- 22歳の男性。友人に勧められて禁煙外来を受診した。喫煙歴は20歳から毎日10本程度。自分で禁煙を何度か試みたがうまくいかないという。現在、大学に通っており、既往歴に特記すべきことはない。
- 次に実施すべきなのはどれか。
- a もう一度禁煙を試みてうまくいかなければ再受診するよう指示する。
- b 喫煙歴が短いため禁煙外来の対象にならないと説明する。
- c 情報提供を行い禁煙の意志を確認する。
- d 禁煙外来を勧めた友人に連絡する。
- e ニコチン補充療法を開始する。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A050]←[国試_110]→[110A052]
★リンクテーブル★
[★]
- 67歳の男性。全身倦怠感と微熱とを主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感を自覚し、1週前から 37℃台前半の微熱が持続していた。数日前から、歯肉からの出血もみられた。体温 37.4℃。眼瞼結膜は貧血様だが眼球結膜に黄染を認めない。口腔粘膜に点状出血と咽頭に軽度の発赤とを認める。表在リンパ節は触知しない。心基部を最強点とするⅡ/Ⅵの収縮期駆出性雑音を聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。両側下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球 157万、Hb 5.7g/dL、Ht 15%、網赤血球 0.3%、白血球 1,800(桿状核好中球 5%、分葉核好中球 13%、好酸球 3%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 72%)、血小板 1.3万、PT 99%(基準 80~120)、APTT 29秒(基準対照 32.2)、血漿フィブリノゲン286 mg/dL(基準 200~400)、血清FDP 10μg/mL以下(基準 10以下)。血液生化学 所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 4.2g/dL、ハプトグロビン 74mg/dL(基準 19~170)、総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 28IU/L、ALT 22IU/L、LD 287IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 3.6mg/dL、Fe 325μg/dL。CRP 1.3mg/dL。骨髄生検のH-E染色標本(別冊No. 19A、B)を別に示す。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A049]←[国試_110]→[110A051]
[★]
- 25歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。2か月前に下腿に靴下のゴムの痕が付くことに気付いた。徐々にその程度が強くなってきたため受診した。身長 170cm、体重 65kg。体温 36.0℃。脈拍72/分、整。血圧 140/86mmHg。顔面と下腿とに浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血1+、沈渣に赤血球5~10/1視野、顆粒円柱1個/数視野、卵円形脂肪体1~4/1視野、尿蛋白 4.8g/日。血液生化学所見:総蛋白 4.5g/dL、アルブミン 1.8g/dL、IgG 547mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 250mg/dL(基準 110~410)、IgM 67mg/dL(基準 65~350)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、トリグリセリド 240mg/dL、LDLコレステロール 220mg/dL。ASO 180単位(基準 250以下)。腎生検のPAS染色標本(別冊No. 20)を別に示す。
- この患者で正しいのはどれか。
- a 腎機能の予後は悪い。
- b 補体の低下を認める。
- c 尿蛋白の選択性は高い。
- d 悪性腫瘍を合併しやすい。
- e A群β溶連菌感染後に発症する。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A051]←[国試_110]→[110A053]
[★]