- 77歳の男性。易転倒性と認知症とを主訴に来院した。1年前から歩行速度が遅くなっていた。1か月前から転倒や物忘れも出てきたため、心配した家族に連れられて受診した。意識は清明。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 148/82mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。Mini-Mental State Examination(MMSE)は22点(30点満点)。上下肢の筋力と腱反射とに異常を認めない。病的反射と感覚障害とを認めない。歩行はすり足、小刻みで、歩隔は広い。頭部MRIのT1強調冠状断像(別冊No. 18)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の男性。傾眠状態と見当識障害のために、かかりつけの診療所から紹介されて来院した。4か月前から食道癌に対して抗癌化学療法を行っており、1か月前からはバソプレシン拮抗薬も併用していた。この数日は全身倦怠感と食欲不振があるため、かかりつけの診療所で点滴を受けていたが、傾眠状態と見当識障害が出てきたため紹介されて受診した。問いかけに応答はできるが反応は遅く内容は必ずしも適切でない。身体所見に異常を認めない。尿所見:比重 1.012、蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:アルブミン 3.9g/dL、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、尿酸 1.3mg/dL、血糖 90mg/dL、Na 119mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 87mEq/L、Ca 9.6mg/dL。
- この患者にまず行うべき対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D044]←[国試_110]→[110D046]
[★]
- 55歳の女性。数日前から右耳痛があり、今朝から右顔面神経麻痺とめまいが出現したため来院した。身長 160cm、体重 52kg。体温 36.8℃。両側の鼓膜に異常を認めない。血液所見:赤血球 420万、白血球 6,000。CRP 0.3mg/dL。オージオグラムでは右耳に中等度の感音難聴を認める。初診時の右耳介の写真(別冊No. 19)を別に示す。その他に神経症状を認めない。
- 患者への説明として正しいのはどれか。
- a 「細菌が入りました」
- b 「中耳炎が原因です」
- c 「ウイルスが原因です」]
- d 「脳の血管が閉塞しています」
- e 「悪性腫瘍の可能性があります」
[正答]
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