- 65歳の女性。腹痛を主訴として家族とともに緩和ケア外来を受診した。1年前に進行膵癌の診断で膵体尾部切除術を受け、1か月前から腹痛が出現した。局所再発、肝転移および腹膜播腫を認め、予後は2か月程度と考えられる。医師が患者に根治は困難であることを伝えた。患者は流涙したまましばらく沈黙が続いた。その後、医師が「お話を続けてもよろしいでしょうか」と声をかけると患者は頷いた。
- 次に医師がかける言葉として適切なのはどれか。
- a 「何か叶えたい希望はありますか」
- b 「来週落ち着いて話し合いましょう」
- c 「あまりお役にたてることはないようです」
- d 「残された余命について話し合いましょう」
- e 「今どのようなお気持ちか話していただけますか」
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 45歳の女性。腹部膨満感と胆汁様消化液の嘔吐とを主訴に来院した。2か月前に胃癌による癌性腹膜炎と診断され、本人と家族とに数か月の予後と告知されていた。2週前から腹痛に対しオピオイドが投与されており、1週前から排便や排ガスがなくなり、時々、胆汁様消化液の嘔吐がある。るいそうが目立ち、腹部は膨満し、腸雑音が減弱している。腹部エックス線写真で小腸ガスを伴う腸管拡張像が観察され、大腸のガス像を認めない。治療方針について、緩和ケアチームの中で消化器疾患の担当医と緩和ケアの担当医の意見が一致しない。
- 対応として適切なのはどれか。
- a 他院のセカンドオピニオンを求める。
- b 緩和ケアの担当医の意見を優先させる。
- c 消化器疾患の担当医の意見を優先させる。
- d 患者、家族および緩和ケアチームで話し合う。
- e 在宅ケア担当のかかりつけ医が単独で方針決定する。
[正答]
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- 腎盂腎炎から全身性炎症反応症候群(SIRS)となった成人患者に補液と抗菌薬投与を開始した。治療開始から2日後の白血球数は6,600であった。
- この時点のバイタルサインでSIRSから脱出できたと判断できるのはどれか。
[正答]
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