- 1歳5か月の女児。保育所から心肺停止のため搬入された。3日前に感冒様症状で近医を受診し、
- 抗ヒスタミン薬と鎮咳去痰薬とを処方されていた。保育所では当日の午前中は元気であったが、
- 午後1時半に突然39℃台の発熱に気付き水分を摂取させ、父親が迎えに来るまで眠らせていた。
- 午後4時に父親が迎えに来て患児を見たところ顔面蒼白に気付き、救急車を要請した。
- 救急隊到着時には患児は心肺停止状態にあった。救急車内および病院とで蘇生を試みたが午後5時32分に死亡が確認された。
- 気管挿管時に気管内に吐物は認めなかった。病院到着後に実施したインフルエンザ迅速検査でA型インフルエンザ抗原陽性であった。
- 検視の結果、事件性はないと判断された。担当医が行うのはどれか。2つ選べ。
[正答]
CE
- インフルエンザが死因とは言い切れず、死因は不明なので異状死
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★リンクテーブル★
[★]
- 生後10日の新生児。在胎38週2日、出生体重2,530g。Apgar スコア 6点(1分)、8点(5分)。
- 体温37.3℃。呼吸数48/分。心拍数76/分、整。収縮期血圧52mmHg。
- 心音と呼吸音とに異常を認めない。
- 腹部は平坦で、右肋骨弓下に肝を1cm触知する。足底把握反射とBabinski反射とは陽性である。
- 異常な所見はどれか。
[正答]
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[★]
- 4か月の女児。健康診査のために来院した。在胎39週、3,400g、Apgarスコア8点(1分)で出生した。身長60cm、体重5.3kg、頭囲40cm。母乳栄養である。首はすわっており、あやすと笑う。寝返りとお座りとはしない。体重増加曲線を以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 英
- unnatural death
- 関
- 異状死体、死体検案。外因死、内因死
異状死の定義
- 標準救急医学 第4版 p.20
- 自然死もしくは病死以外はすべて異状死となる
- 1. すべての外因死とその後遺症による死亡(疑い例を含む)
- 2. 自殺、他殺
- 3. 死因不明(死因が不明である以上は外因死を完全に否定できない)
- 4. 病死が疑われるものの病名不詳、あるいは病死・自然死と外因死の区別がつかない(従って外因死を完全に否定できない)
ケース
- 094D001
異状死(外因死、または不明)
- 生後5ヶ月の乳児の保育所での突然死
- 高所から墜落した患者のショック死
- 救急来院時の病態不明の心肺停止死
- 交通事故による植物状態に起因する嚥下性肺炎による死亡 ← 交通事故なので来院時に警察に通報があるはずだが
病死(内因死)
国試
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- 関
- 解剖#解剖の種類、篤志解剖
国試