- 17歳の女子。排便時の肛門部痛と出血とを主訴に来院した。中学生の頃から便秘がちであり、日頃から硬便であった。今朝3日ぶりの排便時に肛門部に強い疼痛を自覚し、排便後肛門を拭いた紙に鮮血が付着した。身長 157cm、体重 54kg。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/68mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦、軟 で、圧痛を認めない。肛門周囲に異常を認めない。直腸指診で痛みを訴えるが腫瘤は触知しない。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 38 歳の女性。頭痛、微熱、吐き気および羞明を主訴に来院した。3日前から頭痛と微熱があり、今朝から吐き気も出現して食事がとれなくなったため受診した。来院時、羞明を訴える。意識は清明。体温 38.4℃。脈拍 92/分、整。血圧 142/82mmHg。脳神経と運動系とに異常を認めない。腱反射は正常でBabinski徴候は認めない。Kernig徴候を認める。血液所見:赤血球410万、Hb 13.0g/dL、Ht 39%、白血球 8,600、血小板 21万。血液生化学所見に異常を認めない。脳脊髄液所見:初圧 180mmH2O(基準 70~170)、水様透明、細胞数 230/mm3(基準0~2)(単核球 55%、多形核球 45%)、蛋白 82mg/dL(基準 15~45)、糖 68 mg/dL(同時血糖 86mg/dL)、トリプトファン反応陰性、Gram染色で細菌を認めない。頭部MRIで異常を認めない。直ちに、照明を落とした個室への入院となった。
- 入院後の対応として適切なのはどれか。
[正答]
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[★]
- 75歳の男性。食欲不振と腹部膨満感とを主訴に来院した。1年前に進行胃癌で胃全摘術を受けている。術後に抗癌化学療法が行われたが、その後は通院していなかった。3週前から少しずつ食欲不振と腹部膨満感とを認め、2日前から急激に増悪した。食事摂取量は低下していたが、排便と排ガスは認めていた。身長 167cm、体重 45kg。体温 36.6℃。脈拍 84/分、整。血圧 136/80mmHg。眼球結膜は軽度貧血様である。手掌紅斑やくも状血管腫は認めない。腹部は全体に膨隆、緊満し、臍窩の平坦化、波動を認める。肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認める。腹部単純CT(別冊No. 6)を別に示す。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a PET/CT
- b 腹水細胞診
- c 腹部単純MRI
- d 上部消化管内視鏡検査
- e 下部消化管内視鏡検査
[正答]
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