- 6か月の乳児。嘔吐と下痢とを主訴に母親に連れられて来院した。昨日の昼から頻回の嘔吐があり、本日の昼に水様下痢も出現したため受診した。母乳はほとんど飲まず、わずかに飲んでも嘔吐してしまう。患児はぐったりしており、目は落ちくぼんでいる。昨日の夕方から排尿を認めない。1週前に乳児健康診査で測定した体重は 7.7kgであったが、本日は 7.0kgであった。
- この児に適した初期輸液の組成はどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 2歳の女児。発熱を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から発熱があり、食欲が低下してきたため受診した。体温 38.8℃。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤を認める。両側の頸部に径 1.5cmのリンパ節を数個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝を右季肋下に2cm、脾を左季肋下に4cm触知する。血液所見:赤血球 425万、Hb 11.3g/dL、Ht 33%、白血球 21,800(好中球 20%、好酸球1%、好塩基球o%、単球5%、リンパ球 74%)、血小板 19万。血液生化学所見:AST 78IU/L、ALT 66IU/L、LD 477IU/L(基準 176~353)、尿酸 4.7mg/dL。CRP 1.0mg/dL。胸部エックス線写真で心胸郭比 50%。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 21)を別に示す。
- 考えられる原因はどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 21歳の男性。海外渡航前の健康相談を目的として来院した。大学のサークル活動で学校建設を支援するため、1か月後から2週間アフリカ東部に滞在する予定という。生来健康であるが予防接種歴や感染症の既往歴については良く覚えていない。
- 医師のアドバイスとして適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 「母子健康手帳で予防接種歴を確認しましょう」
- b 「下痢をしたら十分な水分補給を心がけて下さい」
- c 「動物に咬まれても犬以外なら狂犬病は発病しません」
- d 「蚊で媒介される感染症はワクチンを使っても予防できません」
- e 「渡航先で罹った感染症なら帰国後1週間以内に発症するはずです」
[正答]
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