- 39歳の男性。右眼の視力低下を主訴に来院した。3か月前から右眼の見にくさを自覚していた。2週前、更に視力低下をきたしたため心配になって受診した。28歳のとき、高血糖を指摘されたが、現在まで医療機関を受診していなかった。視力は右0.1(0.3×-3D)、左0.2(1.2×-2D)。血圧 130/90mmHg。血液所見:赤血球 460万、Hb 12.9g/dL、Ht 42%、白血球 7,300、血小板 21万。HbA1c 8.5%(基準 4.6~6.2)。眼底検査で両眼の網膜出血と白斑とを認めたため行った検査の様子(別冊No. 9)を別に示す。
- 認められる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G051]←[国試_110]→[110G053]
★リンクテーブル★
[★]
- 55歳の男性。脱力発作を主訴に来院した。半年前から右手に持っている箸を落としたり、数分間ろれつが回りにくくなるなどの症状に気付いていた。前日に同じ症状が生じ5分で消失したが、繰り返すことが心配になり受診した。糖尿病、高血圧症および脂質異常症に対して内服治療中である。意識は清明。身長 172cm、体重 76kg。体温 36.6℃。脈拍 76/分、整。血圧 146/86mmHg。呼吸数 16/分。左頸部に血管雑音を聴取する。神経学的所見に異常を認めない。血液所見:赤血球 524万、Hb 15.8g/dL、Ht 45%、白血球 8,700、血小板 26万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.7mg/dL、AST 37IU/L、ALT 45IU/L、尿素窒素 16mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、空腹時血糖 120mg/dL、総コレステロール 210mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 104mEq/L。CRP 0.2mg/dL。胸部エックス線写真で異常を認めない。頭部単純CTと頭部MRIとで異常を認めない。入院の上、治療を行った。治療前後の左総頸動脈造影像(別冊No. 8A、B)を別に示す。
- 施行したのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G050]←[国試_110]→[110G052]
[★]
- 生後3週の新生児。吐乳を主訴に母親に連れられて来院した。在胎39週、2,860gで出生した。5日前から嘔吐がみられ、次第に哺乳の度に嘔吐がみられるようになったため受診した。今朝からまだ排尿がない。現在の体重は 2,920g。体温 36.6℃。脈拍 120/分、整。血圧 90/62mmHg。皮膚のツルゴールは著明に低下しており、上腹部は軽度膨満している。血液所見:赤血球 420万、白血球 9,600、血小板 24万。血液生化学所見:Na 131mEq/L、K 3.4mEq/L、Cl 86mEq/L。動脈血ガス分析(room air):pH 7.51、PaCO2 43Torr、PaO2 97Torr、HCO3- 33mEq/L、BE(base excess) +7.6mEq/L。上腹部の超音波像(別冊No. 10)を別に示す。
- この患児に最も適切な初期輸液の組成はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G052]←[国試_110]→[110G054]
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