- 3か月の男児。嘔吐を主訴に来院した。全身状態は良好だが、機嫌が悪く啼泣を続けている。上腹部に異常を認めない。腹部の写真を以下に示す。
- まず行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A039]←[国試_103]→[103A041]
★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の女性。物忘れを主訴に一人で来院した。半年前から大切なことを忘れそうで何かとメモを取るようになった。メモを取っても取り忘れたのではないかと落ち着かなくなる。だんだん記憶力が落ちてきたと思う。楽しみにしていた友人との旅行を、旅先で体調を崩すのが心配になって取りやめてしまった。救急車のサイレンを聞くと、孫が事故にあったのではないかと気もそぞろになる。動悸がしやすく、時々めまいもするが、家事全般はこなしている。身なりは整い、動作は機敏で、面接中はやや緊張しているが、受け答えは適切である。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A038]←[国試_103]→[103A040]
[★]
- 57歳の女性。嘔吐を主訴に来院した。2週前から食後の不快感が出現し、右上腹部から背部にかけて鈍痛を自覚するようになった。3日前から嘔吐し、摂食困難となった。右上腹部に径5 cmの腫瘤を触知する。血液所見:赤血球330万、Hb 9.7g/dl。血液生化学所見:総ビリルビン 1.0 mg/dl、AST 45 IU/l、ALT 58 IU/l、CEA 97 ng/ml(基準5以下)、CA19-9 396,300 U/ml(基準37以下)。水溶性造影剤による上部消化管造影写真と腹部造影CTとを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A040]←[国試_103]→[103A042]
[★]
[★]
- 英
- indirect inguinal hernia
- 同
- 外鼡径ヘルニア 外鼠径ヘルニア lateral inguinal hernia external inguinal hernia
- 関
- 鼡径ヘルニア、精索水腫、陰嚢水腫
- 直接鼡径ヘルニア、内鼡径ヘルニア
ヘルニア
- ヘルニア門:内鼡径輪
- ヘルニア嚢:腹膜鞘状突起
- ヘルニア内容:
-
疫学
- 鼡径ヘルニアの大部分を占める → 直接鼡径ヘルニアは老人に多いとはいえ、やはり間接鼡径ヘルニアが多い、らしい。
- 小児の鼡径ヘルニアの大部分を占める。
- 両側性の発生率は10-30%(QB.A-436)
- 右側発生が多い → 腹膜鞘状突起の閉鎖は左側から始まるため、閉鎖不全は右側で見られやすい。(SSUR.690)
病因
症状
治療
- 用手還納 ← 絞扼がある場合には禁忌で手術をする。腸閉塞、発症後24時間、局所所見で有痛性の発赤を帯びる腫瘤が認められる場合に絞扼の存在を考える。
- 手術療法が基本。手術ができないような全身状態の悪い高齢者では圧迫固定法。
- 小児では腹膜鞘状突起の遺残が原因であるため、鼡径管後壁の補強は省略する。(SSUR.482)
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