- 72歳の男性。皮膚筋炎のため1か月前から入院中である。副腎皮質ステロイドと免疫抑制薬とを内服している。2日前に痛みを伴う皮疹が左上腹部に出現し、1日前から抗ウイルス薬の全身投与を開始した。今朝、体幹と四肢とに多発する孤立性の皮疹を認めた。胸腹部の写真(別冊No. 12)を別に示す。
- この患者への対応で正しいのはどれか。
- a 個室隔離が必要である。
- b アスピリンは禁忌である。
- c 直ちにワクチン接種を行う。
- d 副腎皮質ステロイド内服を直ちに中止する。
- e 皮疹には副腎皮質ステロイド外用薬を使用する。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A038]←[国試_110]→[110A040]
★リンクテーブル★
[★]
- 50歳の男性。咳嗽と膿性痰とを主訴に来院した。3年前から咳嗽と喀痰とを自覚していたが医療機関を受診していなかった。6か月前から痰の性状が黄色となり、最近になって量も増加してきたため受診した。喫煙歴はない。体温 36.3℃。脈拍 68/分、整。血圧 118/76mmHg。呼吸数 16/分。両側の胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:白血球 6,200(桿状核好中球6%、分葉核好中球 50%、好酸球1%、単球7%、リンパ球 36%)。CRP 0.1mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.41、PaCO2 36Torr、PaO2 81Torr、HCO3- 22mEq/L。喀痰培養でムコイド型の緑膿菌が検出された。胸部エックス線写真(別冊No. 13A)と肺野 条件の胸部 CT(別冊No. 13B)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A039]←[国試_110]→[110A041]
[★]
- 60歳の男性。左下腿痛を主訴に来院した。2日前から誘因なく左下腿痛が出現した。昨日から悪寒と戦慄が出現したため受診した。既往に左下腿骨骨折があり、糖尿病による慢性腎不全で5年前から透析を受けている。体温 38.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 130/70mmHg。左下腿に発赤、熱感および腫脹があり、軟部組織に握雪感を認める。赤沈 70mm/1時間。血液所見:赤血球 294万、Hb 7.7g/dL、白血球 25,100(桿状核好中球7%、分葉核好中球 72%、リンパ球6%、単球14%)。プロカルシトニン 3.0ng/mL(基準 0.05未満)。CRP 31mg/dL。左下腿エックス線写真(別冊No. 11A)と左下腿CT(別冊No. 11B)とを別に示す。
- 原因菌として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A037]←[国試_110]→[110A039]
[★]