- 38歳の男性。全身の筋肉痛と倦怠感とを主訴に来院した。生来健康だったが、半年ほど前に脂質異常症であることが判明し、自宅近くの診療所で内服治療を行っていた。3か月前から治験に参加し、治験担当医でもあるかかりつけ医から治験薬を投与されていた。3日前から全身に軽度の筋肉痛があり倦怠感が出てきたため、夕食後に総合病院の救急外来を受診した。血液生化学所見:CK 400IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。治験担当医に連絡をしようとしているときに、患者から「今日の夕食後の治験薬をまだ飲んでいないがどうすれば良いか」と質問された。
- 救急外来の医師の対応として適切なのはどれか。
- a 「内服を寝る前に変更してください」
- b 「いつもの時間で内服してください」
- c 「鎮痛薬と一緒に内服してください」
- d 「明日の朝食後から内服してください」
- e 「担当医と連絡がとれるまで内服しないでください」
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 92歳の男性。要介護5。腰椎圧迫骨折で3年前からベッド上での生活が主となり家族の要請で訪問診療を開始した。過去1年間に誤嚥性肺炎で2度入院した。最近3か月は食事の摂取が困難で著しい衰弱状態となっていた。さらに唾液の誤嚥による発熱を繰り返すため、注射での抗菌薬投与が在宅で随時実施されていた。訪問診療の担当医から家族に対しては、「衰弱が著しく脱水症もしくは肺炎などで突然命を落とす可能性が高い」と伝えられていた。担当医の最後の診察は昨日であった。本日午前6時に家族が患者を起こそうとして、患者の呼吸が止まっていることに気付き、すぐに担当医に連絡した。30分後に担当医が到着し診察した時点では、異状死体の所見を認めず、死後数時間が経過していると考えられた。
- 必要な対応はどれか。
- a 担当医が死体検案書を作成する。
- b 担当医が死亡診断書を作成する。
- c 警察医が検視後に死体検案書を作成する。
- d 警察医が司法解剖後に死体検案書を作成する。
- e 病院での死後画像診断に基づき死亡診断書を作成する。
[正答]
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- 76歳の男性。背部痛と右上下肢の脱力とを主訴に来院した。今朝、午前7時ころ突然の背部から左頸部へ移動する痛みを自覚した。その後、徐々に疹痛が緩和してきたため、消炎鎮痛薬の貼付剤で様子をみていた。10分程して右上肢の脱力も出現した。ソファで休もうとしたところ、右下肢にも脱力があることに気付いた。横になって約30分でいずれの症状も改善したが、心配した家族とともに午前10時に受診した。高血圧症と糖尿病で内服治療中である。意識は清明。身長 172cm、体重 68kg。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。右上肢血圧 136/70mmHg、左上肢血圧 110/62mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 98%(room air)。神経学的所見に異常を認めない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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