- 74歳の女性。下痢と口渇とを主訴に来院した。昨夜から水様便が5回あった。同居している夫も2日前から下痢をしているという。食欲が低下し水分も十分とれないため入院治療を開始した。口腔内は乾燥し、心窩部と左下腹部とに軽い圧痛を認める。
- 入院診療録の問題指向型医療記録(POMR)においてassessment(評価)の記載に該当するのはどれか。
- a 「整腸薬を処方する」
- b 「腹部に圧痛を認める」
- c 「昨夜から下痢をしている」
- d 「細胞外液の点滴静注を行う」
- e 「ウイルス性の急性腸炎が疑われる」
[正答]
※国試ナビ4※ [110H027]←[国試_110]→[110H029]
★リンクテーブル★
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- 56歳の男性。四肢の筋けいれんを主訴に来院した。炎天下で道路工事をしていた。午後になり、気分不快とふらつきが出現し、四肢に筋けいれんが生じるようになってきたため同僚に付き添われて受診した。朝から尿が出ていないという。意識レベルはJCSⅠ-2。体温 37.2℃。脈拍 100/分、整。血圧 104/70mmHg。呼吸数 18/分。皮膚、口腔粘膜、舌および腋窩は乾燥している。頸静脈の虚脱を認める。血液生化学所見:総蛋白 8.3g/dL、アルブミン 4.5g/dL、血糖 98mg/dL、尿素窒素 46mg/dL、クレアチニン 2.0mg/dL、尿酸 7.8mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.8mEq/L、Cl 98mEq/L。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110H028]←[国試_110]→[110H030]
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- 70歳の男性。開胸手術中である。全身麻酔下に従量式の人工呼吸管理をしている。喫煙歴は30本/日を30年間。身長 160cm、体重 60kg。体温 36.5℃。換気回数 10/分、心拍数 80/分、整。血圧 120/80mmHg。吸入酸素濃度 50%でのSpO2が94%に低下してきた。尿量50mL/時。吸気性および呼気性のcoarse cracklesを聴取する。手術開始時および現在の気道内圧曲線(別冊No. 1)を別に示す。
- まず行うべき処置はどれか。
- a 気管内吸引
- b 胸部エックス線撮影
- c 利尿薬の静脈内投与
- d 気管支拡張薬の吸入
- e 換気法を従量式から従圧式に変更
[正答]
※国試ナビ4※ [110H026]←[国試_110]→[110H028]
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