- 31歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。3か月前から全身倦怠感があったが、最近1か月で症状が増悪し、昨日から呼吸困難が出現するようになったため受診した。意識は清明。身長 175cm、体重 62kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 124/74mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。胸部の聴診でⅢ音とⅣ音とを聴取する。両側の胸部でwheezesを聴取する。両側の脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。心電図は心拍数 82/分の洞調律で、その他に異常所見を認めない。胸部エックス線写真では心胸郭比 60%で肺うっ血を認める。心エコー図(別冊No. 14A、B)を別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I049]←[国試_110]→[110I051]
★リンクテーブル★
[★]
- 19歳の男性。交通外傷のため救急車で搬入された。オートバイを運転中に転倒し、右側腹部をアスファルト路面に強打した。搬送中は意識清明で脈拍 100/分、整。血圧 120/80mmHg。事故発生から病院への搬送は約45分。搬入後、呼びかけには反応するが時々意識が途切れる。脈拍 112/分、整。血圧90/60mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右腹部は膨隆し圧痛がある。血液所見:赤血球 330万、Hb 11.4g/dL、Ht 33%、白血球 12,800(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 78%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 3%、リンパ球 14%)、血小板 17万。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.9g/dL、AST 40IU/L、ALT 42IU/L、LD 189IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 23mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、Na 141mEq/L、K 3.7mEq/L、Cl 107mEq/L。CRP 0.4mg/dL。直ちに乳酸リンゲル液の投与を開始した。尿道カテーテルを留置すると血尿を認める。腹部造影CTの冠状断像(別冊No. 15)を別に示す。輸血を行いながら選択的右腎動脈塞栓術を施行したが血圧は 84/52mmHgと上昇しなかった。
- 次に行うべき治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I050]←[国試_110]→[110I052]
[★]
- 41歳の男性。職場の定期健康診断で白血球増多を指摘されたため来院した。1年前の健診でも軽度の白血球増多を指摘されていた。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節と鎖骨上リンパ節とに腫大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で脾を左季肋下に10cm触知する。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 466万、Hb 14.7g/dL、Ht 44%、網赤血球 1.4%、白血球 51,600(骨髄芽球 1.5%、骨髄球 6%、後骨髄球 9.5%、桿状核好中球 19.5%、分葉核好中球 45.5%、好酸球 3%、好塩基球 7.5%、単球 2%、リンパ球 6%)、血小板 37万。血液生化学所見:総蛋白 6.7g/dL、AST 18IU/L、ALT 15IU/L、LD 601IU/L(基準 176~353)。CRP 0.2mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 13A)と骨髄血染色体分析(別冊No. 13B)とを別に示す。
- この患者で考えられる所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I048]←[国試_110]→[110I050]
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