- 救急隊から患者受入要請があった。傷病者は30歳の男性。マンホールに入って作業を開始し、数分してから意識を失って倒れた。同僚が命綱を引っ張って救助したが意識はない。救急隊の接触時、意識レベルはJCSⅢ-300。体温36.0 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/80mmHg。呼吸数8/分。SpO2 100%(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下)。けいれんや不随意運動はないという。作業現場は乾燥しており着衣に液体や固体による汚染はない。倒れた原因を現場で調査中である。
- 患者の病院到着時にまず行うべきなのはどれか。
- a 原因が判明するまで患者を救急車内で待機させる。
- b シャワーで全身を洗って除染する。
- c 酸素を止め動脈血ガス分析を行う。
- d 頭部CTを行う。
- e 気道確保を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D032]←[国試_110]→[110D034]
★リンクテーブル★
[★]
- 35歳の男性。1か月前の職場の健康診断で血液検査の異常を指摘されて来院した。自覚症状はないが、最近は仕事が忙しく睡眠不足気味であった。既往歴に特記すべきことはない。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 478万、Hb 14.7g/dL、Ht 45%、白血球 7,300、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 7.5g/dL、アルブミン 4.2g/dL、ハプトグロビン 45mg/dL(基準 19~170)、総ビリルビン 2.9mg/dL、直接ビリルビン 0.5mg/dL、AST 21IU/L、ALT 16IU/L、LD 290IU/L(基準 176~353)、ALP 238IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 22IU/L(基準 8~50)、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 5.9mg/dL、血糖 98mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。腹部超音波検査で異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D033]←[国試_110]→[110D035]
[★]
- 26歳の女性。2週前から動悸が続くことを主訴に来院した。階段昇降時に息切れが出現する。喘息の既往はない。体温37.3 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 158/60mmHg。頸部に弾性硬のびまん性の甲状腺腫を認める。甲状腺に圧痛はない。心音に異常を認めない。赤沈 15mm/1時間。血液所見:赤血球 420万、Hb 13.0g/dL、Ht 42%、白血球 6,000。血液生化学所見:TSH 0.1μU/mL(基準 0.2~4.0)、FT4 4.6ng/dL(基準 0.8~2.2)、TRAb 1.0IU/L(基準 1.0以下)。CRP 0.2mg/dL。心電図は洞頻脈。胸部エックス線写真で心胸郭比は42%、肺野に異常を認めない。99mTcO4-甲状腺シンチグラム(別冊No. 10)を別に示す。
- 治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D031]←[国試_110]→[110D033]
[★]