- 生後4週の乳児。元気がないことを心配した母親に連れられて来院した。出生時から左大腿の紅色腫瘤を指摘されていたが、5日前から次第に増大した。前日から活気不良となり腫瘤の色も変わってきたという。来院時、成人手拳大の暗紫紅色、弾性硬の皮下腫瘤がみられる。血液所見:赤血球 410万、白血球 12,000、血小板 4万、Dダイマー 13.8μg/mL(基準 1.0以下)。大腿部の写真(別冊No. 12)を別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I047]←[国試_110]→[110I049]
★リンクテーブル★
[★]
- 25歳の女性。発熱と関節痛とを主訴に来院した。3週前から38℃台の発熱があった。自宅近くの診療所を受診しセフェム系抗菌薬を処方され服用したが、症状が改善しないため紹介されて受診した。身長 147cm、体重 52kg。体温 37.7℃。脈拍 112/分、整。血圧 120/70mmHg。頬部に紅斑を認める。胸部に異常を認めない。下腿に軽度の浮腫を認める。尿所見:蛋白 3+、潜血 2+、沈渣に赤血球 10~29個/1視野、白血球 5~9個/1視野、顆粒円柱 1個/数視野、尿蛋白 4.2g/日。血液所見:赤血球 321万、Hb 9.0g/dL、Ht 28%、白血球 3,000、血小板 11万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 2.2g/dL、IgG 2,100mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 486mg/dL(基準 110~410)、IgM 188mg/dL(基準 65~350)、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.5mg/dL、抗核抗体 1,280倍(基準 20以下)、MPO-ANCA 20EU/mL未満(基準 20未満)、PR3-ANCA 10EU/mL未満(基準 10未満)。
- 血清で低値を示すのはどれか。
- a LD値
- b 補体価(CH50)
- c 抗dsDNA抗体価
- d フィブリノゲン値
- e 総コレステロール値
[正答]
※国試ナビ4※ [110I046]←[国試_110]→[110I048]
[★]
- 41歳の男性。職場の定期健康診断で白血球増多を指摘されたため来院した。1年前の健診でも軽度の白血球増多を指摘されていた。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節と鎖骨上リンパ節とに腫大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で脾を左季肋下に10cm触知する。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球 466万、Hb 14.7g/dL、Ht 44%、網赤血球 1.4%、白血球 51,600(骨髄芽球 1.5%、骨髄球 6%、後骨髄球 9.5%、桿状核好中球 19.5%、分葉核好中球 45.5%、好酸球 3%、好塩基球 7.5%、単球 2%、リンパ球 6%)、血小板 37万。血液生化学所見:総蛋白 6.7g/dL、AST 18IU/L、ALT 15IU/L、LD 601IU/L(基準 176~353)。CRP 0.2mg/dL。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 13A)と骨髄血染色体分析(別冊No. 13B)とを別に示す。
- この患者で考えられる所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I048]←[国試_110]→[110I050]
[★]