- 25歳の男性。陰嚢腫大を主訴に来院した。6か月前から陰嚢内に硬結を自覚していたが痛みがないため医療機関を受診していなかった。1か月前から陰嚢内の硬結が腫大してきたため受診した。右精巣は鶏卵大に腫大し圧痛は認めない。陰嚢部超音波検査で右精巣は内部不均一である。胸腹部造影CTで明らかな異常所見を認めない。血液生化学所見:LD224 IU/L(基準 176~353)、hCG 0.3mIU/mL(基準 0.7以下)、α-フェトプロテイン(AFP)8ng/mL(基準 20以下)。右精巣腫瘍と診断し右高位精巣摘除術を施行した。摘出した精巣の病理標本(別冊No. 6A)とH-E染色標本(別冊No. 6B)とを別に示す。今後の治療方針として無治療経過観察を選択した。
- 経過観察中に転移再発が生じやすい部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D026]←[国試_110]→[110D028]
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。多尿と血圧上昇とを主訴に来院した。最近、夜間に尿が多く出るようになり、その都度、水をたくさん飲んでいる。家庭血圧も上昇してきたため受診した。2年前に人間ドックで副腎腫瘤を指摘されたがそのままにしていた。家族歴に特記すべきことはない。身長 170cm、体重 65kg。脈拍 68/分、整。血圧 172/90mmHg。尿所見:比重 1.002、蛋白(-)、糖(±)。血液所見:赤血球 460万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 5,400、血小板 26万。血液生化学所見:クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 145mg/dL、HbA1c 6.2%(基準 4.6~6.2)、Na 143mEq/L、K 3.1mEq/L、Cl 101mEq/L。腹部造影CT(別冊No. 5)を別に示す。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a 血漿バソプレシン定量
- b 75g経口ブドウ糖負荷試験
- c 血漿ACTH・コルチゾール定量
- d 血漿レニン活性・アルドステロン定量
- e 尿中メタネフリン・ノルメタネフリン定量
[正答]
※国試ナビ4※ [110D025]←[国試_110]→[110D027]
[★]
- 78歳の男性。前胸部痛を主訴に来院した。胸痛は1時間前に朝食の準備をしていたところ突然生じ、前胸部から咽頭部、両頸部にかけての締め付けられる痛みで現在も持続している。高血圧症と脂質異常症で5年前から内服治療を継続している。意識は清明。身長 166cm、体重 72kg。体温 36.8℃。脈拍 40/分、整。血圧 120/60mmHg。呼吸数18/分。SpO2 99%(room air)。心電図(別冊No. 7A)を別に示す。心電図検査の後から、突然の一過性の意識消失発作を繰り返すようになった。この時の心電図モニターの波形(別冊No. 7B)を別に示す。
- 直ちに投与すべき薬剤はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D027]←[国試_110]→[110D029]
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