- 65歳の男性。血尿を主訴に来院した。3か月前から時々血尿を自覚していたが、自然に消失していたため医療機関を受診していなかった。2日前から血尿が持続するため受診した。喫煙は20本/日を45年間。飲酒はビール350mL/日を20年間。身長 165cm、体重 90kg。血圧 160/100mmHg。尿沈渣に赤血球多数/1視野、白血球5~10/1視野。尿細胞診はクラスⅤ。膀胱内視鏡像(別冊No. 9)を別に示す。脊髄くも膜下麻酔下で経尿道的膀胱腫瘍切除を行った。病理所見では尿路上皮癌pTaと上皮内癌とを認める。術後1か月目に施行した尿細胞診でもクラスⅤであった。
- この患者の治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A034]←[国試_110]→[110A036]
★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。意識障害を主訴に来院した。1か月前から咳嗽が出現し、血痰を認めたため5日前に受診した。喫煙は 40本/日を42年間。心臓ペースメーカ植込み術を受けている。初診時の血液所見:赤血球 374万、Hb 11.1g/dL、Ht 34%、白血球 5,600、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 2.5g/dL、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 35IU/L、ALT 38IU/L、LD 552IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 2.1mg/dL、血糖 96mg/dL、Na 145mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 108mEq/L、Ca 10.0mg/dL。心電図でQTc短縮を認めた。初診時の胸部エックス線写真(別冊 No. 8 A)と喀痰細胞診のPapanicolaou染色標本(別冊No. 8B)とを別に示す。精密検査目的で入院予約を行い帰宅を指示した。2日前から倦怠感、食欲不振、口渇および便秘が出現し、つじつまの合わない会話をするようになった。昨日からは呼びかけには反応するもののすぐに眠ってしまい、尿失禁も認めたため家族に付き添われて再度受診した。来院時、錯乱状態を示し、本人からの病歴聴取は困難であった。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。筋力低下、運動障害は明らかでない。身長 168cm、体重 53kg(最近6か月で6kg減少)。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 130/70mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 93%(room air)。両側の胸部で呼吸音の減弱を認めた。
- 病態悪化の原因検索のため、まず行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A033]←[国試_110]→[110A035]
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- 62歳の男性。胃切除術後の定期受診のため来院した。3か月前にIb期の胃癌にて幽門側胃切除術、Billroth Ⅰ法再建術を受け、1か月ごとに定期受診していた。経口摂取量は徐々に増加している。最近週に3、4回、食後数時間後に全身倦怠感、冷汗および手の震えを感じるようになった。身長 173cm、体重 63kg。体温36.7℃。脈拍 80/分、整。血圧 132/82mmHg。腹部は平坦、軟で、腫瘤を触知しない。
- 原因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A035]←[国試_110]→[110A037]
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