- 67歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から乾性咳嗽が続くため自宅近くの診療所を受診したところ、胸部異常陰影を指摘され受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は30本/日を45年間。意識は清明。身長165cm、体重70kg。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 138/82mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 456万、Hb14.3g/dL、Ht 43%、白血球 7,300、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 3.6g/dL、総ビリルビン 0.3mg/dL、AST 12IU/L、ALT 15IU/L、LD 245IU/L(基準 176~353)、クレアチニン 0.5mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 105mEq/L。SCC 6.3ng/mL(基準 1.5以下)。CRP 0.2mg/dL。呼吸機能検査:FVC 4.20L、%VC 101%、FEV1 3.66L、FEV1% 83%。心電図に異常を認めない。胸部CT(別冊No. 6A、B、C)を別に示す。気管支内視鏡下に肺の原発巣および縦隔リンパ節の生検を行い、扁平上皮癌の診断を得た。全身検索では肺門と縦隔のリンパ節とに転移を認めるが、それ以外にリンパ節転移および遠隔転移を認めなかった。
- 最も適切な治療法はどれか。
- a 放射線治療と抗癌化学療法の併用
- b 腫瘍部分切除
- c 抗癌化学療法
- d 右上葉切除
- e 右肺全摘
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 63歳の男性。安静時の左前胸部の絞扼感を主訴に来院した。3週前から階段を上るときに左前胸部の絞扼感が出現するようになった。症状は左前胸部の広い範囲で咽頭部や左肩にも放散する。背部痛は伴わず食事との関係もない。これまでは、3分程度の安静で改善するので様子をみていたが、昨日からは歩行時や安静時にも生じるようになった。本日も午前9時にテレビを見ていたときに20分程度の同様な発作が生じたため心配した家族とともに午前11時に受診した。来院時に症状はない。家族歴と既往歴とに特記すべきことはない。喫煙は40本/日を41年間。意識は清明。身長 170cm、体重 83kg。脈拍 72/分、整。血圧 168/90mmHg。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部に圧痛を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。便所見:潜血(-)。血液所見:赤血球 480万、Hb 14.2g/dL、Ht 48%、白血球 8,800、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 6.2g/dL、AST 38IU/L、ALT 37IU/L、LD 205IU/L(基準 176~353)、CK 110IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 25mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、トリグリセリド 190mg/dL、HDLコレステロール 27mg/dL、LDLコレステロール 148mg/dL、Na 136mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 100mEq/L。トロポニンT陰性。受診時の心電図は、心拍数 72/分、洞調律で胸部誘導V1からV4で陰性T波を認めるが有意なST上昇や低下を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。心エコーでは前壁から心尖部にかけて壁運動の軽度低下を認めた。
- この患者への対応として適切でないのはどれか。
[正答]
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[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠28週。前期破水のため入院中である。妊娠24週に水様帯下を自覚して受診し、前期破水の診断で入院となった。入院後安静を続けて経過観察したが、水様帯下は持続している。本日の血液検査の結果は白血球 8,900、CRP 0.1mg/dLであった。入院後週1回実施している腹部超音波検査での胎児推定体重は、正常範囲内で増加している。羊水指数(AFI)は 1.0~3.0cm(基準5~25)の間で推移している。
- 胎児の臓器で発育に注意すべきなのはどれか。
[正答]
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[★]