- 指導医、研修医および看護師の3人が救急外来で夜間当直中に、胸痛と呼吸困難とを訴える50歳の男性が搬入されてきた。研修医が心電図モニターの装着、静脈路確保などの処置を行っていたところ、患者が心肺停止状態となり、指導医が胸骨圧迫を開始した。心電図モニター上、心室細動を認めた。一時的な胸骨圧迫の中断のもと、研修医が150Jで電気的除細動を行った直後、患者の傍らにいた看護師が突然、意識を消失して倒れた。研修医が確認したところ看護師の呼吸は停止し、脈を触知しなかった。
- この看護師の病態として、まず想起すべきなのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 45歳の女性。腹部膨満感と胆汁様消化液の嘔吐とを主訴に来院した。2か月前に胃癌による癌性腹膜炎と診断され、本人と家族とに数か月の予後と告知されていた。2週前から腹痛に対しオピオイドが投与されており、1週前から排便や排ガスがなくなり、時々、胆汁様消化液の嘔吐がある。るいそうが目立ち、腹部は膨満し、腸雑音が減弱している。腹部エックス線写真で小腸ガスを伴う腸管拡張像が観察され、大腸のガス像を認めない。治療方針について、緩和ケアチームの中で消化器疾患の担当医と緩和ケアの担当医の意見が一致しない。
- 対応として適切なのはどれか。
- a 他院のセカンドオピニオンを求める。
- b 緩和ケアの担当医の意見を優先させる。
- c 消化器疾患の担当医の意見を優先させる。
- d 患者、家族および緩和ケアチームで話し合う。
- e 在宅ケア担当のかかりつけ医が単独で方針決定する。
[正答]
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- 32歳の女性。咳嗽と夜間の呼吸困難とを主訴に来院した。3か月前から夜間主体の咳嗽が出現し、夜間の呼吸困難も伴うようになったため、昼間に来院した。冷気の吸入や線香の煙によっても咳が誘発される。喫煙歴はない。意識は清明。体温36.5℃。脈拍 76/分、整。血圧 116/68mmHg。呼吸 数14/分。SpO2 97%(room air)。心音に異常を認めない。呼吸音は呼気終末にwheezesを聴取する。血液所見:赤血球 395万、Hb 13.6g/dL、Ht 42%、白血球 4,800(好中球 63%、好酸球 15%、単球 5%、リンパ球 16%)、血小板 18万。IgE 280IU/mL(基準 250未満)。CRP 0.1mg/dL。胸部エックス線写真で異常を認めない。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
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