- 68歳の女性。うつ気分と左半身の脱力感とを主訴に来院した。2年前から左手足の動かしにくさが出現した。次いで、うつ的となり意欲も低下してきた。近医を受診しうつ病と診断され治療を受けた。その後、左手足の脱力感が増強した。糖尿病および肺気腫の既往がある。意識は清明。体温36.0℃。脈拍80/分、整。血圧は仰臥位で150/86mmHg、起立位で112/60mmHg。表情と自発性に乏しい。見当識と認知機能とに異常を認めない。発語は小声で、左上下肢に固縮、両側上肢に軽度の企図振戦を認める。四肢の腱反射は低下しているが、左右差を認めない。歩行は失調性である。血液所見と尿所見とに異常を認めない。頭部単純MRIのFLAIR像を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I069]←[国試_103]→[103I071]
★リンクテーブル★
[★]
- 13歳の男子。右膝痛を主訴に来院した。2か月前に体育の授業中にジャンプした際、右膝に痛みを感じたが放置していた。1週後に受診した近医で成長痛と言われ様子をみていたが、歩行時の痛みが続くため精査目的で紹介された。既往歴・家族歴に特記すべきことはない。身長150 cm、体重 43 kg。右膝の近位に腫脹と圧痛とがあり、右膝関節可動域は10°~120°である。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球510万、Hb 15.5 g/dl、白血球 8,400、血小板 32万。血液生化学所見:尿素窒素 17 mg/dl、クレアチニン 1.1 mg/dl、尿酸 7.0 mg/dl、総ビリルビン 0.8 mg/dl、AST 30 IU/l、ALT 36 IU/l、LD <LDH> 344 IU/l(基準176~353)、ALP 1,824 IU/l(基準115~359)、Ca 9.2 mg/dl、P 3.0 mg/dl。CRP 1.1 mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。右膝のエックス線写真と骨生検のH-E染色標本とを以下に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I068]←[国試_103]→[103I070]
[★]
- 27歳の初妊婦。妊娠35週。妊婦健康診査時に異常を指摘され入院した。
- 双胎妊娠であったが、経過中の胎児発育は順調で両児間に体重差を認めず、子宮頸管長は35mm前後であった。母体血圧は120~130/68~84 mmHgで推移していた。入院当日の尿所見:尿蛋白1+。血液所見:赤血球340万、Hb 8.6 g/dl、Ht 28 %、白血球8,600、血小板8.2万。軽度の上腹部痛と10~15分間隔の不規則な子宮収縮とを認めた。入院後の血圧は148/92 mmHg。尿所見:尿蛋白1+、沈渣で赤血球多数。内診で子宮口は1cm開大で胎児先進部は児頭である。超音波検査で胎児推定体重は第1子2,360g、第2子2,300gでいずれも頭位である。
[正答]
※国試ナビ4※ [103I070]←[国試_103]→[103I072]
[★]
[★]
- 英
- striatonigral degeneration, SND
- 関
- 多系統萎縮症
概念
脊髄小脳変性症との関係
-
-
多系統萎縮症
症状
- 錐体外路症状、錐体路症状、小脳症状(企図振戦、小脳失調性歩行)、自律神経障害
検査
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治療
国試