- 7歳の男児。腹痛、頻回の嘔吐および全身倦怠感を主訴に母親に連れられて来院した。この数日間、運動会の練習があり易疲労感を訴えていた。昨夜はほとんど食事をとらずに就寝した。今朝から腹痛と頻回の嘔吐とが出現し、徐々に元気がなくなり、表情に乏しく歩行もできなくなったため受診した。5歳ころから今回と同様の経過を数回繰り返している。身長 122cm、体重 18kg。体温 36.4℃。脈拍 92/分、整。顔面は蒼白。咽頭に発赤を認めない。呼気に酸臭を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。皮膚のツルゴールは低下している。
- 検査で高値を示すのはどれか。
- a 血糖
- b 血清Na
- c 血清Ca
- d 尿ケトン体
- e 血清総ビリルビン
[正答]
※国試ナビ4※ [110I055]←[国試_110]→[110I057]
★リンクテーブル★
[★]
- 78歳の男性。腎細胞癌術後の経過観察のため来院した。3年前に別の医療機関で左腎細胞癌に対して根治的左腎摘除術を受けている。以後、6か月ごとに胸腹部のCT検査を受けていた。6か月前の胸部CTで右肺に直径9mmの単発性の腫瘤を指摘されたが担当医との相談で3か月ごとの経過観察となった。3か月前の胸部CTでは変化を認めない。1か月前に転居し、今回定期検査のために紹介されて受診した。自覚症状を認めない。体温 35.9℃。血圧 128/84mmHg。尿検査に異常を認めない。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。CRP 0.1mg/dL。診療情報提供書に添付された3か月前の胸部CT(別冊No. 18A)と今回の胸部CT(別冊No. 18B)とを別に示す。胸部以外に新たな病変の出現を認めない。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I054]←[国試_110]→[110I056]
[★]
- 50歳の女性。前頸部痛を主訴に来院した。30分前に映画館で座っていたところ、後ろの座席にいた客が転倒した際に突然後頭部を強く押され、前の座席の背もたれの角に前頸部を強打した。痛みがとれないため、独歩で受診した。意識は清明。体温 36.5℃。脈拍 96/分、整。血圧 140/80mmHg。呼吸数 20/分。強打した部位の疼痛、皮下の血腫および腫脹を認める。診察中に唾液が口から漏れ、発声音域が次第に低下している。
- まず行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I056]←[国試_110]→[110I058]
[★]