を20年間。1年前から食事を十分にとらず、酒量も増えて1升(1.8l)/日になった。昨夜も飲酒していた。頭部MRIのFLAIR像を以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 44歳の女性。嘔吐、腹痛および下痢を主訴に来院した。町内会の春季ピクニック大会に出かけ、持参の弁当を食べた2時間後に突然悪心、嘔吐、腹痛および下痢が始まった。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧114/68mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認める。肝・脾を触知しない。神経学的所見に異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球450万、Hb 14.6 g/dl、白血球8,000、血小板31万。血清生化学所見:総蛋白6.8 g/dl、クレアチニン1.0 mg/dl、総ビリルビン0.8 mg/dl、AST 24 IU/l、ALT 22 IU/l、γ-GTP 30 IU/l (基準8~50)、Na 141 mEq/l、K 4.0 mEq/l、Cl 102mEq/l。CRP 0.2mg/dl。輸液を行い帰宅させた。2日後の再診で症状は軽快していた。
- 原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I050]←[国試_103]→[103I052]
[★]
- 26歳の女性。腰痛を主訴に来院した。1年前から介護老人保健施設で介護職として働いていた。3か月前から入所者の介護に際し、腰痛を自覚するようになった。体幹前屈時に腰痛が増強し、脊柱の可動域は制限されている。第3~5腰椎レベルの傍脊柱筋と梨状筋部とに圧痛を認める。Lasegue徴候陰性。深部腱反射と下肢筋力とは正常である。感覚障害を認めない。
- まず行うのはどれか。2つ選べ。
- a. 退職を勧める。
- b. 心理テストを行う。
- c. 作業内容を詳細に聴取する。
- d. 介護時の姿勢・動作を指導する。
- e. 腰痛消失まで安静臥床を指示する。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I052]←[国試_103]→[103I054]
[★]
[★]
- 英
- Wernicke's encephalopathy, Wernicke encephalopathy
- 同
- Wernicke脳症、急性出血性上部灰白脳炎 polio-encephalitis haemorrhagica superior acuta
- 関
- ウェルニッケ症候群、ウェルニッケ病
病因
病理
症状
- 眼球運動障害:両側外転神経麻痺、両側方注視麻痺、上方注視麻痺、両側内転障害。眼振。
- コルサコフ症候群:記銘障害、作話、空間と時間に対する失見当識
検査
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- 乳頭体、第三脳室、中脳水道、第四脳室周囲の灰白質に病変部位が認められる。
国試