- 48歳の男性。多尿と血圧上昇とを主訴に来院した。最近、夜間に尿が多く出るようになり、その都度、水をたくさん飲んでいる。家庭血圧も上昇してきたため受診した。2年前に人間ドックで副腎腫瘤を指摘されたがそのままにしていた。家族歴に特記すべきことはない。身長 170cm、体重 65kg。脈拍 68/分、整。血圧 172/90mmHg。尿所見:比重 1.002、蛋白(-)、糖(±)。血液所見:赤血球 460万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 5,400、血小板 26万。血液生化学所見:クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 145mg/dL、HbA1c 6.2%(基準 4.6~6.2)、Na 143mEq/L、K 3.1mEq/L、Cl 101mEq/L。腹部造影CT(別冊No. 5)を別に示す。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a 血漿バソプレシン定量
- b 75g経口ブドウ糖負荷試験
- c 血漿ACTH・コルチゾール定量
- d 血漿レニン活性・アルドステロン定量
- e 尿中メタネフリン・ノルメタネフリン定量
[正答]
※国試ナビ4※ [110D025]←[国試_110]→[110D027]
★リンクテーブル★
[★]
- 40歳の男性。関節痛と皮疹とを主訴に来院した。以前から皮疹をよく認めていたが、約3か月前から背部の皮疹が拡大してきた。同時期から、手指の関節痛、腰痛および殿部痛を自覚するようになった。貼付剤で様子をみていたが、改善しないため受診した。意識は清明。体温 36.5℃。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腕部と背部とに皮疹を認める。両手の爪に点状陥凹を認める。両手の示指、中指、環指の遠位指節間関節(DIP関節)および近位指節間関節(PIP関節)に腫脹と圧痛とを認める。アキレス腱付着部に軽度の圧痛を認める。血液所見:赤血球 452万、Hb 14.1g/dL、Ht 45%、白血球 5,600、血小板 16万。免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dL、リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体陰性。背部の写真(別冊No. 4)を別に示す。
- この患者でみられる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D024]←[国試_110]→[110D026]
[★]
- 25歳の男性。陰嚢腫大を主訴に来院した。6か月前から陰嚢内に硬結を自覚していたが痛みがないため医療機関を受診していなかった。1か月前から陰嚢内の硬結が腫大してきたため受診した。右精巣は鶏卵大に腫大し圧痛は認めない。陰嚢部超音波検査で右精巣は内部不均一である。胸腹部造影CTで明らかな異常所見を認めない。血液生化学所見:LD224 IU/L(基準 176~353)、hCG 0.3mIU/mL(基準 0.7以下)、α-フェトプロテイン(AFP)8ng/mL(基準 20以下)。右精巣腫瘍と診断し右高位精巣摘除術を施行した。摘出した精巣の病理標本(別冊No. 6A)とH-E染色標本(別冊No. 6B)とを別に示す。今後の治療方針として無治療経過観察を選択した。
- 経過観察中に転移再発が生じやすい部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D026]←[国試_110]→[110D028]
[★]