- 13歳の女子。咳嗽と嚥下困難とを主訴に来院した。1か月前に胸がつまった感じがして近医を受診したが異常は指摘されなかった。その後も続く湿性咳嗽に対して去痰薬とβ刺激薬とを処方されていた。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。意識は清明。身長158cm、体重63kg。体温 36.6℃。呼吸数 26/分。脈拍 80/分、整。血圧 122/72 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側の頸部と鼠径部とに母指頭大のリンパ節を触知する。血液所見:赤血球 450万、Hb 12.5 g/dl、白血球 4,200(桿状核好中球 1 %、分葉核好中球 60 %、単球 9 %、リンパ球 25%、異常細胞 5%)、血小板 13万。血液生化学所見:総蛋白 6.4 g/dl、尿素窒素 5.1 mg/dl、クレアチニン 0.6 mg/dl、尿酸8.1 mg/dl、総ビリルビン 0.9 mg/dl、AST 16 IU/l、ALT 8 IU/l、LD(LDH) 772 IU/l(基準176~353)、Na 141 Eq/l、K 4.1 mEq/l、Cl 109 mEq/l、Ca 9.1 mg/dl。CRP 0.1 mg/dl。胸部エックス線写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A024]←[国試_103]→[103A026]
★リンクテーブル★
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- 63歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。7月末から咳と呼吸困難とが出現するようになった。その後出張で約1か月自宅を離れた。その間症状は消失した。自宅に戻ったところ、咳と呼吸困難とが再度出現した。喫煙歴はない。意識は清明。身長163cm、体重60kg。体温37.8℃。脈拍84/分、整。血圧 132/78mmHg。心音に異常を認めない。呼吸音にfine cracklesを聴取する。腹部、四肢および神経系に異常を認めない。血液所見:赤血球439万、Hb 13.5g/dl、Ht 40%、白血球 9,000。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dl、アルブミン 3.9g/dl。動脈血ガス分析(room air): pH 7.43、PaO2 76Torr、PaCO2 37Torr HCO3- 25 mEq/l。胸部CTと経気管支肺生検組織のH-E染色標本とを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A023]←[国試_103]→[103A025]
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- 30歳の女性。不妊と月経異常とを主訴に来院した。初経は13歳で、月経周期は60~90日と不順であった。身長158cm、体重70kg。両下肢に多毛を認める。基礎体温は低温一相性。子宮卵管造影と夫の精液検査とに異常を認めない。左右卵巣の経腟超音波写真を以下に示す。
- a. 高FSH血症である。
- b. 男性化徴候を認める。
- c. クロミフェンは無効である。
- d. 卵巣楔状切除術が第一選択である。
- e. ゴナドトロピンで卵巣過剰刺激症候群を起こしやすい。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A025]←[国試_103]→[103A027]
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