- 40歳の男性。関節痛と皮疹とを主訴に来院した。以前から皮疹をよく認めていたが、約3か月前から背部の皮疹が拡大してきた。同時期から、手指の関節痛、腰痛および殿部痛を自覚するようになった。貼付剤で様子をみていたが、改善しないため受診した。意識は清明。体温 36.5℃。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腕部と背部とに皮疹を認める。両手の爪に点状陥凹を認める。両手の示指、中指、環指の遠位指節間関節(DIP関節)および近位指節間関節(PIP関節)に腫脹と圧痛とを認める。アキレス腱付着部に軽度の圧痛を認める。血液所見:赤血球 452万、Hb 14.1g/dL、Ht 45%、白血球 5,600、血小板 16万。免疫血清学所見:CRP 0.3mg/dL、リウマトイド因子(RF)陰性、抗核抗体陰性。背部の写真(別冊No. 4)を別に示す。
- この患者でみられる可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D024]←[国試_110]→[110D026]
★リンクテーブル★
[★]
- 48歳の男性。多尿と血圧上昇とを主訴に来院した。最近、夜間に尿が多く出るようになり、その都度、水をたくさん飲んでいる。家庭血圧も上昇してきたため受診した。2年前に人間ドックで副腎腫瘤を指摘されたがそのままにしていた。家族歴に特記すべきことはない。身長 170cm、体重 65kg。脈拍 68/分、整。血圧 172/90mmHg。尿所見:比重 1.002、蛋白(-)、糖(±)。血液所見:赤血球 460万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 5,400、血小板 26万。血液生化学所見:クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 145mg/dL、HbA1c 6.2%(基準 4.6~6.2)、Na 143mEq/L、K 3.1mEq/L、Cl 101mEq/L。腹部造影CT(別冊No. 5)を別に示す。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a 血漿バソプレシン定量
- b 75g経口ブドウ糖負荷試験
- c 血漿ACTH・コルチゾール定量
- d 血漿レニン活性・アルドステロン定量
- e 尿中メタネフリン・ノルメタネフリン定量
[正答]
※国試ナビ4※ [110D025]←[国試_110]→[110D027]
[★]
- 52歳の男性。咽頭痛と嚥下困難とを主訴に来院した。咽頭所見(別冊No. 3A)、頭部造影MRIのT1強調水平断像(別冊No. 3B)及び生検組織のH-E染色標本(別冊No. 3C)を別に示す。生検組織の免疫組織化学染色標本で、ヒトパピローマウイルスの持続感染を示唆するp16蛋白が強陽性であった。口腔粘膜擦過検体のPCR検査でもヒトパピローマウイルスが検出された。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D023]←[国試_110]→[110D025]
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