- 33歳の女性。2日前に市販のキットで尿妊娠反応が陽性であったため来院した。最終月経は7週前、月経周期は30~45日である。3年前に糖尿病と診断され、半年前からは自宅近くの診療所でインスリン治療を受けている。内診で子宮は鵞卵大で付属器は触れない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)。血液生化学所見:血糖 90mg/dL、HbA1c 5.8%(基準 4.6~6.2)。経腟超音波検査で子宮内に長径 25mmの胎嚢と心拍動を有する胎芽とを認める。妊娠していることを患者に伝えると、糖尿病による胎児奇形が心配だという。
- 患者への説明として適切なのはどれか。
- a 「人工妊娠中絶を勧めます」
- b 「胎児奇形は羊水検査で診断できます」
- c 「治療をインスリンから経口糖尿病薬に変更しましょう」
- d 「胎児奇形のリスクが一般の方より高い状況ではありません」
- e 「今から葉酸を十分に摂取すれば胎児奇形の頻度が減少します」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 64歳の女性。右腰痛を主訴に来院した。2、3か月前から階段歩行時に動悸を自覚するようになった。今朝、特に誘因なく突然に右腰痛を自覚し、持続するため受診した。症状は体動で変化しない。来院時、意識は清明。体温 36.7℃。脈拍92/分、不整。血圧 138/84mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心尖部を最強点とする拡張期ランブルを聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右肋骨脊柱角に軽度の叩打痛を認める。血液所見:赤血球 413万、Hb 11.8g/dL、Ht 35%、白血球 11,300、血小板 21万、PT-INR 1.0(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.5g/dL、総ビリルビン 0.4mg/dL、AST 17IU/L、ALT 23IU/L、LD 855IU/L(基準 176~353)、ALP 170IU/L(基準 115~359)、CK 42IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 11mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、尿酸 4.3mg/dL、血糖 98mg/dL、Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 107mEq/L。CRP 1.0mg/dL。心電図(別冊No. 4A)、胸部エックス線写真(別冊No. 4B)及び腹部造影CT(別冊No. 4C)を別に示す。
- まず行うべき治療はどれか。
[正答]
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[★]
- 47歳の女性。右趾の難治性潰瘍と高血糖のため紹介されて来院した。10年前から糖尿病の診断を受けていたが、1年ほど通院していなかった。2か月前に右趾に湯たんぽで熱傷を負い、自宅近くの診療所で処置を受けていた。難治性のため血糖を測定したところ、550mg/dLと高く、紹介されて受診した。身長 155cm、体重 62kg。血圧 156/94mmHg。顔面と下腿とに高度の浮腫を認める。腹部に血管雑音を聴取しない。尿所見:蛋白3+、潜血(-)、沈渣に上皮円柱 1個/数視野、脂肪円柱 5~9個/各視野、尿蛋白3.8g/日。血液所見:赤血球 380万、Hb 11.8g/dL、Ht 37%、白血球 5,900、血小板 36万。血液生化学所見:総蛋白 5.8g/dL、アルブミン 2.6g/dL、IgG 1,166mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 160mg/dL(基準 110~410)、IgM 69mg/dL(基準65~350)、尿素窒素 8mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、HbA1c 13.5%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 380mg/dL。免疫血清学所見:ASO 200単位(基準 250以下)。抗核抗体陰性、CH50 38.4U/mL(基準 30~40)。
- この患者の治療に有効でないのはどれか。
[正答]
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[★]