- 45歳の男性。けいれん発作を主訴に来院した。昨夜、左下肢から全身に波及するけいれん発作が起こり数分でおさまった。神経学的には異常を認めない。頭部造影MRIのT1強調冠状断像と矢状断像とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D033]←[国試_103]→[103D035]
★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。18年前に慢性B型肝炎と診断されたが放置していた。意識は清明。身長170 cm、体重64 kg。脈拍72/分、整。血圧 128/66mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 426万、白血球 3,600、血小板 9.1万。血液生化学所見:アルブミン 3.6 g/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、総ビリルビン 1.1 mg/dl、直接ビリルビン 0.7 mg/dl、AST 32 IU/l、ALT 20 IU/l、ALP 230 IU/l(基準115~359)。HBs抗原陽性。腹部超音波写真を以下に示す。肝内に占拠性病変は認めない。
- 血液検査所見として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D034]←[国試_103]→[103D036]
[★]
- 61歳の男性。血便を主訴に来院した。3日前、排便時に少量の血液が混じることに気付いた。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦、軟で、左下腹部に圧痛を認める。血液所見:赤血球345万、Hb 10.2g/dl。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総コレステロール 216mg/dl、総ビリルビン 1.0mg/dl、AST 22IU/l、ALT 28IU/l。免疫学所見:CRP 0.6mg/dl、CEA 1.1ng/ml(基準5以下)。腹部CTではS状結腸に限局的な壁の肥厚のみを認めた。下部消化管内視鏡写真を以下に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D032]←[国試_103]→[103D034]
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[★]
- 英
- meningioma
- 同
- メニンジオーマ
- 関
- 脳腫瘍
概念
疫学
分類
部位
悪性度
病理
- 腫瘍細胞のシート状、渦巻き状に配列。壊死巣や核分裂像はほとんど見られない。(SCN.230)
- 22番染色体長腕の腫瘍抑制遺伝子の欠損・変異によって生じる。
- 血管に富んでおり、造影CT,MRIで均一、強く造影される。
検査
- 頭部単純X線写真:頭蓋骨内板の骨肥厚・骨破壊、頭蓋骨の硬膜血管溝拡大、腫瘍の一部石灰化が少なからず見られる(SCN.179)
- CT:境界明瞭な高度吸収域。(造影CT)均一かつ著明に増強
- MRI:(T1)やや低信号、(T2)高信号、(造影)均一にに増強。腫瘍付着部硬膜に線状の増強効果(dural tail sign)。
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治療
- 外科手術:腫瘍は骨・硬膜に浸潤していることが多いが全摘を目指すが、重要な組織に付着した腫瘍は残す。
- 術中の出血量を減らすために外頚動脈系の栄養動脈 feeding arteryを塞栓することがある。
- 放射線・ガンマナイフ:残存例、悪性度の高い髄膜腫
- × 化学療法、放射線療法は感受性が低くほぼ無効。
参考
- http://www.ebm.jp/disease/brain/07noshuyo2/guide.html
- http://www.gsic.jp/cancer/cc_19/hc/cc_19_021.html
国試