- 32歳の初妊婦。甲状腺機能の検査を希望して来院した。妊娠10週ころから動悸を感じ、妊娠12週で甲状腺機能異常を認めたため紹介されて受診した。甲状腺はびまん性に軽度腫大し、TSH 0.02μU/mL(基準 0.2~4.0)、FT4 3.2ng/dL(基準0.8~2.2)であった。またヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は 200,000mIU/mL(基準 16,000~160,000)であった。
- 次に測定すべき検査項目はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A043]←[国試_110]→[110A045]
★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の女性。半年前から続く左難聴と左耳閉感とを主訴に来院した。発症初期に38 ℃前後の発熱が続き3kgの体重減少があった。1か月前に自宅近くの診療所で抗菌薬投与と左鼓膜穿刺とを施行されるも症状は変わらなかった。拍動性の耳鳴はない。血液所見:赤血球 410万、Hb 11.8g/dL、Ht 35%、白血球 10,800(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 70%、好酸球 3%、好塩基球 1%、単球 4%、リンパ球 20%)、血小板 27万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 106mEq/L。免疫血清学所見:CRP 4.5mg/dL、MPO-ANCA 陰性、PR3-ANCA 陽性であった。胸部エックス線写真で異常を認めない。左鼓膜写真(別冊No. 15A)と左側頭骨CTの水平断像(別冊No. 15B)とを別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A044]←[国試_110]→[110A046]
[★]
- 45歳の女性。急激な体重増加を主訴に来院した。生来健康で、健康維持のために週2回スポーツジムに通っている。1か月前から突然、顔面と下腿とに浮腫が出現し、現在までに12kgの急激な体重増加を認め受診した。身長 162cm、体重 66kg。脈拍 72/分、整。血圧 100/78mmHg。顔面と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白 4+、糖(-)、潜血(-)、沈渣に卵円形脂肪体 1~4/1視野、尿蛋白 9.8g/日。血液生化学所見:総蛋白 4.6g/dL、アルブミン 1.0g/dL、CK 148IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 38mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、尿酸 7.3mg/dL、総コレステロール 334mg/dL。CRP 0.1mg/dL。超音波検査で腎の萎縮と水腎症とを認めない。
- この患者の血清クレアチニン高値の原因として最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A042]←[国試_110]→[110A044]
[★]