- 52歳の男性。易疲労感と食思不振とを主訴に来院した。自動車用バッテリーの解体・再生作業に従事している。身長163cm、体重51kg。血圧142/86mmHg。眼瞼結膜は蒼白。胸腹部に異常を認めない。便潜血(-)。血液所見:赤血球370万、Hb 9.8g/dl、Ht 29%、網赤血球0.7%、白血球7,500。上部消化管造影で異常を認めない。
- 診断に有用な測定項目はどれか。
- a. 毛髪中ヒ素
- b. 血液中鉛
- c. 血液中水銀
- d. 尿中マンガン
- e. 尿中カドミウム
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 6歳の男児。転倒しやすいことを主訴に来院した。独歩は1歳3か月。階段昇降と片足立ちとは可能だが、長距離は歩けない。両側下腿の肥大を認める。腱反射は軽度減弱。血液生化学所見: AST 182 IU/l、ALT 134 IU/l、LD <LDH> 1,033 IU/l(基準260~530)、CK 7,855 IU/l(基準 40~200)。
- 指導で適切なのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103E047]←[国試_103]→[103E049]
[★]
- 27歳の男性。言動の変化を心配した妻に伴われて来院した。半月前から「盗聴されている」と言って部屋にこもり、仕事に行かない。時折、興奮し、食事もあまりとらないことがある。精神保健指定医が診察し入院が必要であると診断したが、本人は入院を拒んでいる。妻は入院の必要性をよく理解している。
[正答]
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[★]
- 英
- lead poisoning
- 同
- 鉛化合物中毒
- 関
- 鉛、鉛中毒予防規則
- first aid step1 2006 p.103,206,298
- pyruvate dehydrogenase, α-ketoglutarate dehydrogenase
病態生理
-
症状
- 貧血、悪心・嘔吐、唾液分泌亢進、腹痛、下痢、知覚異常、疼痛、血圧低下、運動失調、血尿、腎障害、呼吸麻痺など
検査
治療
- CaNa2-EDTAの筋注、D-ペニシラミン経口投与 (SUB12.389)
- DMSA経口投与、CaNa2-EDTA経口投与。エビデンスが弱いがアスコルビン酸も血中の鉛濃度を下げるので、治療の選択肢となるかもしれない。 (参考1)
参考
- 1. [charged] Adult lead poisoning - uptodate [1]
国試
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- 関
- 鉛中毒
国試