- 7歳6か月の女児。乳房腫大を心配した母親に連れられて来院した。半年前から左乳房が腫大し、最近になり右乳房の腫大にも気付いたという。意識は清明。身長 130cm、体重 29.7kg。体温 36.1℃。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。Tanner分類で乳房Ⅱ度、陰毛Ⅰ度である。血液所見:赤血球 446万、Hb 14.1g/dL、Ht 40%、白血球 5,800、血小板 23万。血液生化学所見:AST 22IU/L、ALT 11IU/L、LD 242IU/L(基準 176~353)、ALP 1,331IU/L(基準 338~908)、尿酸 3.6mg/dL、血糖 97mg/dL、TSH 3.6μU/mL(基準 5.2~14.4)、LH 0.8mIU/mL(基準 1.8~7.6)、FSH 2.9mIU/mL(基準 0.5~2.5)、FT4 1.3ng/dL(基準 0.8~2.2)、hCG 0.4mIU/mL未満(基準 1.0以下)。骨年齢は8歳10か月相当である。成長曲線(別冊No. 9)を別に示す。
- 患者家族への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 「初潮が遅くなります」
- b 「陰毛は生えてきません」
- c 「もう少し様子をみましょう」
- d 「脳腫瘍の可能性があります」
- e 「このままでは最終身長が低くなります」
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 41歳の初産婦。妊娠41週2日に陣痛発来のため来院した。妊娠前から高血圧症があり、妊娠中もメチルドパを内服していた。胎児発育は順調で、3日前の妊婦健康診査での胎児推定体重は2,750gであった。身長 154cm、体重 61kg。体温 37.0℃。脈拍 84/分、整。血圧 142/86mmHg。尿所見:蛋白(±)、糖(-)。内診所見で分泌物は褐色少量、子宮口は4cm開大、卵膜を触知し、児頭下降度はSP-3cmである。このときの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 8)を別に示す。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
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[★]
- 75歳の男性。左上肢の脱力発作を主訴に来院した。高血圧症で治療を受けている。昨日の夕食時に、突然、左上肢に力が入らなくなったことを自覚した。様子を見ていたところ徐々に改善し、就寝時には自覚症状は消失した。本日朝、昨日の症状が心配になり受診した。意識は清明。体温 36.7℃。脈拍 84/分、整。血圧160/90mmHg、血圧の左右差を認めない。右頸部に血管雑音を聴取する。上肢Barre徴候は陰性である。胸部エックス線写真と頭部MRIで異常を認めない。
- 行うべき検査はどれか。3つ選べ。
[正答]
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